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今回は、CIEEの海外ボランティアに参加された方の社会での活躍をご紹介します。インタビューをお受けいただいたのは、大学生の時にドイツで開催された国際ボランティアプロジェクトに参加、その後CIEEのインターンとして国際ボランティアの促進活動にも参加した馬場七海さんです。馬場さんは2013年春から株式会社 星野リゾートのサービススタッフとして勤務されています。勤務先でのお仕事内容や、学生時代から続く「良いものを広めたい」という思いについてお話しをうかがいました。


株式会社 星野リゾート
明治37年(1904年)設立、軽井沢の開発に着手。現在は全国にリゾートホテル、温泉旅館を展開する他、ブライダル、エコツーリズム、フードなどの各事業をてがける。

企業情報詳細は星野リゾートWebサイトをご覧ください

東京大学 佐藤愼一理事・副学長
インターン活動以来約2年ぶりにCIEEオフィスへお越しいただきインタビューをおこないました

「良いものを広めたい」という気持ちが出会った、日本の良さを伝える仕事

現在はお仕事でどのような業務を担当されていますか?

ファミリーリゾートホテルの「リゾナーレ熱海」にサービスチームの一員として勤めています。フロント業務、客室業務、レストランスタッフ、調理、清掃など色々なことをやります。当ホテルではお子様向けのアクティビティをたくさん開催しているのですが、そのファシリテーターなどもやったりします。

日ごとに異なる業務を担当されるのですか?

いえ、1日のうちに先ほどの様々な業務をこなします。制服も何回か着替えています。弊社の方針で、お客様の流れに沿って動き、前の業務で得たお客様の情報を次の業務で活かし、より満足度の高いサービスがおこなえるようにしています。

なるほど。一度言葉を交わしたスタッフの方がまた違う場面でサービスしてくれるのは、お客様も安心でリラックスできますね。お仕事でうれしかったエピソードはありますか?

お子様向けのアクティビティの中にピザを作る「キッズシェフ」というのがあり、そこでシェフの衣装を着て司会を担当することがあるのですが、そこでは私は「バナナ」というニックネームなんです。ある時、キッズシェフにご参加いただいた男の子のご家族を偶然レストランでも担当させていただきました。お子様が私を見つけて「あー!バナナちゃんだー!」と言って覚えていてくれた時はうれしかったです。そのご家族にはリピートしてご宿泊いただけて、その男の子からはレストランでお礼のお手紙もいただきました。その手紙は今でも大事にとってあります。

最近では、レストランで担当した90歳のおばあさまがいるご家族から、アンケートで私のサービスが今までで一番良かった、と書いていただけたことです。設備などのハード面だけでなく、サービスというソフトの面でお客様の満足度を上げることができたことがうれしかったです。しかし、逆の場合も在り得るということも感じました。

東京大学 佐藤愼一理事・副学長
忙しい毎日の合間を見つけて英語の勉強も続けている

馬場さんは子どもたちに人気がありそうですね。ファミリーリゾートホテルということで幅広い年代の方が宿泊されると思いますが、どんな意欲を持ってのぞまれていますか?

「楽しく過ごしていただきたい」という気持ちがまずあり、その気持ちからお客様に喜んでもらえるように、色々な提案が生まれてきます。視野を広げて考えることが必要だと思います。あとは、難しいことですが、あからさまではなく、さりげなくおこなえるサービススキルが大事だと教えられています。また、私たちはサービスチームとしてチームで動いているので、チームメンバーへの配慮もなければ良いサービスができないと考えて働くようにしています。

海外に滞在して、自分が楽しんだり不安を感じたりした経験も、もてなす側になった時の気配りに役立っていそうですね。お仕事を選ぶうえでも、影響しましたか?

最初は大学1年生の時にイギリスへの語学研修に参加したのですが、そこで仲良くなったドイツ人の女の子からドイツがすごく良い所だというのを熱心に聞かされて、国際ボランティアでドイツに行きました。実際にドイツに行くと良いところで、外国の良さを感じると同時に、日本の良さも改めて感じる経験をしました。やはり私は日本が好きで、海外の人にも日本を好きになってもらいたい。そこから「良いものを広めたい」という軸ができたと思います。その軸ができた時に、弊社社長のメッセージの中に「世界に日本の文化、おもてなしを知ってもらいたい」いう志を聞いて、私の「日本の良さを知ってもらいたい」という気持ちとぴったり合うものを感じました。日本に旅行で来る方はみなさん日本に興味があって来るので、そのような方々の期待に応える仕事だと思います。

馬場さんの妹さんも、今年の夏に同じドイツでの国際ボランティアに参加されましたね。今年インターンとしてがんばってくれた松浦さんも馬場さんの大学の後輩ですし、身近な人への影響力が強いのもその軸があるからですね。

妹が参加することには、わたしも意外でびっくりしました。でもギターを持っていってメンバーと仲良くなり、とても楽しんでいたようです。松浦さんとは大学で同じ英語のクラスで話すうちに、国際ボランティアに興味を持ってくれました。他にも友だち5、6人が参加しましたね。自分が参加してみて、「私でもできたのだから、絶対やったほうがいい」という思いでみんなに勧めるようになりました。みんな何かきっかけがあれば参加したいと思っていると思います。

東京大学 佐藤愼一理事・副学長
国際ボランティア参加時の写真を見ながら懐かしく振り返る

このWEBマガジンを読んでいる方たちにも、ぜひ背中を押すアドバイスをお願いします。

時間があるうちに、自分が知らない世界に勇気を出して飛び込んで、何かを発見して欲しいと思います。英語力など不安はあるかもしれませんが、それにおじけずに参加してみてください。

馬場さんご自身は、今後チャレンジしてみたいことはありますか?

今はファミリー向けのリゾートホテルで働いていますが、さらにサービスを究めて、英語力も上げて、海外からのお客様に日本の良さを知ってもらえる場で働いてみたいです。

これからの益々のご活躍を期待しています。
本日はどうもありがとうございました

東京大学 佐藤愼一理事・副学長
勤務先の「リゾナーレ熱海」館内にて。
後ろは家族やグループで楽しめる6.5メートルの高さのクライミングウォール「親子の北壁」。

馬場さんが学生時代に体験した国際ボランティアとは?

第1次世界大戦後、それまで敵対していたヨーロッパ諸国の若者たちが、国境を越えて共同生活を送りながら協力して、戦争で破壊された農地や街を再建する平和活動をおこなったことで始まったワークキャンプ型ボランティア。CIEEでは1995年より日本人ボランティアの派遣を開始し、現在はヨーロッパ、北中米、アジアの約30か国に派遣、2014年はプログラム開始以来20年目をむかえる。


写真:共に活動したインターンのメンバーと(2011年)

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