ETS公認トレーナー直伝 TOEFL iBTテスト対策、ここがポイント!

2015.11.24

Listening【対象レベル:全員】

第33回 TOEFL iBT® テストスキル向上シリーズ その3
Vocabulary Skills

TOEFL iBTテスト各セクションについて>>

皆さんこんにちは。秋も深まり、いよいよ冬になってきましたね。アメリカではThanksgivingが終わると一気にholiday season moodになり、勉強も仕事もモチベーションが落ちてくる頃です。TOEFL®テスト学習に取り組んでいる方は、年末年始の時間を有効に使えるように、今から準備をしておきましょう。

さてつい先日、福岡のとある大学でTOEFL iBT®テストをベースとした、英語スキル向上のためのワークショップを行ってまいりました。その時に学生にボキャブラリ習得について話したので、第19回(TOEFL iBT®テストスキル向上シリーズ その1 Summarizing Skillについて)、第31回(第31回 TOEFL iBT®テストスキル向上シリーズ その2 Identifying Problems)と扱ってきたテストスキル向上シリーズを今回扱いたいと思います。

皆さんはボキャブラリをどのように習得していますか?人によって様々な方法があると思います。例えば、
・紙に何十回、何百回と書いて覚える
・音声で聞く
・音読する
・語呂合わせを作る

最終的に単語を覚えて、使えるようになっていればいいので、どの方法が最適、という事はありません。自分にとって覚えやすい、かつより効率の良い(=あまり時間がかかりすぎない)方法を探しましょう。以下、私のほうからあくまでも参考までに、お勧めの単語習得方法をご紹介します。

単語習得方法

その1:リストは使わず、文章の中で覚える

単語参考書の中には、学習する単語が表形式になっているものが多いですね。左側に単語、右側に意味が大概書いてあります。ただそれでは皆さんの読解力がつかないという問題点があります。まるで元素記号でも覚えるような、機械的な暗記になってしまいがちです。ただ英語を使う上では、単語は単体としてではなく、Listeningの講義の中で、Readingのパッセージの中の一部として出てきます。ですので、リスト形式ではなく、長文の中に入っているものを使うようにしましょう。また最近の単語集は音声CDも付属しているものが多いですので、長文を読む代わりにListening題材として聞きながら覚えることもできます。

その2:英英辞典は使わず、類義語辞典を使う

中学・高校生時代の英語の先生に、「単語学習にはできるだけ英英辞典を使いなさい」と指導された人はいませんか?私もその一人で、実際に使ってみました。ただ英英辞典の難点は、単語の意味・定義が全部長い英文で説明してあることです。ヘタすると調べたい単語そのものよりも難しかったりして(笑)、本末転倒に感じることがありました。

そこで私が提唱したいのは、英英辞典ではなく類義語辞典です。英語ではthesaurus(シソーラス)と言います。これを使うと(当たり前ですが)、1つの単語につき、それに意味が似た単語が幾つか出てきます。ここで大事なのは、「1つの単語を、別の単語で言い換えてくれている」ということです。そう、これはTOEFLテストのReadingにおける単語問題と全く同じなのです。そしてやたら長い英語の説明もないので、厳密な意味を理解するというよりは、類義を見ることで大体の意味やニュアンスが判る、ということです。自分の電子辞書に類義語辞典が入っていない、という方は、オンラインで無料で使える類義語辞典(http://www.thesaurus.com/)がありますので、使ってみてはどうでしょうか。

その3:接頭辞・接尾辞で覚える

これもよく聞く方法だと思いますが、やはり応用力は広いのです。特にTOEFLテストでは難易度の高い単語が試される時がありますので、意味がわからなくても単語のパーツから意味を推測できれば、だいぶ楽で助かりますよね。以下、代表的なものをいくつかリストアップしておきますので、役に立ててください。

