カルガリー

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今回は春休みにカナダ・カルガリーのフードバンク ボランティアに参加した大学生の体験談です。作業内容に加え、ホームステイ先の様子や自由時間の過ごし方まで、詳しくご紹介します。

  • 濵宮 菜々子さん / 大学1年生 (参加当時) / 徳島大学 / 2~3月に3週間参加

濵宮さんが参加したカナダ「地域サポート」

トロント・バンクーバー・ビクトリア・カルガリーの4都市の中から希望の地域を選択し、現地の家庭に滞在しながら、地域サポート、環境保護、動物保護のいずれかの分野で活動するプログラムです。グル―プ行動は少なく、自主性や、積極性を伸ばしたい人に向いています。>>詳細はこちら


参加の目的

いつか海外に行きたいという思いが幼い頃からありました。また、私は大学で栄養学を専攻しており、食を通したボランティア活動をしたいとも思っていました。そのため、海外で食に関連したボランティアをすることを目標としていました。この目標に合う活動をインターネットで探しているときに見つけたのがCIEEの今回のプロジェクトです。

フードバンクという、あまり耳なじみのなかった場所で「食」に重点を置いたボランティア活動をしながらその中で生きた英語を学ぶことができ、ホームステイを通してカナダの生活文化を学べる。さらに、休日は自分で計画を立てて、自由に時間を使うことができる。そのようなプログラムに興味を持ち、参加を決めました。

カルガリーについて

カルガリーはカナディアンロッキーの麓にある町で、カナダでも主要な都市のうちの一つです。しかし日本人にはあまり馴染みのない都市だと思います。それでも、選択できる4都市(トロント、バンクーバー、ビクトリア、カルガリー)の中からカルガリーを選んだのは、魅力的に感じたからです。事前にインターネットや本で調べると、日本人が少なく英語を学ぶのに適した環境であることや、治安が良く生活するのに適していることなどが書かれてありました。


実際に行ってみての感想は「住みやすい」ということが一番の印象です。日本ではあまりない広さのショッピングモールがたくさんあるし、スーパーも巨大なものがたくさんあります。移動にはバス、そして数分おきに来る電車もあります。そんな都会にも関わらず、家の庭など近くで野ウサギやリスが見られるほど、自然豊かでもありました。


ただ、寒さは厳しかったと思います。3月上旬の参加でしたが、一番低いときで気温は-28℃でした。日本人はそれなりの対策が必要です。私は日本でスノーブーツを購入して持っていきました。ヒートテックや厚手のコートは必須です。一方、ホストファザー曰く、6,7月は気温も上昇し、毎日のようにお祭りが開かれとても活気にあふれているそうです。カウボーイの町としても知られ、それに関連したお祭りが催されるそうです。

また、カルガリーに限ったことではないかも知れませんが、町で出会った皆さんが優しくしてくださいました。アイスクリームを買ったときに、「どこから来たの?」と話しかけてくださったり、道を尋ねると案内してくださったりする人もいました。

ある1日のボランティアスケジュール

6:15 起床
7:10 出発
8:00 ボランティア開始
11:30 ボランティア終了
12:00 昼食
13:00 自由時間
18:30 夕食
22:00 就寝

ボランティア先での活動

私はCalgary Food Bankという場所で働きました。ボランティア先までは、バス→電車→バスと乗り換えをして通いました。乗り換えについては、ホストマザーが実際についてきてくれて教えてくれました。事前に乗り方など調べてはいましたが、乗り換えをすることなどは分からなかったので、本当に助かりました。チケットの制度などは、事前にインターネットで把握しておき、実際のバス停・駅をボランティア先の人やホストファミリーに聞くことで対応できると思います。

何に関しても言えることですが、事前の下調べはとても重要です。初日に施設の案内や安全に活動するための簡単なオリエンテーションを施設の人に1対1でやってもらいました。最初に英語のレベルを聞いてくださり、それに合わせてゆっくり話してくださったため、自信がなかった私でも、きちんと理解できました。その途中途中で出会った方に私を紹介してくださって、簡単に自己紹介しました。皆さんが「よく来てくれたね」と歓迎してくれました。


作業は毎日朝8時から11時過ぎまでです。途中9時30分になるとコーヒーブレイクといって30分ほど休憩時間がありました。休憩室に用意されてあるコーヒーや紅茶などを飲みながらクッキーやマフィン、チョコレートなどをつまみ、自由にお話しする時間です。最初のうちは英語ができないことが気になって一人でいるときもありました。しかし、次第にたくさんのボランティアの方が輪に誘ってくれて、だんだんと会話も楽しめるようになりました。多くは語れなくても冗談などで一緒に笑うことができたのは本当に楽しかったです。


