体験談 アメリカ「シニア福祉」 アメリカ「シニア福祉」

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"自分自身も楽しみながら活発に活動することで、お年寄りの方も一緒に楽しそうにアクティビティをしたり、昔話をしてくれたりするようになりました”

  • 飯野 美鈴さん 大学3年生 / アメリカ・サンフランシスコ / 8月に3週間参加

飯野さんが参加したアメリカ「シニア福祉」

カリフォルニア州サンフランシスコ市内のレジデンスに滞在しながら、ボランティア活動をおこないます。人種や性別などに捕らわれない多種多様(ダイバーシティ)な文化が特徴のサンフランシスコで、自己成長できる体験をしませんか?アメリカでは、「何を学び、何を達成したいのか」といった、目的意識を持つことがとても大切です。「英語コミュニケーションの力を伸ばしたい」「サンフランシスコの日系社会を知りたい」など、どんな目的でも構わないので短期間でも目標に向かって努力できる方”のご参加をお待ちしています。>>詳細はこちら

参加理由・志望動機

日本国内で英語を話す機会が殆どなかったため、自分の英語力を磨くためにも海外ボランティアに参加したかったのですが、なかなか決断ができず先延ばしにしていました。そんな時、偶然CIEEの説明会が大学で開催され、さらに興味が湧いたと同時に、行くしかないと思い、参加を決意しました。シニア福祉ボランティアを選んだ理由は、福祉分野への興味と英語力の実践です。経験や活動を通して得た価値観は、将来に活かせると感じました。

サンフランシスコの公共交通機関・治安・気候

気軽にバスや電車に乗ることができました。クリッパーという定期(PasmoやSuicaのようなもの)を持っていると、市内のバスや電車を全て利用することができるので、非常に便利でした(*1)。徒歩の場合も、道が整備されていて非常にわかりやすいので、地図が一枚あればどこへでも出かけられました。街中や観光地では人が多く、芸をしている人、歌いながら歩いている人、音楽をかけながら歩いている人など様々でした。日本人はもちろんのこと、多くの外国人観光客を見かけました。Japan Town(日本人街)には100円ショップや日本食を売っているスーパー、日本食レストランなどがあります。また、レジデンスから徒歩圏内にスーパーやコンビニがあるので、日常生活で困ることは特にありませんで した。                                                                                                                          
治安の良い場所も多いのですが、日本と比べてしまうと安全とは言い切れません。しかし、プログラム開始後すぐに日本人現地コーディネーターが治安の悪い場所を教えてくれるので、そのエリアを避けながら、危機管理をしっかりしていれば問題ないと思います。

サンフランシスコの8月は、日本でいう「秋」のような気候でした。湿気が少なくカラッとしており、気温は20度前後のため非常に過ごしやすかったです。ただ、朝晩は15度前後と肌寒いこともあったので、薄手のカーディガンやパーカーなどを羽織っていました。朝は曇っていることが多いのですが、日中は晴れており、日によっては25度くらいまで上がることもありました。雨はほとんど降らなかったため、傘をさすことはありませんでした。また、日中の日差しは強いため、サングラスや日焼け止めが必需品でした。

(*1) サンフランシスコ郊外へ向かうBARTという電車の場合のみ、料金をチャージ(あるいはチケットを購入)する必要あり

ボランティア活動先 ~日系のシニア福祉施設~

日系の施設なので、日本語だけだと思っていましたが、アメリカに移住して長い方や、日系二世の方などは、日本語だけでなく英語もしっかり使い分けていました。また、最初は日本語で話していても、間が空くと突然英語で話し始める方もいたので、言語の切り替えが大切でした。スタッフの方々との会話においても、主要言語は英語。時々、お年寄りの方の日本語がわからないときに、英語への翻訳を頼まれることもありました。スタッフの方だけでなく、近隣住民や他国の方々もボランティアで来ていました。日本人数名を除き、外国人だったので、ここでも英語を頻繁に使いました。みんな明るくて温かいので、英語や活動内容に不安がある人も適応できるのではないかと思います。

シニア福祉施設というと、介護を想像される方もいると思いますが、ここでは行っていません。入所時に、「自立している方」を条件として挙げているからです。ただし、歩行器や杖を使用している方を連れ添いながら歩くことは多々ありました。

アクティビティの準備・補助や移動の際の付添い、雑談や談笑などが主な活動でした。アクティビティは毎日午前と午後日替わりで、カードゲーム(神経衰弱など)やBINGO、スタッフの方々が独自に考えたアクティビティなどがありました。また、外部から先生を招いて行う書道や生け花、動物を連れてくる日(私の時は、小型犬が来ました) などもありました。私はボランティアの最終日に、自分で考えたアクティビティをやらせてもらいました。事前にスタッフの方々に相談し、自分で考えた絵コンテに塗り絵をしていただいたのですが、お年寄りの方々やスタッフの方々がとても喜んでくれました。勇気を出して提案してよかったと安心したとともに、非常に嬉しく思いました。このようにアクティビティは毎日行われ、人と話す機会が多いので、充実した日々を送ることができました。人と積極的に関わることでたくさんの楽しい思い出ができ、人に指示されて行動するのではなく、自分から行動することの大切さや、その勇気を得ることができました。

ボランティア活動―1日のスケジュール(例)  

08:00 起床
09:15 ボランティア先へ出発(徒歩10分程度)
09:30 ボランティア開始
10:00 午前のアクティビティ(日替わり)
11:00 体操
11:30 昼食 (帰宅して自炊or外食orテイクアウトしたものを持ち帰る)
13:00 午後のアクティビティ(日替わり)
14:00 談笑or Mini Ride(ドライブ)に参加
16:30 ボランティア終了
17:00 買い物などの自由時間
19:00 夕食
24:00 就寝

