TOEFL Mail Magazine Vol.73 December 2008
 ホーム > TOEFL®メールマガジン > 第73号 > SELHi校の試行錯誤
INDEX
今号目次
達セミに学ぶ 
英語学習のヒント
SELHi校の試行錯誤
HASSHIN!耳より情報
TOEFL iBT体験レポート
For Lifelong English

オフィシャルサイトへ
TOEFLテストトップページ
TOEFLテスト教材ショップ
TOEFL ITP テスト
Criterion

TOEFL WEB MAGAZINEへ

SELHi校の試行錯誤

SELHiとは、Super English Language High Schoolの略で、英語教育の先進事例となるような学校づくりを推進するため、文部科学省に指定された高等学校のことです。SELHiに指定された学校では、英語教育を重点的に行うだけでなく、大学や中学校等との効果的な連携方策等についての実践研究を実施します。また、研究目的・手法・成果の普及のため、公開授業や成果報告会の開催や、ホームページ上での情報提供を行うことになっています。



それぞれのSELHi指定校は特色のある研究課題を設定しています。目標とする生徒の英語力は 「読む・聞く・話す・書く」という4技能を駆使して自分の考えを発信できる力です。これはまさに北米の大学が留学生の入学要件として期待している力であり、インターネット版TOEFLテスト(TOEFL iBT)はこの要望に応えるために開発されました。そのため、日本の英語教育とTOEFLテストの方向性は同じであると考えます。
本シリーズでは、指定を終了した学校にその学校ならではの成果に焦点を絞りそのエッセンスを報告していただくことを予定しています。高等学校のみならず、中学校・大学、更には小学校の教員の皆様にとっても有益な情報源となるものと期待します。同僚の先生方とも情報を共有し、皆様の授業改革の一助となれば幸いです。

今回は、英語の授業を通して「人間」を育てたいという思いで「クラス・コミュニティー(適切な学習者集団)の成長について」という課題に取り組まれた、神戸市立葺合高等学校 教諭 竹下厚志先生にご寄稿を頂きました。



クラス・コミュニティー(適切な学習者集団)の成長について
神戸市立葺合高等学校 教諭 竹下厚志
竹下厚志(たけした あつし)先生プロフィール
竹下厚志先生神戸市出身
都留文科大学英文科卒
教職歴
神戸市立中学校10年
神戸市立高校12年
平成17〜19年度 SELHi研究主任・英語科主任
・神戸市立中学校英語教育指導員

文部科学省海外派遣研修参加(アメリカ デンバー)
国立教育政策研究所 評価規準の具体例作成委員
国立教育政策研究所教育課程研究センター 研究指定校に係る企画委員
検定教科書 LovEnglish IIおよび指導書作成(共著)
ELEC賞 実践部門(2007年度)受賞
「英語が使える日本人」育成のための東京フォーラム模擬授業(2008年)


「授業つくり= FUKIAI MODEL」の基本的概念

 本校の英語教育実践は人間教育の面からも考えてきた実践です。英語の授業を通して「人間」を育てたいという思いは本校職員の共通した思いです。本校の英語教育は「自主の人」「創造の人」「世界の人」という学校教育目標に照らし合わせ、国際科・普通科共に英語学習を通して「社会を知る」「世界を知る」ことを目的に実践しています。その中で “my English” および “class community” の構築をキーワードに実践を行っています。
 「世界の人」として、現代社会のキーワードである「共存する世界」を作り出すためには他者を理解するのと同時に自分を理解してもらわなければなりません。そのためには「自己表現」は必要不可欠です。つまり英語を産出しなければなりません。英語を産出するとき、高校現場の実践は新出構文にのみ焦点化した実践が多く見受けられますが、自分が伝えたいメッセージ・内容を理解してもらうために伝達相手に極端な理解をしてもらう努力を強いることを避けるためには、その伝達内容を支える下位技能(機能語)への習熟が大きな役割を果たします。EFL環境下でこの下位技能の自動化を実現するには、生徒にとってほとんど唯一といっていい言語使用場面である教室内で、新しい表現・語彙を学習することと、中学校以来学習してきた英文の基本構造である「主語+動詞+α」を中心とした下位技能の訓練が統合された授業つくりが必要不可欠になってきます。そしてその下位技能を含む英語(読むこと・聞くこと)を数多くmy Englishのコアとして取り入れ、そこから「自己表現」としてのアウトプット(書くこと・話すこと・やり取りすること)へつなげることがEFL環境での唯一の言語習得への方法だと考えます。 
 また、ディスカッションなどの英語による「やり取り」場面を実現するためには、その土壌であるクラスが学習集団として成立していることが最も大切です。自分の学習権が保障されるためにクラス構成員全員の責任感を伴う必要があると同時に、「中間言語としての英語」をお互いに許容し、助け合う仲間つくりが大切になってきます。つまり、教室は全員の練習の場であり、相手の英語力が向上しないと自分の英語力も向上しないと思わせる授業つくりが大切であるということです。本校が考える class community とは以上のことを踏まえて、さまざまな考えや能力を持った人々が「共存する世界」をクラス内に作り出すことです。
 英語教育の目指す方向性は生徒の英語技能がどの段階であっても「英語が将来実際場面で使えるようになる」技能を身につけさせることであると考えられます。その中で本校の英語教育における指導のポイントは以下の2つに集約されます。

