バンクーバー

  • print
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

今回は春休みにカナダ・バンクーバーのフードバンクボランティアに参加した大学生の体験談です。ホームステイと過ごした1カ月や、観光情報まで、詳しくご紹介します。

  • H・Yさん / 大学1年生 (参加当時) / B大学 / 2~3月に4週間参加

H・Yさんが参加したカナダ「地域サポート」

トロント・バンクーバー・ビクトリア・カルガリーの4都市の中から希望の地域を選択し、現地の家庭に滞在しながら、地域サポート、環境保護、動物保護のいずれかの分野で活動するプログラムです。グル―プ行動は少なく、自主性や、積極性を伸ばしたい人に向いています。>>詳細はこちら

参加を決めた理由

私は大学1年次に履修した「環境論入門」より、環境問題の中でも特に食品ロスに対し強く関心を持つようになりました。そして、自身も食品ロス削減のための活動に携わってみたいと考え、フードバンクを通した地域サポートに参加することを決めました。

また、国際ボランティアでの活動の中で、現在の英語力を試すとともに、柔軟に適応する力を伸ばすことができると考えました。現地の方と英語でどの程度コミュニケーションを取ることができるのか確認し、これからの英語学習で強化すべき点を明確にしたいと考えました。

出発前の英語の準備

Motivation letter作成、英語インタビュー、その他

Motivation letterの作成では、書き方の構成例を参考にしてボランティアに対する自身の意欲を伝えられるように何度も自身で添削を繰り返しました。また、自身の英文が現地の方に通じるか不安だったので、仕事上英語を日常的に用いる方に添削していただき、その方のアドバイスを踏まえ清書しました。

英語のインタビューにおいては、志望理由と家族の構成など質問を予測し、スムーズに答えられるように練習しました。インタビューは相手との会話であるため、紙をただ読むよりも感情を込めてやる気を伝えることが大切だと思いました。そのため、具体的には紙に自身の考えを書きまとめた後、紙を見なくても話せるようになるまで繰り返すということをしました。

英会話・コミュニケーション

ホスト、フードバンクのスタッフ等カナダの人たちとの交流

ホストファミリーは、いつも笑顔で接してくれました。私が理解できていないときも、言葉を変えわかりやすく説明してくれました。また、なかなか言葉が出てこないときも待っていてくれたので、落ち着いて会話をすることができました。

フードバンクのスタッフは、指示を出す際ジェスチャーを交えて説明してくれたり、実際に手本を見せて下さったりしたので、行うべきことを理解して取り組むことができました。ボランティア活動が終わった後は、現地のスタッフとお昼を食べながら会話をすることもありました。

このようにホストファミリーやフードバンクのスタッフなど現地の方々と話す際は、しっかり相手の話を聞くこと、またわからないことはもう一度聞き返すということを意識して行うように心がけました。

プログラム中に関わった現地の人の対応

現地受入団体スタッフの方々は一つ一つ丁寧に教えてくれました。また、ミスをしてしまった時も、笑顔で許してくれたということもあり、親切な方が多かったので最後までボランティアをやり遂げることができました。ただ、中には少し対応が素っ気ないなと感じる方もいました。ホストファミリーはとてもフレンドリーな方々で、とても充実した日々を送れました。三食の食事を一緒に食べ、その際に様々なことを話しました。私にとって居心地の良い空間でした。特に悪かったことはありません。私以外の日本人のボランティアは2人おり、仲良くなりました。カナダの観光地やカフェ巡りなどをして楽しみました。


ボランティア活動先での作業

仕事内容は商品の陳列、傷んだ野菜や果物の除去、商品に値段の貼り付けなど日によって異なっていました。仕事の量は多く、特に月曜日が忙しかったような気がします。スケジュールは月曜日から金曜日までで8時から12時までボランティアをしました 。日々忙しく大変でしたが、様々なことを体験することができたので良かったです。フードバンクで働くのはなかなかできないことだと思うので、参加できて良かったと思います。また、働く中で現地の方々とコミュニケーションを取ることができたので 、とてもボランティアをするのが楽しかったです。

プログラム全体の中で、特に印象的だった出来事

フードバンクに買いに来るお客さんがとてもフレンドリーで、話しかけてくる方々が多かったことがとても印象に残りました。そうしたお客さんやスタッフとの会話が楽しかったです。また、そこでボランティアをしている人の中には、仕事をしつつこのボランティア活動を含めた2つのボランティアをしているという方がいて、その話を伺い感動しました。


私がボランティアをしたところの商品は全て様々なところから寄付されたものだということを知りました。賞味期限が多少切れていたり、袋が破けていたりするといった欠陥商品などが送られてくるのですが、その中のほとんどはまだ食べることができるものや使えるものでした。もしここに寄付されていなかったら廃棄されていたのだなということを改めて感じ、食べられる、または使えるのに廃棄されているものは私たちが知らないだけで多く存在するのではないかということを考えさせられました。フードバンクにより、廃棄物の量を減らす、また本当に生活に困っている方々に届けることができるため、環境や格差問題が深刻化する現在、とても欠かせない場所であることを再確認しました。

帰国後、自分が変わった/成長したと感じる事はありますか?

帰国後、私が変わったと思うことは、人を思いやり、実際に行動することができるようになったことです。日本人もよく思いやりがあると言われますが、カナダでは目に見えて人々の親切さや温かさが伝わりました。例えば、バスや電車では必ずお年寄りや車いすを利用している方などが乗車した際、すぐに席を立ち譲る人の姿を見ました。実際、私もバスの中で立っていたとき、「ここ、空いてますよ。背が低いと立っているのは大変ですよね。私もそうだから。」とおばあさんに声をかけられたことがあり強く印象に残っています。

日本では断れたら恥ずかしいという思いから、席を譲るのをためらってしまう人が多いように思うので、カナダの人に対する深い思いやりと思い立ったらすぐに行う行動力はとても尊敬できる国民性だと感じました。また、そうした国民性に触れ、帰国後は困っている人がいれば迷わずすぐに助けることができるようになりました。さらに、こうしたら相手が助かるかなと思ったことをスムーズに行動に移せるようになりました。

それに加え、英語に対する考え方も改めることができました。受験勉強などにより、今までは英語は解くものとして捉えていましたが、国際ボランティアを通し英語は人とのコミュニケーションをとるためのツールであるというように捉え直すことができました。このように考えを改めたことで、英語に対しより愛着が沸き、もっと自身の考えや思いを表現できるようになりたい、海外の人と英語を通して話したいという思いを強く抱くようになりました。これからも引き続き英語の勉強を進め、使える英語の幅を広げたいと考います。

 
|CIEE CLUB