オーストラリア環境保護ボランティア

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内藤 駿ノ介さん(大学生) / オーストラリア パース / 8月に2週間参加

内藤さんが参加したオセアニア「環境保護」

オーストラリア/ニュージーランドで、チームメンバーと交流をしながら環境保護活動を行うワークキャンプ型プログラム 植林、種の採取、外来種の除去、フェンスや遊歩道の整備などの環境保護活動に従事する。 ボランティアハウスなどの施設でメンバーと共同生活。参加は1週間から可能。>>詳細はこちら

参加理由、志望動機

ずばり、「本場の英語にじかに触れてみたい」「なんでもいいからとりあえず一度海外に行けば何か自分の中に変化が起こるかもしれない」という、お世辞にも立派とは言い難いものでした。また、私のイメージですが、自然が美しいオーストラリアの環境保護にどんな形であれ貢献できることは、なんだか特別なことのように思えました。中学時代から、留学したい、海外に行ってみたいというただ漠然とした思いはあったのですが、高校時代は部活と勉強で忙しく、なかなかそのような機会がありませんでした。大学生になり、何気ない、本当にふつうの、楽しいけど特に刺激もない日々を送っていましたが、そんな折、学校の「留学フェア」が行われた際にCIEEのコーナーがあり、そこで初めてこの活動を知ったのがすべての始まりでした。

現地での活動や費用、ボランティアで得られることなどいろいろと説明を聞きました。短期留学の組織やプログラムがいくつもある中でCIEEを選んだ大きな理由は、費用が安く抑えられること、CIEEがしっかりした安心できそうな組織だったこと、ボランティアなので共同で作業することが多く、英語で話しかけやすいのではないかと考えたことでした。それから、参加資格のハードルが低く、TOEIC何点以上という条件がないこともありました。ただ、参加するかどうかとても悩みましたが、決めるうえで一番の壁になったのはやはり英会話力です。これまで受験のための英語を中心に勉強をしてきたので、それが果たして本場の人々に通じるのか、瞬時に英語で会話なんてできるのか…いろいろと思慮を巡らせました。しかし、最後に自分が決意した理由は、「テレビでもあんな見るからに英語できなさそうな人も海外に行っていて、なんやかんやで通じているし行っちゃえば大丈夫なんじゃないか」という楽観的な考えに至ることができたこと、「たぶん、成功する人としない人の差って、実力云々じゃなくて、行動を起こすか起こさないか、というだけのことなんじゃないか」という自分に都合のいい解釈ができたことでした。

環境保護活動

ボランティア活動

活動は主に外来種の草むりでした。ほかには苗木を植えたり、植物を海から吹く風から守るためのビニールを植物の周囲に張ったり。中にはスコップやハンマー(支給される)が必要な仕事もあり、思っていた以上に力を使う仕事が多かったです。私は2週間の滞在でしたが、初めの一週間はすべて海岸、次の週はBush(低木の茂み)や沼地でも作業をしました。沼地に足を取られながらスコップを使って雑草を採るというようなことは、普段はなかなかできない体験であり、とても新鮮でした。最後の日は幼稚園で遊具の設置をするという作業をしました。

私の場合は2週間を通じて活動場所は毎日変わっていたので、場所で飽きることはなかったです。活動は9時半くらいから始めていましたが、10:30~11:00にティータイム、12:30~13:00に昼ご飯休憩、14:30に作業が終わるというように、1時間半作業をしては休憩してという感じだったので、そこまできつくはなかったです。 服装は長袖長ズボンで、上は2枚重ね程度で十分でした。作業していればいやでも体が温まってきます。サングラスはあったほうがいいです。何かと役に立ちます。日差しが強いので帽子もあったほうがいいです。できればゴムがついているものが風に飛ばされないのでおすすめです。

CIEEの説明では、世界各国からボランティアしたい人が集まるという話でしたが、私が行ったときはボランティアに参加していたのはほとんどが現地の人で、2週間を通して外国人はCIEEから参加した僕ら日本人3人だけでした。さらに、最初の週は3人で活動できましたが、翌週は他2人が帰ってしまったため、一人で活動することとなりました。現地の人は、この曜日とこの曜日は参加するという具合でいろんな人がそれぞれ違う曜日に参加しており、日によって違う人と作業しました。当然、何度も一緒に作業する人もいて、そういう人とは「また会ったね」みたいな感じで仲良くなることができ、会うたびに交流も深まりました。むろん、初対面の人とも十二分に仲良くなれます!

作業の説明は当たり前ですが全て英語です。最初の方はスピードや語彙力の問題で何を言っているのかよくわかりませんでしたが、話しながらデモンストレーションをしてくれて、所作だけで何をすればいいのかは理解できるので、英語力がないから不安という方は心配しなくても大丈夫です。2週目に入るとだんだんと英語も聞き取れるようになります。

作業中もボランティア参加者にぜひ積極的に話しかけてみて下さい。必ず笑顔で陽気に返答してくれます!