英語の基礎体力作り=focus-on-form

生徒の実態に応じた英語の概略が理解でき(第一義)、各発達段階のレベルに応じた通じる英語を発信できること。(global errorを極力減らすこと)

自律した学習者の育成=興味・関心の持続

高校卒業後も自分で英語学習に取り組もうとする姿勢を育成すること。そのために、英語学習が「楽しい・やりがいがある」「役に立つ・得する」と思わせることと自分で英語学習ができる方法を伝授すること。

 上述の2つの指導のポイントを実現するために本校の実践は5つの柱から成り立っています。以下がその具体的実践の骨子です。

1.到達度(熟達度)尺度の設定
2.教材の選定と配列
35技能統合に基づく指導方法*
4.クラス・コミュニティー(適切な学習集団)
5.学習方略(授業と家庭学習をつなぐ)
*本校では「やり取り」を1つの技能と見なしているので5技能

 1から5がそれぞれ関連しており、どの要素を切り離しても実践は成立しないものとなっています。そしてその結果として「達成感のある授業」にたどり着くことができると考えます。今回は4のクラス・コミュニティーに絞って紹介します。


クラス・コミュニティー(適切な学習集団)

 本校の英語教育の大きな柱の一つである class community を作り出すことは高校の英語教育の在り方を考える上で重要な要素です。本校が考える class community は観念的な “仲良しグループ” を指すのではありません。マズローの「『安全・安定性』『調和(所属愛)』『自我(自尊)』『自己実現』のそれぞれの欲求を満たす適切な学習集団として発展している」ことを指します。つまり、それぞれ身体的・精神的脅威がないこと、クラスの一員として自他ともに認められる存在であること、クラスメイトそれぞれのいい面を認め、また自分のいい面が認められ、結果として自尊心・達成感を持てること、そして複眼的に物事を認識でき、道徳性・創造性・自発性を持って前向きな人生感をもっていることが具体的な class community の構成要素で、行動学者クリス・アージリスがいう「よるべき本物の関係(authentic relationship)」、つまり、それぞれのクラスメイトに無関心でなく、自分が感じている考えを直接、相手にぶつけることができ、それを素直に受け止めることができる関係性といえます。人は人でしか学べないという生活指導上よく口にされる言葉は、学習指導においてもあてはまると思います。また、このような集団は、はじめから出来上がっているものではなく、英語学習と同様に、徐々に進展していく発展的学習集団と捉えるべきものであると考えています。このような学習集団をつくっていく上で教師は「どのような役割を果たすべきか」は非常に大きな問題です。
 生徒個々人が英語という新しい言語体系を習得するには生徒個々人が最終的に自律すること、そして、過去の学習体験で負の遺産を背負った生徒個々人が自律するには教師による適切な介在から始め徐々に不介在の方向へ向かっていくことと「学習者」としての生徒同士の相乗作用があって初めて成し得るものであり、完成された個々人の集まりではなく、自律した学習者を目指した個々人の集まりこそが発展的「適切な学習集団=class community」と呼べるものであると考えています。
 実際の英語指導場面でこのような「適切な学習集団=class community」を作るために、教師が意識しておきたいことを次にあげてみます。

