IVPアイスランド

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今回は春休みにアイスランドで開催された国際ボランティアに参加した大学生の体験談をお届けします。現地のボランティア活動から、外国人とのコミュニケーションのコツ、自然豊かな観光情報まで、詳しくご紹介します。

  • 中野 隆斗 さん / 大学3回生 (参加当時) / 京都大学 薬学部 / 2~3月に2週間参加

中野さんが参加した国際ボランティアプロジェクト

各国から集まる仲間と寝食をともにし、国際交流をしながら、ボランティア活動を通じて社会や人々に貢献できる国際ボランティアワークキャンプです。第1次世界大戦後、それまで敵対していたヨーロッパ諸国の若者たちが、国境を越えて共同生活を送りながら協力して、戦争で破壊された農地や街を再建する平和活動をおこないました。これが国際ボランティア ワークキャンプの起源と言われています。その後、この国際ボランティアの活動は世界中に広まり、建物の修復、社会福祉、環境保護など、活動の分野も多岐にわたるプロジェクトが開催されるようになりました。CIEEでは、1995年からこの活動に参加し、現在、ヨーロッパを中心に世界約30か国の国際ボランティアプロジェクトに日本人の参加者を送り出し、同時に日本国内で世界中からのボランティアを受け入れるワークキャンプを開催しています。>>詳細はこちら


この記事は、中野さんが個人で配信しているブログ(英語と筋トレと読書MUSCREADブログ内のアイスランド渡航に関する記事)の内容を、ご本人の許可を得て掲載しています。

滞在地域

アイスランドの首都レイキャビクから車で1時間ほど南西に移動したところに位置するクヴェラゲルジという町のヘルスケア施設でのボランティアでした。 とても小さな町で、町全体を歩き回るのに1時間もいらないくらいでした。

町内にはスーパーや酒屋さん、郵便局などが入った商業施設が1つ、カフェやお土産屋さんが3軒ずつくらい、レストランがちらほらあるくらいで、とても静かで平和な町でした。 気温は常に0℃前後でしたが、活動場所のグリーンハウスや施設内は温水による暖房が行き届いていたのでかなり暖かかったです。

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活動内容

ヘルスケア施設でのボランティアといっても、患者さんのお世話をするのではなく、ヘルスケア施設で暮らす人たちが食べるための野菜を育てる仕事でした。アイスランドでキュウリやトマトなどの夏野菜を育てていました。笑

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トマトの苗を植えました

作業は、山から運ばれた土をふるいにかけて石を取り除くところから始まり、その土で畝を作り、肥料をまいて土をならし、水やりのホースを張り巡らせた後に、つるをつたらせるための紐を掛けて、穴を掘って苗を植えるという流れの作業でした。 たまに雪かきの手伝いや、お茶の葉を細かく切る仕事、苗や畝から雑草を取り除く仕事などもありました。 全体を通して現地の人々との交流はほとんどなく、ボランティア同士との会話がほとんどでした。

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お茶の葉を切りました

ボランティアメンバー

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日本人4人、韓国人3人、フランス人1人で、男女比は1:1でした。現地にはウガンダ人のキャンプリーダーも2人いて、その人たちの指示に従って作業を進める形でした。

今回の海外ボランティアの収穫は、なんといってもこの人たちとの出会いでした。

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ムードメーカーで、いつも話題を提供してくれる人。困ったときに真っ先に助けにきてくれる人。天然で空気を和ませてくれる人。みんなの前では明るいけど、根はすごくまじめな人。マイペースでクールだけどワードセンスがあって面白い人。堅い人だったけどお別れの時に目を潤ませていた人。自分の信念のもとで何が正しいか模索しながら生きるかっこいい人。

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全員が他人思いで、かつ自分の意見をしっかりと持っている人たちだったので、一つ一つの話がとても興味深く、2週間という短い間でしたが、一人ひとりの、その人らしさというのがわかるくらいにはたくさん喋りました。

話した内容は、貧富の差、結婚、政治などのややヘビーな話題から、自分の将来の夢、恋愛、好きな歌、映画などの楽しい話題など本っ当に様々でした。どんな話題でも、みんなしっかり意見をもっていて、僕もこんな風に常に考えを巡らせられるようになりたいと思えるような、本当に尊敬できる人たちでした。

外国人と話すときの話題は?

2週間、国際ボランティアで外国人と一緒に生活した中で話した話題をまとめています。
外部の中野さんのブログに飛びます。
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スケジュール

平日

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1日目だけはゴールデンサークルツアーでしたが、その他の平日はこんな感じでした。
8:00~9:00 起床、朝ごはん
9:00~10:30 ボランティア
10:30~11:00 コーヒーブレイク
11:00~12:00 ボランティア
12:00~13:00 昼食
13:00~15:00 ボランティア、ハウスキーピング
15:00~16:00 休憩、雑談
16:00~19:00 プール、サウナ、スーパーにお買い物、夕食準備など
19:00~20:00 夕食
20:00~23:00 映画、ゲーム、雑談など
23:00 就寝
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オーロラを見るために遅くまで起きていた夜も

ハウスキーピング、夕食、皿洗いは当番制で、それぞれ週に1,2回やりました。

夕食は、各々が自国から持ち寄った材料とスーパーで調達した材料を使って、自国の料理を披露するという感じで、韓国、フランスの家庭の味を体験できました! 僕はお好み焼きの粉をもっていってお好み焼きを作ったりしましたが、delicious! I can eat this forever! なんて言ってくれて、とても嬉しかったです。日本で作る練習をした甲斐がありました。

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韓国のご飯。色んな国のご飯を食べれるのも魅力の一つ!

