CIEEレポート

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「2014年英語教員向けTOEFL iBT® テスト教授法ワークショップ(ETS Propell® Workshop for the TOEFL iBT® Test)」開催報告


国際教育交換協議会(CIEE)日本代表部
TOEFL事業部

英語教員向けTOEFL iBTテスト教授法ワークショップとは

本ワークショップは、TOEFL®テストの開発・運営を行う米国の非営利教育団体Educational Testing Service(ETS)が、世界各国で英語教員の学習指導を支援するために行っているワークショップです。日本においてはETSと当協議会が共同して行っており、4技能(Reading、Listening、Speaking、Writing)を測定するTOEFL iBT® テストを通じて、Integrated-skills approachを用いた教授法などに対する理解を深めていただく機会を提供しています。

より多くの方に参加いただくために

大学入試改革をはじめ、英語の4技能をバランスよく身に付けるための英語教育の必要性が一層高まっている状況を鑑みて、2014年に4年目を迎えた日本におけるワークショップは、より多くの方に参加いただけるようETS公認トレーナーの人数・実施回数ともに増やすことにしました。その結果、2012年、2013年のワークショップを担当いただいた五十峰聖先生(立命館アジア太平洋大学)に加え、新たに2014年3月にETSより公認トレーナーとして承認された、津田信男先生(甲南大学)、横川綾子先生(東京海洋大学)、宇佐美修先生(栄光学園中学・高等学校)の3名の先生方にも入っていただきました。また実施回数は2013年の3回から6回と2倍にし、9月から12月にかけて仙台、東京(2回)、名古屋、大阪、広島で開催しました。

2014年ワークショップの特徴 ~ETSの取り組み~

ETSは、基本的には前年までの内容を踏襲しながらも、毎年、世界中の参加者のアンケートや、公認トレーナーからのフィードバックを基にワークショップの見直しを行っています。2014年のワークショップでは各セクションの時間配分が見直され、これまでのSpeaking、Writingメインから、午前Reading、Listening、午後Speaking、Writingと4技能の時間配分がほぼ等分となるよう変更されました。2014年以上に時間が増えたReading、Listeningセクションでは、アカデミック環境におけるReading、Listeningスキルの目的、それを受けてのTOEFL iBTテストの特徴などについてETS作成のPropellキットに掲載されている様々なアクティビティを活用しながら、参加型形式で説明が行われました。一方、Speaking、Writingセクションは、例年通り採点や評価を中心に、参加者自身がそれらを体験する機会も取り入れ進められました。スコア評価の体験は、別の視点からTOEFL iBTテストへの理解を深めていただき、さらに参加者お一人おひとりの英語指導にも役立てていただけるという点において意義のある内容だと思います。

「TOEFL iBT®指導者向け養成講座」開催報告
【ETS作成Propellキット】

また本ワークショップでは、トレーナーからの情報だけでなく、参加者からの情報や、意見、アイディアなどを全員で共有できることも大きな特徴です。毎回ワークショップの冒頭に行われる“Gallery Walk”では、参加者に「アカデミックな環境で必要とされるスキル」、また「そのスキルを伸ばすためのTipsやClassroom activities」について模造紙に自由に書いてもらっています。書かれた内容については、トレーナー・参加者全員で共有し、さらに意見交換などを行います。2014年は各セクションの最後にその時間が設けられました。模造紙に意見やアイディアを書いた参加者からより具体的な内容が聞けたり、そこからさらに別の新しい情報を得たりすることができるこの時間は大変有意義だと思います。

「2014年英語教員向けTOEFL iBT®教授法ワークショップ(ETS Propell® Workshop for the TOEFL iBT Test)」開催報告
【Gallery Walkの様子】

「2014年英語教員向けTOEFL iBT®教授法ワークショップ(ETS Propell® Workshop for the TOEFL iBT Test)」開催報告
【Gallery Walkの様子】

「2014年英語教員向けTOEFL iBT®教授法ワークショップ(ETS Propell® Workshop for the TOEFL iBT Test)」開催報告
【Gallery Walkの様子】

参加者にとっての“Most valuable part”

アンケートで最も多くの参加者が“Most Valuable”と答えたのは、Speaking、Writingセクションでの「採点・評価」でした。採点・評価がどのような基準でどのように行われるのかという情報だけでなく、参加者自身が、実際の採点で使用されているRubricsシートを見ながらサンプルアンサーを聞いて評価を行えたことが大変良かったようです。また、ワークショップではトレーナーが要所要所で参加者に意見や質問の有無を確認していたことから、参加者がいつでも自由に質問や意見ができる雰囲気がありました。特に採点・評価に関しては多くの質問が出されていて、それも参加者が有益だと感じてくださった点ではないかと思います。

「2014年英語教員向けTOEFL iBT®教授法ワークショップ(ETS Propell® Workshop for the TOEFL iBT Test)」開催報告
【Rubricsシート】

「採点・評価」に次いで「他の参加者との情報共有や意見交換、アクティビティ」に多くの参加者が「Most valuable」 と回答してくださいました。先述の通り、トレーナーと参加者間、また参加者間でのインタラクティブなワークショップはまさに本ワークショップの特徴の1つであり、大切にしている部分でもあります。それだけにこのような評価をいただけたことは私どもとしても大変嬉しく思います。

「2014年英語教員向けTOEFL iBT®教授法ワークショップ(ETS Propell® Workshop for the TOEFL iBT Test)」開催報告
【アクティビティの様子】

「2014年英語教員向けTOEFL iBT®教授法ワークショップ(ETS Propell® Workshop for the TOEFL iBT Test)」開催報告
【アクティビティの様子】

今後に向けて

「価値があった」とのお声をたくさんいただいた一方で、「授業で使えるアクティビティをもっとたくさん取り入れてほしい」「セクションごとの時間を長くしてほしい」「英語指導に関する実践的なアイディアをもっと知りたい」など本ワークショップをより良くしていくための貴重なご意見、ご提案も数多くいただきました。アンケートより、限られた時間の中で様々なことを吸収し、現場に活かそうとされている参加者の英語教育に対する熱意が伝わってきました。今後、より一層英語教育に携わる方々のお役に立てるよう、ETSとともに皆様のご意見を一つでも多く、次年度以降のワークショップに反映していくよう努めてまいります。

最後になりましたが、参加者の皆様には貴重なお時間を使い、本ワークショップにご参加くださいましたこと、この場を借りまして心よりお礼申し上げます。

上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。