CIEEレポート

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第48回「2015年英語教員向けTOEFL iBT® テスト教授法ワークショップ(Propell® Workshop for the TOEFL iBT® Test)」開催報告


国際教育交換協議会(CIEE)日本代表部
TOEFL事業部

2015年も8月から10月にかけて、東京、金沢、大阪においてTOEFL iBT® テスト教授法ワークショップ(以下、Propellワークショップ)を開催しました。

5年目を迎える本ワークショップ。今回のレポートでは、参加者のアンケートから感じるPropellワークショップの魅力についてお伝えします。

魅力1:採点体験ができる

TOEFL iBT® テストにおけるSpeaking、Writingセクションの採点基準が公表されていることはご存知でしょうか。
TOEFL iBTテストの採点は、すべてこの採点基準により行われています。

2015 TOEFL iBT®テスト教授法ワークショップ(Propell workshop for the TOEFL iBT® test)開催報告
<採点基準表>

参加者はこの基準表を使用して、受験者のSpeaking、Writingの解答を実際に採点します。採点と言ってもただ単に点数をつけるだけではありません。何故その点数になるのか、採点基準表をもとに理由を考えます。参加者同士の話し合いや講師の説明を通じてその理由が明確になると、TOEFL iBTテストにおける採点基準のポイントをより深く理解することができます。どの会場のアンケートを見ても、9割以上の参加者がこの「採点体験」をワークショップで「価値のある内容」として挙げています。これは採点基準のポイントを理解することが、TOEFL iBTテストのみならずアカデミック英語を学習、指導する上で役に立つからではないかと思います。

魅力2:参加者から英語教授法のアイディアやヒントを得ることができる

これまでに参加されたワークショップやセミナーで、参加者全員の英語教授法に関するアイディアを知る機会はあったでしょうか。
本ワークショップのGallery Walkでは、参加者全員が、壁に貼られた模造紙にそれぞれの指導経験に基づくアカデミック英語の4スキルを伸ばすための学習法や指導法を書き出します。(*1)講師がワークショップの中でそれらを一つずつ参加者に共有していきます。その間、参加者は他の参加者のアイディアに共感したり、そのアイディアから今後の指導のヒントを得たり、また時にはコメントしたりと、内容の濃い時間を過ごすことができます。

2015 TOEFL iBT®テスト教授法ワークショップ(Propell workshop for the TOEFL iBT® test)開催報告
<Gallery Walkの様子>

今年のワークショップでは、実際に授業中で取り組まれている内容を参加者に向けて詳しく説明してくださる方や、授業で使っているオリジナルの教材を見せてくださる方がいらっしゃいました。そのことがきっかけで休憩時間に参加者同士で色々なお話や情報交換をされていて、大変有意義な時間を過ごされていました。これも本ワークショップの魅力の1つだと思います。

魅力3:参加者と共に作り上げるワークショップ

Propellワークショップは、どの会場でもTOEFL® テストの開発・運営元である米国非営利教育団体Educational Testing Service(ETS)が作成した同じスライド、資料を使用して行われますが、ワークショップの雰囲気・内容は、会場ごとに違います。
これは講師ではなく、参加者によるところが大きいと思われます。「魅力2」でお話した通り、Propellワークショップは参加者の指導経験などを共有しながら進められていきますので、参加者が違えば出されるアイディアも違います。また参加者が自由に質問や意見できるワークショップであるという点からも、その内容によって話題の展開の仕方や得られるものは各会場で当然違います。
今年金沢で行ったワークショップでは、参加人数は比較的少なかったのですが、その分、参加者一人ひとりが積極的に発言してくださいました。そのおかげで、深い議論ができた上に講師と参加者との間に一体感が生まれたように感じられました。またアンケートには有益なワークショップであったとの感想を多くいただきました。
PropellワークショップはETS、講師からの一方的なものではなく、参加者との間で作られるものであり、そこに本ワークショップの付加価値があると思います。

魅力4:ETS公認トレーナー

Propellワークショップの講師はETS公認トレーナーが担当しています。トレーナーは全員ETS本部で研修を受け、その結果、ETSよりETS Authorized Propell Facilitatorsとして認可を受けています。どのトレーナーも実際に教鞭を執っていることから、TOEFLテストに関してだけではなく、英語指導等、英語教育全般について豊富な知識と経験があります。ワークショップは参加者の構成、参加者からの質問や意見などに応じて、ETSの資料だけでなく、トレーナー自らの指導体験なども織り交ぜながらきめ細やかに進められていきます。参加者の講師に対する評価はどの会場も非常に高く、「講師のワークショップの進め方が勉強になった」などといった感想も多く聞かれます。ワークショップを通じて講師自身からも何かを得ていただけていることは大変嬉しいです。

2015 TOEFL iBT®テスト教授法ワークショップ(Propell workshop for the TOEFL iBT® test)開催報告
<五十峰先生>

2015 TOEFL iBT®テスト教授法ワークショップ(Propell workshop for the TOEFL iBT® test)開催報告
<宇佐美先生>

2015 TOEFL iBT®テスト教授法ワークショップ(Propell workshop for the TOEFL iBT® test)開催報告
<津田先生>

2015 TOEFL iBT®テスト教授法ワークショップ(Propell workshop for the TOEFL iBT® test)開催報告
<横川先生>

おわりに

これまでにワークショップに参加した先生方の中には、複数回参加される方や授業での取り組みの様子を報告(TOEFL Web Magazine「授業での実践事例」)してくださる方もいらっしゃいます。報告からはワークショップで得たことを実際の授業に活かしてくださっている様子も伺え、Propellワークショップ実施の意義を改めて感じます。
Propellワークショップの魅力を一人でも多くの方にお伝えし、ワークショップを通じて、英語教育に携わる方々のサポートを続けていきたいと思います。
来年度の開催日程は未定ですが、決定次第、以下のサイトに掲載します。ぜひご参加ください。
URL:http://www.cieej.or.jp/event/seminar/toefl-propell/index.html

(*1)模造紙に書き出された内容は、後日データ化され、当協議会から参加者全員に送られます

上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。