(1) 英語のコア指導を重視し、生徒がそれを自主的に “My English” に取り入れる仕掛けを考える
(2) 技能に対する成果(can-do)を重視する
(3) 生徒が学習方法を選択・工夫できる問題解決型学習
(4) 生徒個々人および集団(グループ・クラス全体)の学習進捗を段階的・発展的(複眼的)にモニターする
(5) 生徒同士が関わるテーマ・発問・タスクを用意する
(6) 常に再チャレンジの機会を与える
(7) 教師は最終的に不介在を目指す


Class community(適切な学習集団)と教師の介在関係FUKIAI MODEL
総合的な学習の時間「尾道学」グランドデザイン

(1) コア指導の重視 
  前述してきましたように生徒が自律した学習者として理解および表現することのためにコア(下位技能)を徹底するということです。このことは授業時における体験を通して行われるべきで、記憶の理論からも分かるようにある事柄を長期記憶にとどめるためには何度も直接体験する必要があります。繰り返し学習し習得したコア(下位技能)を活用して、生徒自身が“雪だるまを転がして大きくしていくように”自分で体験して(転がして)いく原動力を育成するのです。
(2) can-doの重視 
 英語を実技教科と捉え、技能育成を中心としたトレーニング型授業という考え方です。つまり、can-doを重視することで、学習目標が明確になり、そこに到達するためにはどんな努力をすればよいのかを教師および生徒が考えるようになります。そこでは、自分の目の前にあるタスクについてできたかどうかということが教師と生徒にとって重要なこととなります。その中で、生徒一人ひとりの技能をモニターし個人指導をしていくということは必要不可欠です。
(3) タスク・ベースに基づく問題解決型学習 
 英語学習のコアつくりには教師主導のPPP(Presentation→Practice→Production)という指導方法は必要ですが、あるタスクに対して生徒たち自身の創意工夫ができる余地を与えるべきだと考えています。ある目標(タスク)に対して、制限時間内で生徒たち自身が自らアイデアを出すことは、その生徒たちが独自の学習方法・方略を生み出し、メタ認知力を高めることにつながります。その過程で助け合い、協力する姿勢が生まれてくるのです。また同時に、各グループの創意工夫の仕方についてクラス全体でモニターし、常により質の高いものを目指すクラスの雰囲気を奨励することも大切です。
(4) 段階的・発展的(複眼的)モニター 
 英語学習はある段階を経由して次の段階に進むものであると考えています。現在、生徒個々人およびその学習集団は発達段階上どの位置にいるのか、次に目指すべき段階はどこかをある程度認識している必要があります。また、学習状況が思わしくない個人または集団に対しては進展を阻害する要因を技能面および学習に対する心理面の発達段階から分析し手立てを講じます。グループやクラス全体による適切なタスク活動を通して学習集団は段階的に発展していくものです。(参照:本校到達度尺度CFF = Common Fukiai Framework)
(5) 生徒同士の関わり 
 生徒の現在および将来と関係する社会的なテーマを扱い常に自分の意見が求められるタスクを用意し、その中で教師⇔生徒だけではなく、生徒⇔生徒の意見交流を考えなければなりません。前述した “What do you think about his or her opinion?” や “What is something in common with your partner?” などの質問はクラスメイトに無関心では答えられない発問です。また、「グループで分担してあるパッセージを制限時間内に音読する」などのタスクは音読が得意な生徒とそうでない生徒が協力して役割分担することになります。
(6) 再チャレンジの機会 
 
評価と関係するが技能中心の授業形態をとる以上、達成するまで何度でも(期限は決めたほうが効果的ですが)再チャレンジさせるべきです。相対評価ではなく、絶対評価(目標準拠評価)を採用し、目標達成へ向けた学習に対する方略(工夫)や忍耐を育成するのです。
(7) 教師の不介入 
 
自律した学習者とは、広辞苑によると「自分で自分の行為を規制すること。外部からの制御から脱して、自身のたてた規範に従って行動すること」とあります。英語学習において、教師の指示から独立して、自らその意義を明確に認識し、発達したメタ認知能力を使い、英語学習に対する自分の現状を分析し、明確な次の目標を設定し、その目標へ向けた日々の学習計画を立て取り組んでいけることを表すと考えています。この自律した英語学習者の育成のために、教師は指導計画を立て、class community の発展に伴って、その指導法を変えていき、徐々に教師の “権威(authority)” をclass community を構成する生徒たちに移譲していくことが大切です。重要なことはclass community の発展を明確にモニターする(本校では「見取る」と呼んでいます)ことです。教師の全面介入グループ・リーダーを中心とした学習形態クラス・リーダーを中心とした学習形態固定されたリーダーのいない平等的な学習形態教師(という権威)不介入の自律した学習者集団というclass communityの発展と教師の介入の度合いは密接にかかわっていると思います。