ボランティアさんのほとんどが定年退職されたおじいちゃん、おばあちゃんでしたが何の壁もなく会話を楽しむことができました。このボランティア先では日本人は初めてだとも聞きました。なので、日本から持って行ったお菓子を配るととても喜んでくれました。写真は仲良くなったおじちゃんが作ってきてくれたクッキーです。コーヒーブレイクで食べ、私が日本に帰る時もお土産と言って作ってきてくれました。

作業内容は送られてきた食品を種類ごとに分けることです。企業が商品として売り出せないものを寄付してくれたもの、スーパーでお客さんが寄付してくださるものなどが届くため、ツナ・トマト缶などといったように仕分けをしていきます。食品は日本ではみられないものも流れてくるため、分からないものは聞きながら進めていきました。何回聞き返したとしてもいやな顔をせず、逆に「私なんか覚えるのに1か月くらいかかったよ」と優しく答えてくれました。作業中も和やかな雰囲気のためお話をしながら、という感じでした。

また、たまにボランティア先からイベントのボランティアの募集がメールで回ってくることがありました。その中でCalgary Food Bankへの寄付を集めるボランティアがあったので参加しました。活動内容しか知らず、ダウンタウンにある活動場所に行ってみると、そこが「アイスホッケー会場」で驚いたことを覚えています。

ブースの設置を手伝い、二人一組でペアを組んで寄付を募りました。相手の方が呼びかけを行い、私がお金を受け取りました。試合の休憩時間に行うため試合中は観戦をしました。初めてのスポーツ観戦がこのアイスホッケーでした。ゴールを決めるたびに会場中が震えるくらい盛り上がっていました。私の想像する北米の方たちがそこにいました。ボランティアに加えてこのような初めての経験もできました。そのほかにもボランティアの募集はありましたが、メールを確認するのが遅く逃してしまったこともあったので、メールは確認しておくべきだと思います。

ホームステイ先での生活

ホームステイ先は4人家族でした。基本的にホストマザーがいろいろと面倒を見てくれました。とてもアクティブな方で、仕事や学校の関係で家族の時間が合わないことがよくありましたが、休みの日には観光地に行ったり、買い物に一緒に行ったりしました。


部屋は一人部屋を用意してくださっていて、お風呂や洗濯の時間などもほとんどルールはありませんでした。快適に過ごさせてもらいました。食事も少し不安はあったのですが、フィリピン系の家庭だったこともあって、毎日お米がでていたし、味付けもちょうどよく、本当においしかったです。朝食・昼食など基本的に毎日用意してくださっていました。また、よく手作りのクッキーやケーキを作ってもくれました。

自由時間の過ごし方


基本的に平日の午後と土日はボランティアがないため自由時間でした。ホストマザーにレイクルイーズという観光地や郊外の大きなショッピングモールに連れていってもらったり、一人で近くのショッピングモールに行ったり、スーパーを見て回ったりしました。カルガリーは都会なのでショッピングモールがいくつもあり、その一つ一つが大きかったので、何回行っても楽しかったです。地元のスーパーひとつをとっても日本のものとはかなり違いました。売っているものも大きさもです。近所の散歩もよくしていました。また、最後のボランティア終了後には仲良くなったボランティア先の人にドライブにも連れていってもらいました。「最後にやり残したこと、食べておきたいものはある?」と聞いてくれて7時間くらい一緒にいろいろなところを回って食べて、と楽しみました。私の周辺には日本人はいなかったし同年代の人もいませんでした。しかし、こうして年齢・人種を超えてドライブが楽しめたことはとてもいい経験です。

参加を考えている人へのメッセージ

申し込みをする時、行くという決断をすることに時間がかかる人もいると思います。私も英語ができないし…、初めての海外だし…、そもそも一人で飛行機に乗ったこともないし…、など漠然とした、大きな不安がありました。でも、これからの生活を考えると、今を逃すと今後海外に行く時間は取れないかもしれない、行かなかったことで後悔したくないと思い参加を決意しました。

実際にその日が来て、成田空港で一人で飛行機を待っているときは、”申し込んでしまったけど大丈夫かな、決断は間違っていたのかな”、と大きな不安に押しつぶされそうになっていました。しかし、カルガリー国際空港でホストマザーがとても笑顔で、「待ってたよ!」とか「疲れた?」とか優しく声をかけてくださったので、不安な気持ちは到着した直後から消えました。不安なのは一瞬です。帰国時には、「もう帰らないといけないんだ」という気持ちにさえなりました。

自分が何を目的にこのボランティアのプロジェクトに参加したいのか、そこをはっきりさせておけば、行くまでに不安があったとしても帰国時には笑顔で戻ってくることができると思います。そもそも一人で海外に行くことでもすごいことだと思います。実際、ボランティア先の人に一人で来たというと、驚かれ、感心されました。現地での生活はひとつひとつが初めての経験になりますが、それらがすべていい思い出で、自信にもつながります。参加を迷っている人がいればぜひ、参加するという決断をしてほしいです。

レポート作成者の濵宮 菜々子さんに、直接コメント・問い合わせをしてみよう!

 
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