工藤めぐみ サンバ

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リオのカーニバルで日本人として唯一優勝を経験したトップダンサーのインタビュー後編。 前編はこちら



本物のサンバを見せたい

初めてのブラジル修行から10年が経ちました。

「今年で10年になりましたが、もっと成長できると思っているので、新しいことに挑戦していきたいです。ブラジルで所属しているサウゲイロというチームは、今のサンバの流れを作っていて注目されているチームです。サウゲイロのパシスタのパフォーマンスや衣装も注目されますので、どんどん新しいことを取り入れていきたいです。2016年のカーニバルは特に力を入れて準備をしています。」

2016年はリオ・デ・ジャネイロ五輪も控えており、世界の目がブラジルへ集まります。姉妹都市である神戸出身のダンサーとして、工藤さんにはブラジルへ行って自分が得たことを日本に伝えたいという思いがあります。

 

 

「日本ではサンバはセクシーな恰好で踊るお祭り騒ぎのようなイメージがありますが、リオでは年に一度のコンテストのために、週に何度も仕事を終えてから朝まで練習したり、給料の3か月分の衣装を用意したりして人々が生活をかけています。サンバチームは向こうでは「エスコーラ・ジ・サンバ」と言いますが、“エスコーラ(Escola)”は学校という意味です。大人から子どもまでが練習する中で、ダンスや楽器だけでなく、挨拶や礼儀を教え、叱る時もあれば、褒める時もあり、学校そのものだと思います。サンバを楽しむスタイルは色々ありますが、私はリオの本場のサンバを伝えたいです。」

サンバはコミュニティの中の学校のようなものとして根付いていることも、リオへ行って学んだことだと言います。工藤さんが日本で主催しているサンバ教室でも、それを実践し工藤さんを中心に子どもと大人がコミュニケーションをとりながらレッスンを受けているそうです。

 
浅草サンバカーニバルにてパレードのスタート前に生徒を力づける

 
ブラジルだけでなく神戸や浅草をはじめ日本の各地で活躍

一歩踏み出した先に素晴らしい出会いがある

これから海外へ行こうとする今の大学生の人たちへメッセージをいただきました。

「19歳の時にリオに本当に行って良かったと思っています。あの時の経験が自信になっていますし、一人で海外に行ったことで親のありがたみ、友だちの大切さを実感しました。あの時行かなかったら今の自分は絶対にいないので、辛いこともたくさんあったけれど良い経験でした。 最初の一歩はなかなか重いけれど、一歩踏み出した時に出会った人たちは本当に特別な存在です。行けば絶対に成長できるし、悩んでいるならば行った方が良いです。本当に楽しいですよ。」

送り出す母親としてのお気持ちも妙子さんにおうかがいしました。

「今と比べると当時は情報が全然無くて、リオ・デ・ジャネイロがどんな所かわからなかったのもあって行かせることができたと思います。今だったら少しは心配していたでしょう。でも、やはり『かわいい子には旅をさせろ』と言うように、そばに置いておくだけが愛情ではないと思いますし、一人でがんばれる力をつけさせてあげることが大事だと思います。それが親の安心にもつながるのではないかと思います。後悔しないようにチャレンジして欲しいです。」

 
工藤さんの衣装は母 妙子さんの手作り。 家族でリオとサンバに魅了され今も共に踊る

2016年リオのサンバカーニバルは2016年2月5日~2月8日にメインパレードが開催されます。工藤さんの2016年のカーニバルとその先にある活躍に、是非ご注目ください。

【追記】インタビューの続編を2016年10月に掲載しました

 
インタビュー後もホテルでのショーに出演
別人のようになってパワフルで躍動感のあるダンスを披露

Profile:工藤めぐみ /Megumi Kudo


9歳よりクラシックバレエを基礎にサンバを始める。10代でダンスインストラクターになると共に、19歳で単身、本場ブラジルへ6か月間の修行に出る。SAMBAスペシャルチーム 「G.R.E.S Portela」「G.R.E.S Tradicao」のオーディションに合格し、パシスタ(少数のトップダンサー)としてリオのカー二バルに出場。

2008年秋、同じくスペシャルチームの中でも人気高い「G.R.E.S. Academicos do Salgueiro(サウゲイロ)」のパシスタに合格。2009年のカー二バルでは日本人パシスタとしては史上初、チーム優勝に貢献。サウゲイロ16年ぶりの優勝に華を添えた。その後、2010年、2011年、2013年、2014年、2015年、2016年とリオのカーニバルにSalgueiroのパシスタとして出場。2014年、2015年のリオのカーニバルでもチーム準優勝を果たす。また、同チームの選抜で構成されるショーメンバーとしても唯一の日本人として活躍中。

帰国時は、活動拠点の神戸にてダンス教室「MEGUサンバダンス」を主催し、神戸のサンバチーム「BLOCO Feijao Preto(ブロコ フェジョンプレット)」のダンサーリーダーを務め、精力的に活動中。神戸まつり、浅草サンバカーニバルなど数々のイベント、ショーに出演。BLOCO Feijao Pretoは「サンバフェスタKOBE」で6年連続最優秀賞を受賞。

2016年リオオリンピック開会式、閉会式にダンサーとして出演。





2016年1月 NHKサンデースポーツリオ五輪特集出演
2016年2月 毎日放送『情熱大陸』出演
2016年5月 日本テレビ『ナカイの窓』出演
ブログ 「O Samba é Minha Vida!! サンバな人生 from RIO」
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