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現地集合/現地解散は初心者には難しい?

とある日、Twitterでこんなつぶやきを見つけました。

「CIEEの海外ボランティアに参加したいけど、現地集合/現地解散って初心者には難しいかなぁ」

今回は、この不安の声にお応えするために、国際ボランティアプロジェクトに参加した経験がある嘉数 侑さんにアドバイザーになっていただき、実際の体験のお話しと初めて参加される方へのアドバイスをいただきます。

プログラムごとに送迎の有無や集合場所が異なります

「現地集合」と言っても、プログラムごとに送迎の有無やどこに集合するのかが異なっています。
まずは、海外ボランティアのプログラムごとに集合について確認しましょう。

国際ボランティアプロジェクト

指定された集合場所(プロジェクトにより異なる)に現地集合

インドネシア「日本語クラスサポート」

空港から現地受入団体のオフィスへタクシーで向かう

ベトナム「児童福祉」

往路のみ現地団体スタッフによる空港での出迎えあり。復路は自身で空港へ向かう

オーストラリア/ニュージーランド「環境保護」

集合都市ごとの指定場所に現地集合

オーストラリア/ニュージーランド「チャイルドケア」

日本人スタッフによる現地空港からホームステイ先への片道送迎あり。復路は別途費用で手配可能

カナダ「環境保護」「アニマルケア」「地域サポート」

現地国際空港での出迎えあり

アメリカ「教師アシスタント」

ホストファミリーによる現地空港出迎えあり

アメリカ「チャイルドケア」「シニア福祉」「NPO活動支援」

日本人スタッフによる現地空港からホームステイ先への片道送迎あり。復路は別途費用で手配可能

国際ボランティアプロジェクト、インドネシア「日本語クラスサポート」、オーストラリア/ニュージーランド「環境保護」は、現地空港から自分で交通機関を使い集合場所へ向かいます。それ以外のプログラムは到着した空港に出迎えがあります。

それでは、これらのプログラムの中から、プロジェクトごとに指定された集合場所へ向かう国際ボランティアプロジェクトの実体験をご紹介します。ここからは、アドバイザー 嘉数さんにお話しをしていただきます。

フィリピンでの国際ボランティアプロジェクトの場合


嘉数 侑さん
(女性/奈良大学4回生/2015年フィリピンでの国際ボランティアプロジェクトに参加)

2015年にCIEEの国際ボランティアプロジェクトに参加しました。渡航先はフィリピン。世界遺産である『コルディリェーラ山脈の棚田群』というお米の棚田の保護活動を経験しました。活動地域は首都マニラから夜行バスで10時間もかかるイフガオ州という山脈地帯。海外経験が少なかったこともあり、現地集合/現地解散はとても不安でした。 そんな私の経験を詳しく紹介していきたいと思います。

事前の準備は入念に

まずは渡航国フィリピンについて調べました。調べれば調べるほど、『治安が悪い』『世界空港ランキング最下位の空港』『インフラ整備されていない交通網』というワードが出てきて本当に頭を抱えました。 調べた時はプロジェクトの最終案内をまだ受け取っていなかったので、集合場所がどこかまだわからず活動場所の地域まで自分1人で行くつもりでした。 その時参考にしたのが実際にイフガオ州に訪れた人のブログです。幸い世界遺産で有名なイフガオ州での活動なので、観光した記録を残してくれたブログが何件かヒットしました。親切な方は、バスのチケットの詳しい取り方や注意事項を細かく教えてくれるので大変参考になりました。色々な記事を比較して利用するバス、宿泊したホテル等チェックしました。この作業に一番時間をかけたかもしれません(笑)

プログラムが始まる1日前の夕方にフィリピンに着くように航空券を予約し、夜行バスに乗る時間まで夜になるマニラをウロウロするのは不安だったので、もったいないと思いながらもホテルを予約しました。 現地解散においても帰りに利用するであろうバスターミナルの立地を調べておきました。 プログラムの終了後はマニラで1人で観光してから帰国しようと考えてたので、プログラム終了後から3日間分ホテルを予約しました。


