TOEFL Mail Magazine Vol.60
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言葉の玉手箱

英語に限らず外国語を学習していると、言葉の世界の奥深さに気付かされます。古来の日本人は言霊(ことだま)と評して、言葉には霊が宿り、見えざる力を働かすのだと考えました。使い慣れた短いフレーズの中にもコミュニケーションを左右するほどの力があるのです。
毎回ご好評をいただいているこのコーナーでは、テンプル大学ジャパンキャンパスの川手 ミヤジェイェフスカ 恩先生が、異文化間コミュニケーションにおける言葉の使い方の重要性に焦点をあて、興味深く解説してくださいます。言葉の世界の面白さをお楽しみください。

テンプル大学ジャパンキャンパスの川手 ミヤジェイェフスカ 恩先生


第26回:“Maybe later” 『あとで?』それとも『また今度?』

 以前に、“later”という言葉に焦点を当てたことがあるが、これは、本当に厄介な言葉のようだ。 “(I’ll) see you later.”といえば、殆どの場合が『じゃあ、また』ということで、同じ日に『じゃあ、後ほどまたお会いしましょう』ということにはならないようだし、 “(I’ll) talk to you later.”といっても殆どの場合は『じゃあ、また』ということになり、電話でそういわれたからといって、待っていても、何時間かたった後でまた電話がかかってくるとは限らないようだ。ここで、厄介なのは、この“later”という言葉を日本語にすると『後ほど』とか『後で』といったような表現になり、日本語でのこれらの表現は、『じゃあ、また』というのとは異なり、必ず同じ日にもう一回、会ったり話したりする時に使われることが多い。そこで、本稿では日常会話でよく使われる“later”という言葉を含む“Maybe later”について考えてみたい。
 
かれこれ10年以上もアメリカに住んでいる友人A子によれば、彼女でさえも“later”という表現は、厄介なものだと感じているらしい。A子は先日、某大学で開催された小さなコンフェレンスの会場責任者で、会場にはA子が用意したコーヒーやドーナツが並び、いつでも誰でも休憩ができるようになっていた。そしてその日、A子はたまたま、同じ建物で仕事をしていた同僚(たまたま同じ建物で見かけたがコンフェレンスとは無関係の人物)に “Would you like some coffee?”といって、コーヒーを差し入れようとしたらしい。同僚はそのとき“… I just had lunch with my son. So, mmm maybe later…『息子とお昼ご飯を食べたばかりなんだ。だから、う〜ん、また今度いただくよ。』”といって申し出を断ってきた。ちょっと考えれば「ああ、あの厄介な“later”か。おまけにもっと厄介な“maybe”までくっついている」と、わかることなのに、Aはとっさに、それを『。。。じゃあ、後でいただくよ』と解釈してしまったらしい。それで、A子は同僚に“At about what time?”と聞いてしまったようだ。その同僚は、しかたなく“Maybe in an hour…”といったようだ。それなのにA子は、更に“Shall I bring it to you?”と言ったらしい。そうしたら、彼は「自分がそこへ赴くから、持ってきてもらわなくてもいいよ」と言ったらしい。それでA子は、一時間後に同僚が休憩室に現れるだろうと思い待っていたという。もちろん、彼は現れなかったのだが。。。A子は後に「そうよね、maybe laterだったんだ」と改めて“later”の使い方を考えてみたそうだ。
 このように、“later”という表現は、微妙なもののようなので、それを含む表現に遭遇した時は、何秒かおいてちょっと考え、真意を汲み取ってから、発言したほうがよさそうだ。また、“later”が入っている表現は、不確実性を表しているにちがいないと解釈してもよさそうだということを付け加えておきたい。

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