TOEFL Mail Magazine Vol.58 June2007
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生涯英語のすすめ For Lifelong English
慶應義塾大学の鈴木佑治先生による待望の新連載、「生涯英語のすすめ - For Life-long English」がいよいよスタートしました!

様々な世代の人々が様々な場で、生涯を通して何らかの形で英語にかかわって仕事をしています。英語は人それぞれ、その場その場で違います。このシリーズでは、英語を使って活躍する方にお話を聞き、その人の生活にどう英語が根付いているかを皆さんにご紹介し、英語の魅力、生涯にわたる楽しさをお伝えしていきます。英語はこんなに楽しいもの、英語は一生つきあえるもの。ぜひ英語を好きになってください。
[For Lifelong English|生涯学習としての英語]バックナンバーはこちら>>

第1回
プロ野球チーム、オリックス・バファローズの通訳に聞く! その1

鈴木 佑治先生

鈴木 佑治
慶應義塾大学環境情報学部教授  兼 
同大学大学院 政策・メディア研究科委員


今回のインタビュー

オリックス・バファローズ  編成部渉外グループ 武藤 雄太さん

武藤 雄太さん
オリックス・バファローズ  編成部渉外グループ

◆ オリックス球団の通訳に
鈴木 今回から新シリーズです。英語を使って活躍する方にお話を聞き、ご自身のなかにどのように英語を根づかせているのかを紹介したいと思います。 さて、第1回、第2回、第3回のゲストはプロ野球チーム、オリックス・バファローズで通訳として活躍されている武藤雄太さんです。武藤さん、こんにちは。

武藤:

はじめまして。
鈴木 武藤さんは今、どういうお仕事をしていらっしゃるのですか?
武藤: 外国人選手の通訳ですが、身の回りのお世話も役目のうちです。アメリカではプレーヤー・パーソネルと言うんですが、単に言葉を訳す通訳ではなく、選手の面倒を見る。そうですね、例えばスカウティングレポートを訳してあげるとか、メディシンボール(筋トレ用の重いボール)でキャッチボールする時はパートナーになってあげるとか。芸能人の付き人に近いかもしれません。
鈴木 外国人選手の試合、練習、移動時の身の回りのこと一切合財を面倒みるんですね。私生活で困ったことがあるとかいうのも?
武藤: うちの場合は、それはないです。他のチームではそういうこともあるらしいですが。うちの選手はみんな日本滞在も長いので、日本語もかなりできるし、東京に遠征して来てもあまり世話はかからない。今、在籍の外国人はテリー・コリンズ監督、ジョン・ディーバス打撃コーチ、トム・デイビー投手、グレッグ・ラロッカ内野手、タフィ・ローズ外野手。ほかに投手2人、野手1人。対する通訳は4人です。
鈴木 独特の野球用語を通訳するには、武藤さんもよく野球を知ってないといけませんね。打球をつまらせるとか、なんて言うんです?
武藤: つまらせるは、「ジャム」です。
鈴木 なるほど。詰めるジャムですね。日本とアメリカでは概念に違いもあるのでは?
武藤: ええ、日本語にあって英語にないもの、またその逆も。タフィ・ローズ選手や、メジャーリーグ経験者の吉井理人さんに教えてもらっています。
鈴木 ローズさん、日本語もよくできるものね。吉井さんは英語をしゃべるの?
武藤: ご本人は「ワシャできん、頼むで」とできないフリしてますけど、あの人絶対わかってます。すごくいろいろ教えてくださって、素晴らしい方です。
鈴木 きっと野球の用語はきちっと押さえているんだね。単に英語を話せるだけでは通訳はできない。武藤さんは野球の経験は?
武藤: 都立高校の弱いチームでしたが、一応野球部でした。高校3年のとき、交換留学というかたちで9カ月間、ノースダコタに留学しました。

◆ 「ドラゴンボール」で英語になじむ
鈴木 ノースダコタとはまた、なんにもないところに行ったね。そのときは英語は?

武藤:

出来なかったです。
鈴木 どうしたんですか?
武藤: 困りました。ホームステイをして現地の高校へ転入したのですが、そこで最初の頃一番いい教科書になったのがテレビでした。「ドラゴンボール」という日本製のテレビアニメをやっていたんです。日本の家にシリーズが全部そろっていたくらい好きな漫画だったので、しゃべってる英語はわかんないんですけどストーリーがわかる。ああ、これはあのシーンだから…って。それが結構、助けになりました。テレビに勉強させてもらった。
鈴木 そうだよ!僕もいつもそう思っているんだ!テレビ見ながら何となく、こう英語をキャッチしていったんでしょう。小学生、中学生は好きなことからやらせればいい。学校はともかく家ではそういうのをもっと導入したほうがいい。「ドラゴンボール」ってみんな英語になっているんですか?
武藤: なってますね。今人気の「ワンピース」も「ポケモン」も。
鈴木 1年後はどうなりました?
武藤: 日本の高校に在学したまま交換留学したので、留学期間が終わったら日本に戻りました。僕の場合は3年の半ばで行って、留学期間が単位になったので、帰国したら卒業証書がもらえました。自動的に浪人なわけです。そのころから、何かスポーツに関連した学問ができればいいなぁ、と思うようになって。いろいろ探したら順天堂大学にそういうコースがあったのですが、卒業生の就職先を見るとあまりスポーツ界へ就職していなかった。それでアメリカの大学に行ってみようと思い、結局マサチューセッツ州ボストン郊外のエンディコットカレッジという大学に入りました。
鈴木 いわゆるスモールタウンカレッジですね。そこに直接入学したのですか。専攻は?
武藤: 学部の1年生に入りました。専攻はスポーツマネジメントです。

鈴木の一口コメント
武藤さんは、本当に明るくて活動的な青年です。野球をやっていて本当に野球が好きなのですね。ですから、選手としても活躍したかったのでしょうが、そこで野球をあきらめるのではなく、日本のプロ野球球団の通訳として球団入りしました。野球を知り尽くしていなければ的確な通訳ができるわけがありません。これからは日本の野球はますます外国との交流が深まるでしょう。日本のプロ野球の武藤さんのような人材は本当に必要ですね。さあ、武藤さんはアメリカでどのような留学体験をして英語ができるようになったのでしょうか、次号をお楽しみに。

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