Foram2008

 「適切な学習集団=class community」を構築する上で、ペア・グループによる指導形態は必要不可欠なものですが、ペアやグループによる指導形態の第一の目的は相互のコミュニケーション能力の育成という技能面の向上です。注意すべき点は、各個人の力量が上がっていかないままに無自覚にペア・グループ活動をさせると活動そのものが沈滞する原因となることです。
 たとえば「週末の過ごし方」についてペア話合いをさせても、自分のことが明確に言えない状態では、活動の目的そのものが不明確になります。ペア・グループ活動の意義は「聞く」技能の育成です。つまり発話者ではなく聴き手のトレーニングが重要ということになります。指導過程で言いますと各自の「話す力の育成」→ペアによる「聞く力の育成」(副次的には話し手は理解してもらえる英語になっているかの確認作業)→ペアによる「やり取りする力の育成」→グループによる「複数の聞いた意見をまとめて整理する力の育成」および「聞いた情報をもとに整理して応答できる[やり取りする]力の育成」となります。だから、グループワークが実現可能な段階は技能面からするとかなり高い英語力が要求されます。
 もう一つのペア・グループ活動の目的は、「協働学習」です。これはコミュニケーション能力の育成というより、「援助的人間関係(カール・ロジャーズ)」作りに貢献することをその目的とするものです。だから、「新出単語」を、ワード・リストを使って日本語→英語を言い合うような活動、音読で交互に1文ずつ読む活動、グループでプレゼンテーションの発表の内容について相談し役割練習する活動、スキット・ドラマ作りの活動は直接的なコミュニケーション活動ではなく各個人がそれぞれの英語力を高めるための練習を「お互いに援助し合う」活動および「雰囲気つくり」の活動だと考えられます。ただ、この「雰囲気つくり」が各個人の英語技能力の向上に影響していると思われる例も多々見られました。この「雰囲気つくり」でもう一つ大切なことは「教師の共感的な態度」です。生徒があるタスクを達成できた場合、本気で褒めることです。 “出来て当たり前” のような態度ではなく、自分のことのように褒めることです。また、あるタスクに対して挫折が続く場合、カウンセリングは必要なように実践から感じています。 “やればできるよ” などのような口先だけの励ましではなく、できる限り具体的な学習方法を相談することは大切だと思います。ただし、指導者的立場として、“学習は自分で行うものであり誰も代わってやれるものではない”という(ある意味突き放す)こともときには必要なことだと考えています。class communityから指導者である教師は徐々に、また意識的に介入を控え、リーダーを中心とした学習集団が形成されることが「自律した学習者育成」の最終段階といえます。リーダーが学習内容および学習形態に応じて変わっていくことが望ましいと本校では考えています。実際、3年生の3学期に行われた「東京フォーラム」でのリーダーは今までの英語授業でリーダーとしての役割を果たしたことのない生徒たちが自然発生的にクラスの核としての役割を担いました。
 結論として、「コミュニケーション能力の向上」という技能面と「協働的・援助的人間関係つくり」の両方を意識したclass communityが「適切な学習集団」と言えます。


生徒の満足度
Foram2008

 英語IおよびIIの改革を中心にこの3年間実践してきて、指導の結果、従来の普通科生徒と大きく異なることは英語学習に積極的に取り組めたと自覚(90%)し、どの授業時の活動も好意的に捉えている(満足および非常に満足90%以上)ことです。中学校時代に英語学習で挫折して入学してきた者の多くが復活したように見受けられます。我々指導者は、本校の多くの学習者が「世界の人」になる土台を築いたのではないかと自負しています。学習者が今後も英語学習を続けるためには“My English” のコア作りと “class community” の構築こそが高校英語教育の担う役割だと感じています。最後に、生徒の3年間の授業の感想の一部を紹介します。

