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達セミに学ぶ 英語学習のヒント

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英語教師による英語教師のための情報シェアの場「達人セミナー」通称「達セミ」をご存知ですか。毎週のように自発的かつボランティアで全国各地にて開催され、それぞれの授業方法を公開しシェアしています。基本的には中学・高校の教師の方々が中心ですが、その授業には英語を楽しく学ぶヒントがたくさん隠されています。その中から毎号1名の先生にレポートしていただきます。

今回のヒントはこれ:

  1. 音読→Read and Look Up→暗写で英語を頭にためる
  2. 楽しめる教材を使って長続きする勉強を

神奈川県立城郷高校
萩原 一郎先生

1 音読→Read and Look Up→暗写で英語を頭にためる

高校時代はひたすら英文を日本語に訳す訓練と文法問題を解くことを教えられていた私は高校卒業時点では英語が一言も話せませんでした。大学入試のリスニング試験は捨てていましたし、英語の面接では質問されても"Yes."の代わりに「はい」と答える始末。大学の「英会話」の授業では、外国人教師の言うジョークが理解できないため笑うことはできず、いつも小さくなっていました。英語教師を目指していた私は、さすがにこのままではまずいと思い、始めたのがNHKのラジオ講座「英語会話」と文化放送の「百万人の英語」を聞くこと。「英語会話」は番組をテキストを見ないで聞き、何を言っているのか懸命に理解に努めます。同時にカセットテープに録音しておき、放送が終わるとテキストを開いてもう一度聞き、放送時に聞き取れなかった英語を文字で確認。これが終わると、全文暗唱です。当時は暗唱の方法が分からず、ひたすら何回も音読して完璧に英語が再生できるようにしていました。そうして今、英語教師になっています。

皆さんには、音読を何回もすることのほかに、Read and Look Up方式で、テキストを一文ずつ目に入れたあとで、テキストから目を離し、顔をあげて英文を言ってみる練習をおすすめします。途中でできないときは、同じところを繰り返せばいいのです。それができるようになったら、言えるようになった英語をノートに書いてみましょう。この「音読→Read and Look Up→暗写」という方法は、私が現在高校英語の授業で使っている方法ですが、英語力を高めるうえできわめて効果的です。英語が書けない、話せないという人は、まだ頭の中に英語を十分にストックできていない状態なので、まず第一歩として英語を頭にためることです。この練習を積み重ねているうちに、必要なときにストックした英語が使える場面に遭遇するようになるのです。

この方法はもちろん、どの教材でも可能です。学生の方は、教科書を使って復習段階で上の方法をためして下さい。教科書の英文をしっかりと再生でき、その内容を自分の言葉で話せるまで練習をして下さい。教科書の内容を日本語で説明できたとしても、それでは自分が「使える」英語力にはなっていないのです。

2 楽しめる教材を使って長続きする勉強を

「百万人の英語」は毎日講師が代わり、英会話、英語の歌、映画など様々な講座があり、楽しみながら英語を勉強することができました。その中でも、石原明先生の「発音」の講座は毎回楽しみで、録音して何回も練習したものです。この講座で個々の音の発音、強勢、リズム、イントネーションなどの発音の基礎を身につけることができました。また、荒井良雄先生の"English through Movies"は映画の一部を使って、リスニングや英語の表現練習をするもの。当時何回も見たJuliaという映画の一節や、女優のClaire Bloomが朗読したSakiの名作The Open Windowの一節などはそれこそ何十回とまねをしたものです。

当時と比べて、現在では英語学習の方法は多種多様ですね。自分に合った長続きする方法で英語学習を楽しんで下さい。私はいま、CBS Evening NewsのPodcastをよく利用していて、i-Podに落として時間のある時に楽しんでいます。また、英語の多読にはまってしまい、英語のミステリーを何十冊と乱読しています。ミステリーを読むのが楽しいから続くんですね。

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