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俳句で一息 Haiku Time

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このコーナーでは俳人 灯声こと中村忠男さんに、世界で最も短い詩の形といわれる「俳句」について、日本語・英語のバイリンガルで俳句の魅力・楽しさを解説いただきます。
中村さんは、日航財団の常務理事として勤められるかたわら、世界に発信する文化として日本語・英語両方での俳句作りに取り組まれています。毎月の中村さんの季節感あふれる一句と、季語や句への思いがどう英語になっていくのかを是非お楽しみください。

中村 忠男氏 灯声(中村 忠男氏)プロフィール
財団法人日航財団 常務理事
1950年生。東京大学法学部卒
1972年日本航空入社
2007年より現職
ジョージタウン大学大学院国際関係修士(1978年)
俳誌「春月」同人

村人の笑ひて除くる毒茸

My basket of mushrooms
a local villager removes a toadstool
with a grin

(解説)

この頃は茸狩りの話を聞かなくなりました。気候変動のせいか、これまで取り過ぎてしまったのか、あまり山に自然のキノコが生えなくなってしまったようです。筆者の友人で、山遊びが大好きな男がいますが、キノコ狩りは不調続きのようです。山のキノコの味は本当に自然の香りがします。滅多に出会えないので、いつもスーパーのシメジと舞茸で我慢しています。なお、山の中でキノコに出会っても、素人には食べられるかどうか見分けがつかないことが普通です。これは毒キノコだよと笑われてもいいですから、土地の人に見てもらうことにしましょう。キノコも毒キノコも秋の季語。キノコはmushroom、毒キノコは toadstool です。「笑う」は、品のよさそうなsmileよりも歯を見せて笑うgrinを使ってみました。

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