・授業で扱った内容はどれも興味深い事柄ばかりでとても楽しかった。長文を読んだあと、興味がすごく湧いてさらに調べようと思った。私は授業を通して人格や考え方が180度変わりました。
・最初は英語ばっかり話されて、辛いと感じたり、落ち込んだりしました。でもだんだんやっていくうちに慣れて、英語の時間が楽しみになりました。英語を通して自分の意見をはっきり述べることと社会問題や世界の問題について知ることができました。また、今まではっきりと持っていなかった夢も具体的になりました。一番印象に残っているのはプレゼンです。時間が少ない中で準備して、暗記して発表することは本当につらいことでした、でも発表後、褒められた時はうれしくて仕方がありませんでした。先生方は褒めるのがうまいと思います。
・葺合で経験した英語の学習は、私の一生の財産になると思います。それはリーディングやリスニングなどの向上だけでなく、友達との会話や協力し合ったことです。英語の力は本当にびっくりするほどついたと思います。たくさんの英文を読めば読むほどなじんできた。それまでは「英語」となると「勉強」というイメージしかなかったものが、今では生活の一部という感じです。学習した内容が本当に良いものばかりで、私の視野を大きく広げてくれました。クラスで意見をシェアするのもとても良い経験でした。人前で話すのが苦手な私でもプレゼンでリーダーになったりして本当に成長しました。
・葺合の授業は本当に私の将来を決めるきっかけになりました。はじめ、中学の時の英語の授業とのレベルの差に戸惑ったこともありましたが、何か目標があって、それに到達したときの喜びは今まで経験したことのないものでした。人前でのスピーチ等をはじめ「自分の考えを英語で話す」ことにまったく慣れていなかった私が、今ではクラスの前で堂々とスピーチ出来ていることに驚きます。私はこのことを通して、なんでも積み重ねが大切だということを学びました。
・将来を見越した英語の授業は大変良かったです。速読のおかげで返り読みをせずに文全体を見る癖もついたし、何度も繰り返し読んで単語も自然と覚えていきました。
・今予備校に通っていて思うことは、やはり英語が他の進学校よりもできることです。自分が思っていたより英語力がついていました。センターの問題演習の時も誰よりも速く解く自信があり、実際15分ほどの余裕を持つこともありました。
・葺合の授業を受けてトピックに目を向けるようになり、1文1文の英文にすごく興味を持つようになった。それによって英語を読んで情報を多く取り入れようと思ったりすることで英語を読む楽しさというのを知ることができた。これによって私は読解力が上がりました。サマリー一つでも文を写すのではなく自分の言葉を使って書いていくうちにライティングの力がついたと思います。
・高校に入るまでは英語は高校の授業まででいいと思っていたけど葺合で英語を学んでから英語を使って海外で仕事がしたいと思うようになった。それから、世界問題を扱って少し自分の視野が広がったような気がしました。今までは留学は絶対無理だと思っていたけど、大学に入ったら留学してみたいと思うようになれたし、英語に対する考え方がすごく変わりました。これからも英語を勉強して自分の夢に一歩でも近づきたいなと思いました。
・今まで自分の中に新しい意見とか考えとか思っていても「みんなに違っていると思われる」とかそういう小さいことを考えてなかなか言えませんでした。しかし、今はまず「自分の気持ちを伝えてみる」という考えが大切だと思っているし、そうしています。
・以前は絶対に自分から発言などしなかったけど今は自分から進んで発表して英語を話すことができるし、自分の意見を人に伝えたいと思えるようになった。
・今までの英語授業で大きな壁にぶち当たって、苦しんで、悩んで、泣いて・・・大変だったけど、その分、今の達成感は信じられないほどで・・だからこれからの私の人生の中で大きな壁にぶち当たった時、その向こうにある達成感を信じて戦っていきたいと思います。


おわりに

 SELHi指定が終了し、しばらく経ちましたが、あの3年間の忙しさが走馬灯のように思い浮かんできます。現在、ポスト・SELHiとして研究主任を別の同僚スタッフにお願いし、さらなる研究(特にT-Tの在り方)を実践中です。自分は、主に本校到達度尺度のCFFの精緻化と国際科のdiscussionレベル(CFFのCレベル)の向上を意識しながら実践しているところです。英語教育って奥が深いなと改めて感じながら四苦八苦の毎日です。SELHiを通して知り合えた全国の素晴らしい先生方と今後も交流させていただきながら少しでも「英語が好きな生徒」を増やしていきたいと思います。





上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。 最新情報は関連のウェブページよりご確認ください。
© CIEE, 2008 All Rights Reserved.