それと、韓国のご飯は全部とっても美味しかったです!韓国は行ったことがないのですが、本当に行ってみたくなりました。

休日

休日は4日間あったのですが、基本的にノープランで、その日にやることを決めました。

1日目は近くの山へハイキングに行きました。アイスランドはどこにいても見渡せば海か山かに囲まれているのですが、山の標高はそこまで高くありませんでした。なので、ハイキングで山のふもとを歩き回る予定だったのですが、気づいたら山頂まで来てしまいました。笑

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迫力がすごい氷河。未知の世界でした。

2日目はツアーに参加して、アイスランドの南の観光地をぐるっと回りました。具体的にはセリャラントスフォス、レイニスファラ、ソレイマヨークル、スコガフォスへ行きました。アイスランドの観光については別記事にまとめています。↓

アイスランドを観光!中野さんのおすすめスポットは?

僕がたくさんの写真と一緒にお伝えします!外部の個人ブログに飛びます。

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3日目は1日中ジグソーパズルをやってました。笑 夜はオーロラを見るためにみんなで起きて待っていました。この日は結局見れませんでした。 4日目の午前は日本の紹介文をフランス人の女の子のノートに書いていました。午後はクヴェラゲルジの街を探索してお土産を少し買いました。

感想

最初は英語学習の一環のつもりだった

最初申し込んだときは、英語しか使えない環境に自分の身を置きたい!という思いだけでこの国際ボランティアプロジェクトに申し込みました。

正直アイスランドのことなんか存在することしか知らなかったし、せっかくならヨーロッパに行くか~くらいの動機でアイスランドのプロジェクトを選びました。

最初の集合場所についたとき、8人中4人が日本人で少し残念でした。普通に日本語を喋れるし、ほかの国の人も、韓国人とフランス人だけだったので、あまり多国籍じゃないな、と正直思いました。

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1日目、ゲイシールでの写真。まだ協調性0な感じ笑

1日目のゴールデンサークルツアーのお昼休み、みんなで食べる初めてのご飯で沈黙を破ったのは韓国の男の子。僕の向かいに座っていた彼は僕に向かってこんな質問をしました。”Could you tell me Japanese ’bad’ words?” 文法、単語は本当に簡単だったのに、あまりの文脈のなさ、質問のぶっ飛び方に一切聞き取ることができませんでした。笑

そこから彼はこのグループの話題提供者になり、とても話しやすい雰囲気を作ってくれました。その甲斐あってみんな徐々に打ち解けていき、またアイスランドの広大で美しい自然も助力となって2日目の夜にはすっかり全員誰とでも喋れるようになっていました。

そこからの2週間は本当に一瞬の出来事で、気づいたら最終日でした。次の日から7人とも全然知らない土地に帰るわけなので、本当に一期一会かもしれません。そう思うと最終日は自分でも信じられないくらい泣いてしまいました。

この2週間で得たもの

この2週間で僕が得たものは計り知れませんが、ここにできる限り書いておきます。

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①コミュニケーションの大切さ
僕はもともとコミュニケーション能力が高いほうではありませんでした。もちろん2週間でコミュニケーション能力がついたわけではありませんが、相手を理解するためには、コミュニケーションが必要不可欠であることを学びました。 こんなに短い2週間という期間で、こんなに深く相手のことを、しかも日本語を介さず理解できた理由は、間違いなくコミュニケーションの量の多さにあると感じました。

これからは、自分はコミュ力がないから、とコミュニケーションを怖がるのではなく、相手をもっと知りたいという感情でコミュニケーションをいっぱい取って仲間を増やしていく人生を歩みたいと思いました。

②英語力より伝えたいことがあるほうが大事
外国人とコミュニケーションをとるための準備をしようと思うと、どうしても英語の勉強に走りがちになります。しかし今回のボランティアを通して思ったことは、多少英語の文法が間違っていて、単語が出てこなくても、はっきりと伝えたいことがあるなら、コミュニケーションはとれるということでした。

これはフランスの女の子から本当に感じられました。その子の英語力は僕よりは高いけど発音がフランス語に引っ張られている感じで、聞き取りやすいとは言えない英語でした。しかしその子は本当に考え方に芯があって、行動のすべてが思いやりと、道徳観に満ちていました。それが2週間後にはしっかりと僕に伝わっていて、その子の英語の3割はよく聞き取れませんでしたが、その子らしさというのがその2週間だけでほぼ理解できました。

③一緒に一生懸命やることが絆を作る一番の材料
たった2週間ですが、僕はここで出会った人たちは一生大切にしようと思えるくらいの絆が芽生えていました。これは高校時代の部活以来だと思い、その共通点を考えてみました。

僕の中でそれは、月並みですが、一緒に何かを一生懸命やったことだという結論に達しました。
だからこそ、最後のお別れの時にはめちゃくちゃ泣いてしまいました。

国際交流は言語の壁があるように見えますが、実際はそんなことは大した問題ではありません。

本当に重要なのは、「伝えたいこと」と「伝えたいという気持ちがあること」だと実感しました。

普段の生活からは想像もできないような2週間でした。国際ボランティア、本当におすすめです。

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