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CIEE JAPAN 50周年記念スカラーシップ

受賞者報告書

 

1.参加の動機

私はもともと、旅行先としても日本人に人気で、かつ中国語も学べる台湾に行きたいと考えていたため、ある程度の期間台湾に滞在できるようなプログラムがないかと探していたところ、今回のスカラーシップを見つけ応募させて頂きました。なるべく長く滞在したいが予算は余りないという状況の中、手厚い援助を頂いたお陰で貴重な経験ができたことに大変感謝しております。

2.授業と自分の時間のバランスがとりやすかった

現地での授業は、Summer Business and International RelationsとCommunicative Chinese Language という授業を受講しました。Summer Business and International Relationsという授業では開催地である台湾と中国の関係を中心に、環太平洋地域の国々の国際関係を学びました。特に今後ますます強い力を持っていくであろう中国と、現在最も力を持っているアメリカの関係に関する内容が面白く、アメリカからの学生がどう中国を見ているのかを知れたのが収穫でした。クラスの人数は6人ととても小さなクラスでしたが、その分他の学生の意見や考えを聞けたのがよかったと感じています。クラスは主に午前中の三時間で、午後は自由という日が多かったです。私は日本向けの提出物等やらなくてはならないことが沢山あったため毎日観光という訳には行かなかったのが非常に残念でしたが、授業と自分の時間のバランスがとりやすいスケジュールであったのが良かったです。二つ目のCommunicative Chinese Languageでは、台湾人の先生から日常会話を中心とした中国語を学びました。先生は台湾のCIEEに所属されるとても親切な方で、授業がとても楽しかったです。特に中国語は発音が難しいと言われるため、ネイティブの先生の授業を受けられたのが良かったと感じています。

3.名所観光と寮生活

授業以外の課外活動としては、初週に仇分への日帰り旅行と、北東部の海岸沿いの街である宜蘭への一泊二日の小旅行がありました。仇分は非常に有名な観光名所ですが公共交通機関では少し行きづらく、プログラムで連れていってくれたのはとても有難かったです。また宜蘭は地元民にとって日帰り旅行で人気な海や山に囲まれた町で、夜にはナイトマーケットも楽しめ大満足でした。どちらも全て移動手段や宿泊場所等現地のCIEEスタッフが用意して下さっており、とても準備が良いという印象を受けました。

 

現地での滞在場所としては、台湾国立政治大学の国際学生寮の方に泊まりました。大学から徒歩10分程度と近く、また部屋は綺麗でバストイレが付いているなどとても暮らしやすい環境でした。キッチン等調理する場所はありませんでしたが、周りに飲食店が沢山あり台湾では外食しても安いためあまり問題にはなりませんでした。同じフロアにはソファーなどのある共用スペースもあり、テイクアウトしたご飯を食べたり集まって雑談したりと楽しい時間を過ごすことができました。

4.マイノリティーとなって気付いたこと

日本人学生として参加する場合、このプログラムの最も大きな特徴はアメリカの学生向けプログラムであるということではないでしょうか。私自身、日本人が全くいない環境というのは初めてで、参加前は不安なところもありました。しかし、普段日本にいては体験することのない「マイノリティーになる」という経験を通して成長できたのではないかと思います。具体的には、普段当たり前であることが当たり前ではなくなり、いちいち理由や背景を考えることが必要になるということです。こうするのが普通だから、と何も考えていなかった行動に対してもなぜ自分はこうするのか、こう考えるのかという理由を求められるようになり、改めて自分の思考や好みを知ることができたと思います。ここで見つけた自分の強みを生かし、弱みを克服し今後に役立てられると考えます。また、気が付いたこととして自分が意識するほど国籍や人種は意識されていのではないか、ということが挙げられます。今回自分は唯一の日本人としてプログラムに参加しましたが日本人だから云々、ということはなく当然のようにグループに受け入れてもらえました。また、アメリカ人メンバーの中でも南米出身やアジア系、ユダヤ系など様々いましたがそのような人種が意識されることはあまりありませんでした。すでにたくさんの移民で成り立ち異文化に慣れているアメリカならではであり、自分も人種や国籍に捕われないフラットな視線が必要だと感じました。

5.グローバル・シティズンシップとは-国籍や文化にとらわれず一人の人間として相手を見ること-

また上記の点に関連して、CIEEの求める「グローバル・シティズン」(グローバル・コミュニティーに積極的に貢献する人材)になるために必要なものとしては、「国籍や文化にとらわれず一人の人間として見ること」が挙げられると考えます。様々な国の人と関わっていくと、日本人にはないような行動や考えに出会うことがあると思います。様々な人が集まると異なる行動、考え方に対立も生じるかもかもしれません。そんな時にその人の国籍や文化を理由に片付けてしまうのではなく、なぜその人はそうしようと思ったのか、なぜそう考えるのかといったことに思いを巡らしどうすれば上手くやっていけるのかを考えられることが大事だと思います。これは国際交流に限ったことではなく人として社会で生きていくうえで当たり前に必要な事かもしれませんが、一人の同じ人間として真剣に向き合い相手のことを考える、ということがとても大事だと私は考えます。勿論、国ごとにどのような特徴があるのか、どんな文化を持つのかということは知っておけばスムーズなコミュニケーションがとれるかもしれません。でも、結局は自分が相手のことをどう思い相手が自分のことをどう思うかという一対一の関係なのですからどんな相手でもバイアスを持たずに向き合えることが必要なのではないでしょうか。私自身もこれを心に刻みながら、国際交流を楽しめるようになりたいと考えています。

6.様々な目線からの考えを理解できる想像力を培いたい

今回のプログラムでは、アメリカや台湾の学生から見た色々な考え方を知る中で、自分はまだまだ日本や自分を中心とした考え方しかできていないということに気が付きました。少し外に目を向ければアメリカでも台湾でも同じように生活する人々がいます。そのような人の立場から見たときにどう見えるのか、という目線は今後多種多様な人と関わっていく上でとても大事なことだと思います。今回の経験を通し、肩書やレッテルにとらわれずに一人の人間として向き合い、様々な目線からの考え方を理解できる想像力を持つことが今の自分に必要なものだという気付きを得られました。これを実際に実行できるようになって初めて、今回のプログラムがとても有意義なものであったと言えると思います。今回感じたことを改めて見つめ直し、今後の成長につなげていきたいと考えます。最後になりますがこのような機会を下さったCIEEを始めご協力下さった全ての方々にお礼申し上げます。