クローズアップインタビュー

英語を活かしグローバルに活躍されている方にインタビュー

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アデコ株式会社人財紹介事業本部長板倉啓一郎氏
  • 板倉啓一郎氏
  • アデコ株式会社
    人財紹介事業本部長

アデコ株式会社の人財紹介事業本部長板倉啓一郎氏のインタビュー後編になります。前編はこちら

“海外での経験は教養や知識となり、これからの自分を必ず育ててくれる”

ご自身のキャリアと英語との関わりについて教えてください

板倉氏:
正直申し上げると、中学高校の英語の授業はとても嫌いでした。シェークスピアが題材となっている文法中心の授業があったのを、今でも覚えています。まず日常会話も全く話せないのに、なぜあんなに日常的ではない古い英語を勉強していたのか、今でも疑問に思います。もっと身近なアプローチで英語を学べていたら英語が好きになっていたと思います。大学も理系ということもあり、英語に関わることがない学生生活でした。就職では、メーカー企業を希望していましたが、先輩から「商社は色々な方と出会うチャンスがあるし海外に行ける」という話を聞いて、魅力的だと思い伊藤忠商事株式会社に就職しました。当時は入社時に英語の試験はありませんでした。それまで授業以外は英語に触れる生活をしてこなかったので、当然のことながら入社時は英語を話すことができませんでした。担当したクライアントが全て海外の企業だったため、会社で与えられていた週1回の語学研修を利用して非常に苦労しながら英語を身に付けたことを思い出します。
機械部門に配属となり、13年商社で働きました。入社3年目から、ヨーロッパを中心に年に4~5回出張し、その後アメリカ、後半は東南アジアを中心に多くの海外出張を経験しました。

アデコ株式会社人財紹介事業本部長板倉啓一郎氏

 
人材サービス業界で働くきっかけは、20年前にアメリカにマーケット調査に行った際に興味を持ったことでした。当時、アメリカでは人材ビジネスが急成長していて、あらゆる分野に進出し始めていました。それがきっかけとなり、伊藤忠グループの人材サービス会社へ社内異動することになりました。そのときの職場は日本的な環境でしたが、アメリカで勢いのある人材系のニュービジネスを取り入れるため、英語力を活かして現地でのマーケティングや提携の交渉などを担当しました。そうした時期に当時、世界4位の外資系の人材サービス会社が日本に進出することになり、その社長として日本での事業立ち上げに携わることになりました。その後、リーマンショックの影響を受け日本から撤退を決めましたが、同時に、ある日系の人材サービス会社が海外事業を強化するという話があり、今度は日系企業の海外での立ち上げや強化に携わることになりました。当時、3年間ほぼ毎月、韓国・中国・台湾・シンガポール・香港を行き来する生活を送っていました。その他にベトナムホーチミンへの出店や香港での駐在も経験しました。香港では、合弁会社のまとめ役として会議の招集から通訳や議事録の作成、戦略策定といった広範囲の業務を担当していました。その後上海にも駐在しました。商社で働いていた頃は、仕事は審査部やファイナンスなど各部署と協力して行うので、自分であらゆる業務をこなすことはなかったため、この経験は本当に面白く貴重なものとなりました。
 
また香港や上海での駐在時代、各国のスタッフと協力、連携しなければならないことも多く、そのような時には学生時代に苦手だった英語が、とても役に立ったと思います。通訳を通してではなく、直接コミュニケーションをとることはとても大事です。そこからその国の文化や人々の考え方など深い部分が見えてきます。特に外資系企業の場合、各国のスタッフ間の会話は英語です。私にとっての英語は、広く多くの国の方と仕事をする機会を与えてくれるものでした。その経験は今のマネジメントにも活かされていますし、英語が話せることでその後の人生に広がりが出たと思います。

アデコ株式会社人財紹介事業本部長板倉啓一郎氏

TOEFL® テストについて

板倉氏:
私は受験経験がありませんが、TOEFL® テストを受験したメンバーからは非常に包括的な内容で、広い意味での教養が求められる試験だと聞きました。TOEFLテストに挑戦することで本物の英語力が培われるのだと思います。

TOEFL® Web Magazineの読者にメッセージをお願いします

板倉氏
就職では英語力があることで圧倒的に就職の幅が広がると思います。海外出張や駐在する海外営業職や外資系企業でマネジメントを担うようなポジションになりますと、やはり英語力が求められます。また、日本の企業でも外国籍の方を含め多様な人材の採用が増えているので、そうした職場で上手くコミュニケーションをとるという意味で英語力のニーズが出てきています。私自身、英語を使い色々な経験をしてきて苦労もありましたが、そのおかげで様々なチャンスがあったのも事実です。
 
私は多くの国で仕事をしてきて、その経験は財産になっています。自分にとってもかけがえのない価値ですし、その経験によって見える世界もチャンスも広がりました。また自分のキャリアとして組織のマネジメントや人財を採用する時も必ず必要なスキルになります。海外での経験は教養や知識となり、未来の自分を必ず育ててくれます。どんどん海外に出て行って、多くの経験を積んで欲しいと思っています。

アデコ株式会社人財紹介事業本部長板倉啓一郎氏

 

アデコ株式会社板倉啓一郎氏
  • 板倉啓一郎氏 プロフィール
  • 1986年に慶應義塾大学理工学部を卒業し、伊藤忠商事に入社。
    高校までは剣道、大学からは競技スキーに没頭し、現在はゴルフにはまっている。商社では機械部門で、欧米、東南アジア20か国以上の出張を経験。18年前に人材サービス業界に身を転じ、日系、米系の外資系企業で香港・上海の駐在を経て、現在、スイスに本社があるアデコ株式会社の人財紹介事業本部長として勤務。
  • アデコ株式会社
  • アデコ株式会社は、スイスに本社を置き、世界中で60を超える国と地域で総合人材サービス事業を展開しているアデコグループの日本法人で、企業との強いリレーションをもとに、人材派遣、転職支援、アウトソーシングなど、あらゆる雇用形態の多種多様なお仕事をご紹介している。特に、近年では転職支援を強化しており、業界、職種に精通したコンサルタントやマルチリンガルの担当者を増員し、最適な転職を実現できるようサポートしている。
    アデコ株式会社 Webサイト: www.adecco.co.jp
上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。