体験談 金子友香さん 教師アシスタント ボランティア 日本語クラスサポートボランティア

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“表情や感情、時には全身を使って相手に伝えたいことを一生懸命表現することができれば、コミュニケーションはどんな人にでも取ることができる。それが一番の気づきでした”

  •  岡本 翔太さん 大学3年生 / ベトナム・ハノイ / 2~3月に4週間参加

岡本さんが参加したベトナム「児童福祉」

1960年から1975年まで続いたベトナム戦争では、アメリカ軍が使用した枯葉剤が人体と自然に多大な影響を与えました。ベトナムでは今でも心身に様々な障がいを抱えた子供が生まれてきます。そして、貧しい家庭では十分な治療が受けさせられないため、子どもを捨てたり、孤児院や施設に預ける親は、後を絶ちません。このベトナム「児童福祉」プログラムは、過酷な状況の中でも一生懸命に生きる子どもたちの生活のお世話や一緒に遊ぶ活動を通じて、愛情を与えるプログラムです。>>詳細はこちら

きっかけは大学の説明会

私が海外ボランティアに参加しようと思ったきっかけは、大学1年生の時に学内であった説明会に行ったことです。その説明会の内容自体は覚えていないのですが、その説明会の帰り際、説明会を開いてくれた教授が説明会に参加していた学生と話をしていました。私はその学生さんを見て一瞬で心を奪われました。自分にとってすごくキラキラしていてかっこよく見えたのです。しかも英語ペラペラで教授と話しているのを見て、当時大学一年生だった私は「もし、俺も海外に行ったらこの人のように魅力的でキラキラした人になれるのでは?」「英語が全くできない自分でも英語を聞いたり話したりすることができるようになるのでは?」という考えが頭をよぎり、大学生活中に絶対海外に行こうと決意しました。これが私の海外ボランティアの第一歩です。

高校の時から和太鼓をやっていて、大学に入ってもサークルなどで続けたいという思いがあり、2年間は和太鼓活動に没頭していました。サークル活動を3年生の秋で引退し、そこからは私が1年生の時に思い描いた夢を実現するべく、まずはどういう形で海外へ行くか、目的は何か、など様々な枠組みを決定し、3年生の2月にようやく行くことができました。

とても不安だった渡航前。実際は・・・

私が渡航前に特に心配だったことを箇条書きでいくつか紹介します。 そして、実際に現地に行ってどうだったかも書きたいと思います。

現地の人とベトナム語でコミュニケーションが取れるだろうか?

とにかく伝えたいと思うことを顔や体、ガイドブックを使って一生懸命伝えました。現地の人から「君は表現豊かだね」と言われてすごくうれしかったです。伝わらないことも多々あったのですが、私はそこまで困ることはありませんでした。

ベトナムの食事は自分に合うのだろうか?

ベトナムの食べ物は本当においしいものばかりでした。しかもすごく安いので外食をしょっちゅうしていました。おかげで日本に帰ってきたときには2キロ太っていました。

衛生面は大丈夫だろうか?

日本とかなり違ったと思ったのは衛生面です。飲めない水道水で食器を洗ったり食材を洗ったりするため、最初はかなりの抵抗がありました。飲食店も外でプラスチックの椅子に座って食べるお店が多いです。箸や食器なども湿っていたりよく洗われていなかったりするお店が多々あります。衛生面が気になる人は自分専用の箸やフォークを持参することをおすすめします。

どんなものを持っていけばいいのか

CIEEが提供するハンドブックに書いてあるものをほぼすべて持っていきました。衣服や食料品などは現地でも買えるので最低限でいいと思います。よく風邪をひく方は風邪薬を十分持っていくことをお勧めします。

とにかくにぎやかだったハノイ

とにかく活気のあるベトナム。モーターバイクが車よりも多いため道路はピークの時間帯になると渋滞率120パーセント。バイク、車、バス、自転車で埋め尽くされる道路。ベトナムは歩行者優先ではなく大型優先なので歩行者はそのなかをかいくぐるようにして歩かなければなりません。道路に出ると大体クラクションを鳴らされます。最初は道路を歩くだけでもひやひやしました。またベトナムにはインドアでの娯楽があまりありません。そのため休日になるとたくさんの人が公園や学校のグラウンドを訪れます。バトミントンやバレーボール、ベトナムの伝統スポーツであるダーカウ(羽根を蹴って遊ぶスポーツ)、また、公園にはブランコやジャングルジム、鉄棒、大人向けの健康器具も置いてありました。子供用の風船を売る若いお兄さん、飴を様々なキャラクターにコネコネするおじさん。ギターで弾き語りをする女子大生などなど…たくさんの出会いがハノイには存在しました。週末の夜にはハノイの旧市街が夜市に変わり、たくさんの品物や食べ物が激安で販売されていました。ここには多くの観光客が訪れてハノイの街を一層明るくしていました。

ある一日のスケジュール(平日)
  • 7:00  起床
    8:00 ボランティアハウス出発
    9:00  施設到着 活動開始
    11:00 休憩(子供たちは昼食とお昼寝の時間)
    14:00 活動再開
    16:00  終了
    17:00 帰宅 自由時間