ある一日のスケジュール
  •   6:30 起床
    ~7:50 着替え、食事、活動の荷物の準備など
    7:50 出発(迎えのバスが宿泊施設まで迎えに来てくれました)
    9:00~9:30 活動開始
    10:30~11:00 Morning break(ティータイムではテーブルを囲んでコーヒーやビスケットを片手にみんなで会話しました)
    12:30~13:00 昼食(持参したサンドウィッチやパスタを食べた) 
    14:30 ボランティア終了 
    15:00 宿泊施設に着く(バスで送ってくれました) 
    ~23:00 シャワー浴びたり夕飯や翌日のサンドウィッチ作ったり同じ宿にいる人と話をしたりしました 
    23:00 就寝

滞在先について

日本出発前、私が想定していたのはテントで生活や、宿舎があっても町から遠くWi-Fiもなく寝袋を使わないと寝られないというような過酷な生活でしたが、ふたを開けてみればなんとも快適な、最高の環境でした。

滞在先

私が宿泊したのは”Fremantle Prison YHA”というバックパッカーズ(ゲストハウス、ホステル)でした。バックパッカーズというのは宿泊施設の形態のことで、一部屋4~6人でルームシェアするというようなものをイメージしてください。いくつかのそういった部屋で構成されたのが一つのバックパッカーズです。キッチンやシャワー室、食事スペースなどはそこに宿泊するすべての人と共有で利用します。Wi-Fiは施設の共有スペースにて無料で使用でき、冷暖房完備でとても快適な環境でした共有スペースにはテレビもついていました。

滞在先

またPrisonという名前からもわかるように、ここはかつて収容所として機能していたところです。収容所に泊まる、なかなかできる体験ではありません。隣にも同じ収容所があり、かつての収容所の一部はバックパッカーズとして活用され、残りは世界遺産となっているということでした。

ここは駅(Fremantle Station)から15分くらいに位置しており、近くには有名な観光地でもあるフリーマントルマーケットやおしゃれなカフェが軒を連ねるカプチーノ通り、インド洋を臨める海岸とたくさんのレストラン、そして、海岸線に沈む夕日を見ることのできる丘があり、日本で暮らしている僕にとっては優雅で華麗で充実した場所でした。

このバックパッカーズはボランティア団体専用の施設ではなく、一般の観光客も利用できる宿泊施設だったので、宿泊する人のなかでボランティアに参加したのは日本からボランティアに参加した僕ら日本人3人だけで、あとは一般の観光客と、通常のホテルとは異なり一つの部屋を赤の他人と共有するので一泊3000円弱と宿泊費が非常に安いため、出稼ぎに来ているオーストラリア人やイギリス人などの方々でした。

食材は「これが欲しい」と伝えればすべて現地のボランティア団体が調達してくれました。その団体とこのYHA(このバックパッカーズ)は提携しているらしく、ボランティア参加者には参加者専用の冷蔵庫とパントリーが用意されており、また、そこには過去に同じボランティアに参加した人が残していった調味料やお土産などがあり不思議な縁を感じました。

滞在先

ここに滞在してよかったと思う最大の理由は、そこに宿泊している人々と交流することが容易であり、多くの友達を作ることができたことです。せっかく海外に来たのにボランティア活動の時間しか英語でコミュニケーションをとる機会がないというのはあまりおもしろくありません。出発前は多少そのことを危惧していました。しかし、ここには共有スペースがあり、だれにでも気楽に話しかけに行くことができ、いろいろな人と交流できました。ドイツ、フランス、ポーランド、カナダ、韓国、イギリス、アメリカ、オーストラリア…本当に様々な国籍の方々と交流し、充実した日々を送ることができました。

ちなみにルームメイトに2人のイギリス人がいたので日本から持ってきた梅干を勧めてみましたが、彼らの舌にはあまり合わなかったようです。オーストラリア人と夕日を見に行ったり、”Hungry Jack’s”(日本のバーガーキング)にハンバーガーを食べに行ったりもしました。このような場所に滞在できて本当に良かったです。次に海外に行くときもホテルではなくバックパッカーズを利用しようと思っています。そう思ってしまうくらい良い場所でした。

ここで話した滞在環境は私が体験したパース限定の話です。ほかの場所では必ずしもこんなに恵まれた環境では生活できないと思います。もちろん、他の場所は他の場所で楽しいと思いますが、また、ほかの場所でボランティアをしたことはありませんが、私はパースが一番だと思いますので、ぜひみなさんもパースでボランティア活動してみてください。

イギリス人ルームメート

英語を話すことや日本語の良さについて、海外に出てみて気づいたことは?

やはり、「書いたり読んだりできる」ことと「話したり聞いたりできる」というのは違うなと痛感しました。リスニングはまあまあできるつもりでしたが、想像以上に早かったり、オーストラリア英語特有のなまりがあったり、会話の途中で他の話者が飛び込んできて自分だけ何が何だか聞き取れないみたいなことばかりでした。しかし、一方で何度もpardon?と聞き返したり、何か自分の話せる言葉で返答したり話しかけに行くだけでも会話にはなる、意思疎通ができるということも学びました。人間、何事も”慣れる”ことができるもので、2週目は1週目よりもいろいろな英語力が向上していた気がします。とにかくやってみることが大事です。pardon?は、日本語の ”え?” に似た感じで、現地の人もかなり頻繁に使っていたので躊躇せず使って問題ないと思いますし、おすすめです。また、印象というのは大事です。笑顔で明るく楽しく過ごしましょう。

ただ、自分の英語力の低さに危機感を覚えたのも事実です。バックパッカーズに集まっていた海外の人(ドイツやフランス、韓国など)は誰もが英語を普通に話しており、普通に話せない自分が恥ずかしくなるほどでした。英語の勉強はもっともっと頑張らねばなりません。 日本語は母語なのでやはり落ち着ます。英語を話せることはコミュニケーションの幅が広がるのでそれはそれで話せるようになりたいところですが、母語も大切にしないとな、とつくづく感じました。