ETS公認トレーナー直伝 TOEFL iBT® テスト対策、ここがポイント!

TOEFLテストの効果的な学習法や対策を細かくアドバイス

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立命館アジア太平洋大学,五十峰聖先生
  • 五十峰聖先生
  • ETS Authorized Propell Facilitator
  • 立命館アジア太平洋大学

皆さんこんにちは。いよいよ夏到来ですね。学生の方は夏休み、社会人の方もお盆休みなど勉強時間はいつもの時期より確保できるのではないでしょうか?とはいってもいろいろイベントが入ったり暑かったり、ペースが乱れがちになるかもしれませんが、自分で無理のない目標を決めて、少しずつでも着実にスキルを伸ばしていきましょう。夏休みでの頑張りがスコアを左右すると思ってください。

さて、今回は前回(TOEFL iBT® テストListening対策 No.1 ノートテイキングについて―その1―) に引き続きリスニングについての連載です。

Listening

第5回 TOEFL iBT® テストListening対策 No.2
ノートテイキングについて―その2―

TOEFL iBTテストListeningセクションについて

前回はリスニングセクションにおけるノートテイキングの概要と、リスニングの際の重要なポイント、つまりノートをとるべきポイントについてお話しましたね。今回はもう少し具体的に、ノートテイキングのスキルを向上させるためのテクニックと、実際に音声を聞いていただいて皆さんにノートテイキングの練習をしていただこうと思います。

<Step 1> ノートテイキングテクニック1 ―省略・記号をつかって省エネ!―

前回の連載でも少し触れましたが、まず一番重要なことは、「書きすぎない」ということです。TOEFL iBTテストのリスニングは約5分以上が通常ですから、どう考えてもその内容全てをノートに取ることは不可能ですよね。ということは、必然的に重要なポイントをメモする必要がでてきます。それが前回お話したリスニングのポイントの部分になるのですが、今回は更にワンステップすすめましょう。

いかに「楽をするか」という事を念頭に置くと、今回キーワードである「省エネ」に行き着きます。ではそれを具体的にどうするかというと、「省略をする」「記号を使う」の2つになります。

 

a)省略
文字通り、単語をフルスペルで書かずに、後から読んでも判別できる程度に短くします。例えば

international int’l information info
between bet.      

特に決まりや法則があるわけではないのですが、ネイティブ達のノートを見ていると母音や中間の文字を省いて書く場合が多いようですね。

market mkt approximately approx.
manager mgr recommendation rec.

 

b)記号
数学の授業で使っていた記号なども積極的に使ってみてください。

= equals, similar to / per
± more or less, about cause
therefore ↑ , ↓ increase / decrease

 

c)ミックス
省略と記号をミックスできるものもありますね。

b/c because w/o without

 

<Step 2> ノートテイキングテクニック2 ―段落を作れ!―

大前提の話で申し訳ないのですが、リスニングとリーディングの違いは何だと思いますか?それはもちろん音声と活字の違いに他ならないのですが、それによってリスニングをより難しくするある1つの特徴がでてくるんです。それは、リスニングにおいては段落の分かれ目がわからない、ということです。リーディングでは、筆者が意図する内容の塊ごとに段落が変わります。読者は、段落が変わっていれば「あぁ、話の内容が変わるんだな」とわかるわけですね。ただリスニングにおいては、「さて次の段落に行きますよ」とは指示を出してはくれないので、話のまとまりがどこまでで、どこから次に移行するのかわかりづらいですよね。さらに、その状態でノートテイキングをしたところでただグチャグチャになるだけで、あとから読み返そうとしても読みづらいですよね。

幸いリスニングでは、話者が間をあけたり、“Alright, another point I want to emphasize is…”のように転換語で区切りがわかる場合が多いですので、その場合には自分のノートに横線を引いて、そこで一旦内容が区切れることを示しましょう。つまり自分で段落をつくるわけです。そうすると後でノートを見返したときに、ここからここまでは最初のポイント、次のこのまとまりが反論、その次が・・・というように内容を整理しやすくなります。是非とも試してみてください。