休憩が3時間もあったため現地の人におすすめのお店を聞いてそのお店に行ってみたり、カフェ巡りや観光をしました。後半の2週間はお昼ご飯を食べた後、子供たちとお昼寝をしたりして一緒にいる時間を長くしました。また現地のボランティアの人と仲良くなり、町のことを教えてもらったり、一緒に大学のサークルに参加したりと、とても充実していました。ワーク中は障がいを持った子供たちと一緒にパズルゲームや外で遊ぶなどをしていました。 帰宅後は自由です。 子供たちのためのstudy paperの作成、買い物、食事、などハノイライフを満喫しました。

週末

最初の週にはcity tourがあり、ほかのボランティアの人たちと一緒に旧市街地を観光しました。それ以外の週は基本的にフリーです。 施設の人と仲良くなりご飯をごちそうしてもらったりしていました。 また、現地でツアーを申し込んでハロン湾や鍾乳洞にも行きました。本当に素敵な場所でした。 行動すれば様々なところに行けますが、逆に動かないと一日中ボランティアハウスの中というのもあり得ます。 使い方はその人次第です。

ハロン湾
ハロン湾

衝撃を受けた児童養護施設での活動

施設では、先生が言うことを聞かない生徒に対して首を無理やりつかんだり服をつかんで引っ張ったりするなど日本ではしないことをしていてびっくりしてしました。様々なことで日本とは違うということを認識しました。私自身も児童福祉に関する専門的な知識がなかったため、何をどうしていいのかわかりませんでした。私は子供や先生たちに対してとにかく笑顔で明るく接することを心がけました。笑顔で接すると相手は自然と笑ってくれます。言葉が通じなくても意思疎通ができることがあります。笑顔はコミュニケーションをとるうえでいい関係づくりを行うための最大の武器なのだと私は思いました。

言葉はコミュニケーションの手段でしかない

私が住んでいたボランティアハウスには、約20名の外国人が住んでおり、国籍は様々で、日常会話はすべて英語でした。 私は4週間ハノイに滞在したのですが出発する前に「わからないことは何でも聞いてみよう」と決めていました。ボランティアハウスに着いてから部屋の場所、シャワー、ご飯、洗濯といった日常的なことを自分の少ないボキャブラリーを駆使して住んでいる人に聞きまくりました。基本的に自分の英語は伝わらないことが多かったので表情やジェスチャーで必死に伝えたいことを感じ取ってもらっていました。これは私にとってコミュニケーションの切り口であり相手に印象をつけるための第一歩でした。

すると次第に会話するのにも慣れていき、住んでいる人たちも自分の名前を覚えてくれて仲良くなることができました。ここでつまり英語が話せないからコミュニケーションが取れないというわけではない、ということです。表情や感情、身振り手振り、時には全身を使って相手に伝えたいことを一生懸命表現することができれば、コミュニケーションはどんな人にでも取ることができる。これは私が海外生活を送るうえで一番の気づきでした。

危機管理の大事さ

海外へ行く際、必ず「もしもの時の連絡先」を携帯することをおすすめします。 ベトナムに行って2日目で38.1度の熱が出て、いくら寝ても、風邪薬を飲んでも治る気配がなく5日目には40度まで上がりました。海外旅行保険会社のアシスタンスセンターに電話をして、ハノイにある日本人が経営している病院に行きました。 診断の結果インフルエンザだったことが判明し点滴を2時間ほど打ちました。

もし日本で緊急時の電話番号を調べていなかったらどうなっていたかと思うと恐ろしく感じます。現地に行くと日本語を話す人はいません。緊急時に緊急連絡先を調べていないとベトナム語あるいは英語で自分の体調や、してほしいことを伝えなければならないので大変です。自分の身を守れるのは自分だけなので下調べが重要です!
(CIEEより:参加者の方には「緊急連絡先カード」をお配りしています。緊急時の連絡先をまとめて記入して保管しておけるのでご活用ください)

これから参加を考えている人へ

行くかどうかを迷っている人は絶対に行ったほうがいいと思います。 不安がたくさんある人はCIEEのスタッフに聞いたりネットで調べたりして準備を怠らないよう心がけてください。 自分から動かなければ何も始まりません。 なんでも積極的に動くことができれば海外で様々な体験や人間関係を作ることができます。 良い経験も悪い経験もすべてプラスにつながります。 迷ったら気になったほうに飛び込んでみるべきです。

旅メモ

渡航・滞在費 航空券

往復航空券 7万3千円(福岡からの直行便のため乗り継ぎなし)

現地で使用した金額

約3万5千円

総額

プログラム料金、パスポート申請、生活用品購入などを含み30万円弱

お金の面なのですが、とにかく物価の安いベトナム。朝昼晩の食事は外食をしない限りボランティアハウスの中で食べることができるので、4週間でも余るほどでした。あまり物を買わない人はそんなに持って行かなくてもいいと思います。移動費もバスで50円弱(どこまでいっても値段は一緒)タクシーも激安です。外食も店によっては異なりますが大体150円~200円でお腹いっぱい食べることができます。安いうえにおいしいのでいっぱい食べてしまいますね…。費用の面で不安がある人はもしものことを考えてクレジットカードを持っていくことをおすすめします。


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