実際は予定外の事も起こるという気構えで

最終案内が届きました。いざ集合場所を確認してみると、集合場所は『ニノイ・アキノ空港第2ターミナル』!!まさかの空港で現地集合のパターンでした。ホッとした半面、イフガオまで1人で行くつもりだったので少しがっかりしたのを覚えています。 また案内書には現地受入団体の連絡先や住所が書いており、困ったことがあればすぐに連絡が取れるようになっていました。これはどのプロジェクトも共通なのではないかと思います。

いざフィリピンに到着。口コミが最悪なフィリピンのニノイ・アキノ空港でしたが、何事もなく入国審査が済みました。数時間だけの滞在予定だったホテルには結局一泊しました。 ホテルに到着し、私はすぐに現地の受入団体へ連絡をとりました。すると「明日は空港じゃなく直接オフィスに来てね。タクシーは予約しとくから。ホテルまで迎えに行かせるからね。」と早速イレギュラーが発生しました。 結局翌日にマニラの団体オフィスへ向かいました。夜行バスの時間までは、集まっていたボランティアのメンバーとお喋りしたりしていました。渡航前には想像していなかった状況だったので驚く半面、結果オーライだったかなと思いました。

現地解散については、活動地域のイフガオ州での解散ではなく皆でマニラへ夜行バスに乗り込み、一旦オフィスで休憩を取り各自解散しました。私は予約していたホテルへ移動しましたが、その後のマニラ観光は現地で知り合った友人に案内してもらったので治安等は気にせずに安心して楽しめました。


不安に対する回答

「1人で危なくないの?」

正直危ないと思っていましたし、今でも思ってます。でも危険を防ぐ方法はたくさんあると思います。「お金は分けて所持する」「パスポートを入れたカバンは背負うのではなく前に持つ」「人通りの少ない道は歩かない」「夜は不必要に出歩かない」等です。 マニラはとても治安が悪いと聞いていました。実際に物乞いの子供たちは何十人と見かけました。警察官も信用出来ないと言われる地域でした。 でも私は怪我もせず、事件にも巻き込まれず、充実した日々を過ごしました。一日たりとも気を緩めず、自分の身を自分で守るように努力したからだと思います。気を張り続けるのは大変でしたが、世界一治安のいいと言われている日本とは全く違うことを常に意識すれば危険を回避出来ると思っています。

「合流できなかったらどうするの?」

私の場合は最終案内に受入団体から緊急連絡先が書かれていました。集合時間に間に合わない場合はイフガオ州に直接来ること、その場合の交通手段が詳しく記載されていました。各プロジェクトにもよるので、受入団体と連絡を取り合ってみてください。英語や現地語の事前学習に繋がります。不安なことがあれば聞いてみましょう。私のプロジェクトメンバーにはおすすめのホテルを聞いている子もいました。


これから参加する方へ

私は現在CIEEの西日本オフィスでインターン生として活動しています。説明会で体験談をお話する際、多くの学生から治安についてのご質問を受けます。 質問によって答えは変わっていきますが、いつも最後には『怖がっていたら何も出来ないし、どこにも行けない』と答えています。自分がその一言に背中を押されてプロジェクトに参加したからです。 不安なことはあって当然です。私も渡航前は毎日不安でしたが、現地に行ってみれば不安を忘れるぐらいの体験が出来ました。今しか出来ない挑戦を是非してください。応援しています!


ポイント

・ 送られてくる資料を元に、事前に情報を集める!
・ 自分の身を守るための行動原則を常に意識!
・ 予定外のことが起こった時には冷静に対応、緊急時の連絡先も事前に手元に準備!

CIEEの海外ボランティア参加者の多くは、ひとりで海外へ行くのが初めてという大学生の方々です。自分でも不安でしょうし、保護者の方も心配されることも多いと思いますが、漠然とした不安を抱えて何もしないよりも、まずは嘉数さんのように自分が行きたいと思っている渡航先について調べてみましょう。自分で調べた情報を元に旅の計画を立て、危険な部分も知ったうえで行動すれば、初めてでも決して難しいことではありません。

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