<Step 3> ノートテイキングテクニック3 ―縦に掘り下げろ!―

最後の提案は、ノートを取る時になるべく横広がりにならないよう注意するということです。A4のメモ用紙があったとして、横一杯に広げてノートを取るよりは、ページの真ん中に縦線を引き、まずは左側半分を使ってドンドン下にメモを取るようにして、下までいったら今度は右半分に書く、といった具合です。これをやることによって、まず書くスペースが限られるので、できるだけ単語を短く書こうと努力するようになります。また話は次々に進んでいくわけですから、一つの発言や説明だけに留まっていないで、必然的に話の流れについていこうと次のアイディアをキャッチしようとなっていきます。もちろん個人差はありますが、大事なのは一つの説明をメモすることだけにエネルギーを注ぐのではないということです。

<Step 4> 実践演習

それでは実際にノートテイキングの練習を行ってみましょう。お手元に筆記用具とメモ取りの紙はありますか?できれば本試験同様、A4サイズの紙またはノートが2ページぐらいあればよいかと思います。音声を聞いていただきますので、ヘッドフォンなどをご用意し、mp3の音声ファイルが再生できる環境であることをご確認ください。(*すぐに音声が始まりますのでご注意ください。

それではここから音声を再生して、ノートテイキングの練習を行ってください。それではどうぞ!
(Source = ETS TOEFL iBT® Quick Prep, Vol. 3, Listening Practice Set 2より)

<Step 5> 終ったら・・・

お疲れ様でした。まずはご自分のノートを見直して、以下のポイントをチェックしてみてください。

  • 1. 見やすいか ― 自分が何を書いたか、どこに何が書いてあるか、読めますか?
  • 2. ポイント ― レクチャーで重要だと思われた点、特徴的な部分は書いてありますか?
  • 3. 詳細 ― 必要に応じて、detailが足されていますか?
  • 4. 分量 ― 書きすぎていませんか?またはあまりにも少なすぎませんか?
  • 5. 省略・段落 ― 今回のレッスンのポイントでもありましたね。フルスペルで書いてないか、できるだけ短く、記号なども使っているか、などをチェックしてみてください。またレクチャーの変わり目と思われるところで、線を引いて段落を作ることはできましたか?

参考までにサンプルのノートテイキングを掲載しておきます。あくまでも一例ですので、こう書かなくてはいけない、というわけではありません。それではこちら(PDF形式:34KB)をご参照ください。

その次に、レクチャーのトランスクリプトをこちらに掲載しておきますので、音声を繰り返し聞き、内容をトランスクリプトで確認し、しっかりと復習してください。

いかがでしたか?少しでもリスニング対策の一環としてノートテイキングのやり方が身に付けばと思います。それではまた次回(TOEFL iBT® テストReading対策 No.1 Readingの注意点 )にお会いしましょう。

TOEFL iBT® テストListeningセクションについて
TOEFL iBTテストのListeningセクションは「会話」「講義」の2種類で構成されています。
問題数は
「会話」は2~3題(1題につき約3分、5問)
「講義」が4~6題(1題につき3~5分、約500~800語、6問)です。
時間は60~90分です。
また、マイク付きヘッドフォンを使用しての受験になります。詳細はこちらをご確認ください。

五十峰聖先生
ETS Authorized Propell Facilitator
立命館アジア太平洋大学言語教育センター 嘱託講師
1991年より渡米。1999年ウエストバージニア大学より高等教育経営学修士号を取得
大学職員、International Student House(ワシントンDC)プログラムディレクターを経て帰国
明治学院大学、神奈川大学等を経て2012年9月より現職
著書:「実践版 基礎英文法問題集1200」(DTP出版、2010)
記事:「公認トレー ナー直伝!TOEFL®の出題傾向と突破のポイント!」(朝日出版社、CNN English Express 2013年8月号)
専門:TOEFL、アカデミックイングリッシュ、アメリカ研究

 

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(いただいた質問やコメントに関しては今後の連載を通して答えていくので了承ください)

上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。