接頭辞
con- / com- 「共に」
      congress 会議 「共に進む(gress)」
      concern 関係する、心配する 「共に分ける(cern)」
de- 「下に」「否定」
      decline 下降する 「下に傾く(cline)」
      deposit 預ける、置く 「下に置く(posi-)」
dis- 「分ける」「否定」
      discern 見分ける 「分離する+分ける(cern)」
      distribute 分配する 「分けて与える(tribute)」
ex- / e- 「外に」
      exceed 超える 「外に進む(ceed)」
      exclude 除外する 「外に閉じる(clude)」
in- / im- 「内に、中に」「否定」
      include 含む 「中に閉じる(clude)」
      inspect 検査する 「中を見る(spect)」
inter- 「相互に」
      interaction 相互作用 「相互の動き(action)」
      international 国際的な 「国(nation)相互の」
pro- 「前に」
      promote 促進する 「前に動かす(mote)」
      progress 前進する 「前に歩く(gress)」
pre- 「前に、前もって」
      precede 先立つ 「前に行く(cede)」
      predict 予測する 「前もって言う(dict)」
re- 「後ろへ、元へ、再び」
      recline もたれる、寄りかかる 「後ろに傾く(cline)」
      respect 尊敬する 「再び見る(spect)」
sub- 「下(方)に」
      submit 提出する 「下に送る(mit)」
      subscribe 署名する、定期購読する 「下に書く(scribe)」
sur- 「上(方)に、超えて」
      surface 表面 「顔(face)の上」
      surpass 超える 「超えて+通る(pass)」
接尾辞
-ceed / cede 「行く」
      exceed 超える 「外に(ex)行く」
      precede 先立つ 「前に(pre)行く」
-cern 「分ける」
      concern 関係する、心配する 「共に(con)分ける」
      discern 見分ける 「分離する(dis)+分ける」
-cline 「傾く」
      decline 下降する 「下に(de)傾く」
      recline もたれる、寄りかかる 「後ろに(re)傾く」
-clude 「閉じる、閉め出す」
      exclude 除外する 「外に(ex)閉じる」
      include 含む 「中に(in)閉じる」
-dict 「言う」
      predict 予測する 「前もって(pre)言う」
      dictator 独裁者 「言う人→命令する人」
-gress 「進む」
      congress 会議 「共に(con)進む」
      progress 前進する 「前に(pro)歩く」

まだまだ沢山ありますが、まずはこれくらいにしておきましょう。
いかがでしょうか?少しでも皆さんの単語習得のヒントになればと思います。

それではまた次回(第34回 TOEFL iBT®テスト Speaking対策 公開添削指導⑩ Integrated Task 5)お会いしましょう!

TOEFL iBT® テスト Speakingセクションについて
TOEFL iBTテストのSpeakingセクションは「Independent Tasks」と「Integrated Tasks」の2種類の形式、全6問で構成されています。
「Independent Tasks」は問題数が2問、準備時間15秒・解答時間45秒です。
「Integrated Tasks」は、同時に複数の技能を測定する問題となり、問題数は4問です。
「読んで聞いて話す」問題が2問で準備時間30秒・解答時間60秒、「聞いて話す」問題も2問で準備時間20秒・解答時間60秒です。
また、マイク付きヘッドフォンを使用しての受験になります。詳細はこちらをご確認ください。

TOEFL iBT® テスト Writingセクションについて
TOEFL iBTテストのWritingセクションは「Integrated Task」と「Independent Task」の2種類の形式、各1問、合計2問で構成されています。
「Integrated Task」は、同時に複数の技能を測定する問題となり「読んで聞いて書く」内容です。時間は20分です。
「Independent Task」は、与えられたトピックに対して自分の意見を述べる内容です。時間は30分です。
また、タイピングのみの解答となります。詳細はこちらをご確認ください。

TOEFL iBTテスト® テストReadingセクションについて
TOEFL iBTテストのReadingセクションはアカデミックな長文読解問題で構成されています。 問題数は3~4パッセージ(各パッセージ約700語、12~14問)です。時間は60~80分です。詳細はこちらをご確認ください。

TOEFL iBTテスト® テスト Listeningセクションについて
TOEFL iBTテストのListeningセクションは「会話」「講義」の2種類で構成されています。
問題数は
「会話」が2~3題(1題につき約3分、5問)
「講義」が4~6題(1題につき3~5分、約500~800語、6問)です。
時間は60~90分です。
また、マイク付きヘッドフォンを使用しての受験になります。詳細はこちらをご確認ください。

五十峰 聖先生
  • 五十峰聖先生
  • ETS Authorized Propell Facilitator
  • 立命館アジア太平洋大学(APU) 教育開発・学修支援センター 准教授
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