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トリニダード・トバゴってこんな国  ~人、食、治安~

音楽を通して触れた現地の人たちの人柄などはいかがでしたか?

やっぱり時間感覚が違いますね。6時集合であれば、8時にちょっとずつ来始めるというぐらいの感覚です。時間の感覚はとってものんびりですが、一人一人の性格はもちろん様々で、神経質な人もいれば穏やかな人もいるし…その点は日本人と変わらないと思います。

日本のことは知っていましたか?

バンドの中に日本に演奏に来たことがある人もいて、中には大阪万博に行ったことがある人もいました。日本のことに興味をもってくれましたし、日本語を教えてくれとも言われたので、たくさんの日本語を教えましたよ。 乾杯の時に「KANPAI!!」とやっていました(笑)

街に日本人はいるんですか?

日本人はほとんどいませんが、中国人は割と多いかもしれません。 歩いていると「Hey Chinese!」と呼びかけられたりしました(笑) 中華料理のお店もたくさんありましたね。

現地のスーパーなどには行きましたか?

自炊をしていたので、よく行っていました。売っている野菜は、日本とそんなに変わらないですが、サイズが小さめだったかな?面白かったのは、醤油とは別に、「寿司ソース」というのが売っていましたよ(笑) なんのことなんだろう…食べてみればよかったです(笑)

現地の人たちは何を食べているんですか?

肉、特にチキンが大好きで街にKFCもたくさんありました。ペッパーやソースはたくさん種類があって、すごく美味しかったです。郷土料理では「カラルー」という、オクラと香草などを煮込んだルーをご飯にかけたものがあるのですが、私はそれが1番好きでしたね。練習が長引くとまかないのようなものがたまに出るんですが、そこでカラル―がよく出ていました。

 

あとは、「ベイク アンド シャーク」というサメ肉のハンバーガーがあって、これもまた美味! サメって、食べたことなかったけど、白身魚でおいしいんですね。 トリニの人々は、お豆もよく食べていたと思います。ご飯とお豆を煮込んだ料理などもよく出ていました。

スープも道ばたなどでよく売っていて、 「カウ・ヒール(牛のかかと) スープ」や「コーンスープ」もありました。 すごくスパイシーなコーンスープが売っていたのですが、輪切りのトウモロコシがそのまま入っていて、コーンスープってそういう意味か・・・と(笑)

「スノーコーン」という色々な色のシロップが混ざったかき氷もあったり…!

ビールは「STAG」と「Carib」という2種類があって、瓶で売られています。どちらも美味しいですが、私は「Carib」派ですね!

 

本当に食が合ってしまって、案の定、少し太って帰ってきました(笑)

現地の生活で防犯のために気を付けていたことは何ですか?

外を歩く時は、カバンからは目を離さず、お金は必要最低限をポケットに直接入れていました。日本人が集団でいると狙われやすくかえって危険なので、日本人同士で行動するのはあまり大人数でないほうがオススメ。歩くときは早歩きで。練習で夜帰るのが遅くなるので、基本的にはバンドのメンバーや、日本人の友人に車で送ってもらっていました。

私は危険な目にあうこともなく無事に過ごせましたが、携帯電話を通りすがりにポケットから盗られそうになっていた友人もいました。カーニバルの時期はいろんな人が出歩いているので、危険もたくさんあります。が、十分に注意すれば、とても楽しく過ごすことができますよ!

行って良かった! ~トニリダード・トバゴへ行ってから変わったこと~

行って一番良かったと思ったことはなんでしょうか?

単純ですが、音楽は楽しむものだと再認識できたことでしょうか。音大を卒業してからは「仕事をしなければいけない」という感覚にずっとなっていました。「音楽を仕事にしなければいけない」「ちゃんとお金をもらって演奏しなければ」とずっと考えていました。現地の人たちは、みんなプロではなく、「スティールパンが好き!自分のバンドが好き!PANORAMAに出たい!」という思いで仕事を終えた後に遅くまで練習しています。しかもみんなすごく上手い。そのような光景を目の当たりにして、生活の中にスティールパンや音楽があってライフスタイルになっている。それで十分じゃないかと思えるようになりました。

そう思えるようになって、自分が日本で音楽をやっていて悩んでいた気持ちが軽くなりました。それまでは周りの人たちはどんな活動をしているのか意識して、自分も負けないようにしなければいけないと思っていましたが、「私はスティールパンが好き!トリニダード・トバゴの音楽が好き!」それで十分と思えるようになったんです。

日本で楽しく生きるために、色々な世界を見ることが大切
~海外体験をどう活かすか~

―今後の活動を通してやりたいことは何ですか?

まずはスティールパンのことをもっと知ってもらいたいです。楽器は近年、知っている方もたくさんいらっしゃると思いますが、トリニダード・トバゴの音楽を、PANORAMAの音を知ってもらいたいという気持ちが強いですね。どんな風に生まれて、現地ではどんな曲をどんな風に演奏しているのか。背景も含めて、伝えられたらいいなと思います。なので、自分が演奏活動をするときも積極的にトリニダード・トバゴの音楽を取り入れています。

でもそれだけではなく、現地へ行った上で、今の自分ができる演奏は何なのか、どんなものを伝えられるのか、を考えて、これからも活動していきたいなと思います。

―ご自身の海外体験を通じて、海外へ行くことにどんな意義があると感じますか?

トリニダード・トバゴに行くことにこんなにハマるとは思っていなかったので、やはり機会があるときに勇気を出して積極的に出ていくことが大切だと思います。私にとって、色々な世界を見ることは、日本でもっと楽しく音楽をしながら生きていくのに必要なことだったと感じます。

海外で見たことに感化されて、海外の通りに日本で行動してしまうと習慣も違うし、うまくいかないこともたくさん出てくると思うんです。だけどそれを上手に応用してやっていくと、良い方向に向かう気がします。私にとって一番のポイントは、「行った」だけじゃなく「行って日本でどう活かすか」だと思っています。


二ノ宮千紘さんのオフィシャルウェブサイトでは、お話にでた「PANORAMA」での演奏の動画を見ることができます!また、今後の演奏活動のスケジュール等も掲載されているので、生の音を聴いてみたいという方はぜひ、足をお運びください。


二ノ宮千紘Official Website

Profile:二ノ宮 千紘 /Chihiro Ninomiya

3歳よりピアノ、12歳より打楽器を始める。洗足学園音楽大学打楽器科卒業。2007年にはスティールパンのバンド”Pan Pop Paradise”のメンバーとしてアルバム「PARADISE」をリリース。2013年、2014年にトリニダード・トバゴへ渡り、現地の120人編成ラージバンド「Phase Ⅱ pan groove」のメンバーとして、スティールパン最大のコンペティション「PANORAMA」で2年連続優勝。現在はイベントやカフェ、ライブハウス、CM音楽など各種演奏活動を行うかたわら音楽教室にてスティールパン講師も務める。

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