滞在先レジデンスの様子

とても住みやすい寮でした。CIEEのボランティアだけでなく、様々な国から来た留学生や社会人が滞在していました。共同キッチンを頻繁に利用したり、ロビーに行ったりすると、交流を深めることができるのでおススメです。館内にFree Wi-Fiがあるので、SNSやインターネットなどはできますが、宿泊部屋には電波が届きにくいことがありました。そんな時はロビーに行って電波を拾いました。ロビーにはパソコンが設置されているので、それを利用することも可能です。洗濯は、節約のために最初のうちは手洗いしていましたが、次第に面倒になり、最終週は友人と割り勘で館内にあるコインランドリーを利用しました。

週末の過ごし方

週末は終日自由なので、ゴールデンゲートブリッジまでサイクリングをしたり、ヨセミテ国立公園やアルカトラズ島などの観光名所に行ったりしました。ボランティアだけでなく、自由時間も非常に充実していたため、あっという間に時間が過ぎました。単独で参加している日本人ボランティアが多かったので、初対面でもたくさんの人と仲良くなることができました。仲良くなった友人たちとはボランティア終了後に買い物をしたり、それぞれの部屋で集まって談笑したり、共同キッチンでみんなとご飯を食べたりしました。また、自分よりも先に滞在を始めた人からは、お店や周辺情報、暮らしのアドバイスなどを教えてもらいました。



小さい頃にアメリカに住んでいたため、日常会話に関しては大きな心配はありませんでした。稀に早口で聞き取りにくい人がいたので、そのときはしっかりと聞き返したり、相手の言っていることを繰り返して確認したりしました。ボランティア先では、他のボランティアの方々が話しかけてくることが多々あり、自分のことや日本のことを話す機会がありました。言葉がうまく出てこないときは、簡単な言葉に置き換えたり、例を言ったりするなどして相手に伝わるように心がけて話しました。日本にいると、英語を話すことに抵抗がある人が多いと思いますが、アメリカにいると英語を使わざるを得ないので抵抗がなくなります。そういう環境に身を置くことで自信を持てるようになるので、日本に帰国してからも継続したいと思っています。

当たり前のことですが、海外に出ると、日本と異なる事がたくさんあります。日本の食事が非常に健康的且つ繊細で美味しいこと、生活環境も非常に良いことを改めて感じました。そのような日本の良さに気づくとともに、アメリカの異文化理解も深まりました。

滞在中に起きた一番のハプニング

当初予定していたボランティア先が急遽変更になるという、驚くようなハプニングがありました。しかし、CIEEの現地日本人コーディネーターの臨機応変かつ迅速な手配によって、大きな問題は起こりませんでした。また、この出来事のおかげで非常に良い経験をたくさんすることができました。ハプニングは誰にでも起こり得るものであるため、後ろ向きに捉えるのではなく、自分にとっての1つの経験として捉え、その状況を楽しむことが大切だと感じました。また、ネガティブに物事を捉えてしまうと視野は狭くなり、取得できる情報量も減少し、そのことばかりが気になってしまいます。ですので、驚くようなハプニングがあっても、その1つ1つをゆっくりでいいので、自分の中で受け止めることがハプニングを乗り越えるためのカギです。そして、嫌々ながら取り組むのではなく、ひたむきに取り組むことによって、自分の成長につながります。自分一人では乗り越えられないようなことも現地コーディネーターがいたからこそ、乗り越えることができました。本当に感謝しています。

これから参加される方へのメッセージ

私は一人で海外に行くのは初めてだったため、その点に置いて、出発前はとても不安でした。しかし、準備をしておけば、心配事も減り、不安が解消されていきます。私は、参加目的や意志を固めること、少しでもわからないことは事前に調べること、英語を勉強することなどを行いました。出発当日も、飛行機に乗る直前が緊張と不安のピークでしたが、サンフランシスコに到着すると自然とモチベーションが上がり、その緊張と不安が吹き飛びました。ボランティア参加者の中には海外が初めての方も多く、みんなそれぞれハプニングに遭遇しながらも、最後は「帰りたくない」と言いながら別れを惜しんで帰国する人が多かったです。英語でのコミュニケーションが心配な方でも、相手に伝えようとする意志を持ち、自分なりに上手くジェスチャーなどの非言語的コミュニケーションを活用すれば、相手も理解してくれるのではないかと思います。人にはそれぞれ異なった不安要因があると思いますが、自分をしっかり見失わずにいれば、多くのことに対処できるはずです。

日系のシニア福祉施設では、自分の英語レベルに相手が合わせてくれると思います。また、積極的に話すか否かで英語の使用頻度も変わってきます。そのため、英語力の向上を図れるかどうかは自分次第です。そして、最も大切なことは、元気よく活動すること。自分自身も楽しみながら活発に活動することで、お年寄りの方も一緒に楽しそうにアクティビティをしたり、自分の昔話をしてくれたりするようになりました。福祉分野に興味を持っている方は、人を助けるためにボランティアするのではなく、お年寄りたちが一日をより良く過ごすために、「一緒に楽しもう!」という心構えで参加すると良いのではないかと思います。

旅メモ

プログラム参加費用

282,000円 (※参加当時 期間:3週間)

渡航・滞在費 航空券

往復で169,480円(ユナイテッド航空)

持参した金額

現金 約5万円
クレジットカード

日本を紹介するもの・おみやげ

私は弓道が好きなので、弓道の教本や写真を持っていきました。折り紙も多数持っていきました。また、ボランティアの最終日に感謝の気持ちを込めて、現地の100円ショップで購入した風鈴に自分でデザインを描いたものとThank you cardを渡しました。 

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