|
---自由英作文のALT等による添削指導
7年前から取り組んできました。当時、ALTを自由英作文添削に従事させることはほとんどありませんでした。新しい試みでしたが、試行錯誤の連続でした。日常的に忙しすぎるJTE、添削スピードが飛躍的に速いのがALTでした。様々な条件に合っていたのがこの実践だったのです。当初はあまりの添削ペーパーの多さに逃げ出したALTもいました。そこで、複数のALTを従事させたり、日本人も取り組んだりと工夫しました。現在では、1クラスを2展開にし、JTEとALTで20人ずつ受け持っています。そして、1週間毎に入れ替えます。ALTのブースでは自由英作文を作成します。JTEのブースでは詳しい書き方を教授します。そこでは日本人だからこそ理解できる微妙なニュアンスも教えていきます。
特に、パラグラフ・ライティングの書き方は詳しく、ゆっくり、確実に時間をかけて、教えていきます。その結果、外部資格試験でも目を見張る結果が見られました。
さらに、e-learningにおけるJTEのTT(Team Teaching)も実現させました。ここでは、CriterionSMを使用しました。これは自由英作文の自動添削システムで、インターネットを使います。米国まで瞬時に送信され、約30秒後に採点・チェックがなされ、返却されます。素晴らしいシステムで生徒は楽しみながらどんどん英文を作成し、取り組んでいます。
ALTは共通する誤答の分析を行いその体系化を進めています。実は自由英作文に取り組むことによってSpeaking、Presentation
活動が活発になってきました。
---Presentation活動を2年生文系クラス(3クラス)で実施しています。その中で、Power Pointの1枚のプレートが一つの paragraph になっているということを発見しました。そこで、1プレートの作成をしっかり行うことで、複数のパラグラフを構築することが可能になってきたのです。
さらに、英国高校生とe-mail交換を実施しています。British Councilと連携することで、紹介して頂きました。実際に英文を作成し、それを外国の友人が読むということはまさに生徒の書くことへの動機付けになっています。
国際社会で活躍できる人材育成のための指導の一環として、ライティング活動を通して実践的コミュニケーション能力を養うことを目指しています。
3年間の指定期間中に目指すこととしてWriting能力向上の他に次を目標に掲げました:
自分で書いたものをもとに簡単なプレゼンテーションができ、質問に受け答えができます。
自分で決めたテーマを研究し、資料などを使ってプレゼンテーションができ、又ホームページなどで公開します。
---一つのパラグラフにおける論理構成の理解と定着が平成17年度の最重点指導事項でしたが、時間をかけじっくり指導した結果、7月ころから生徒に変化が見られました。そのことが意識調査にも表れていると言えます。自由記述の中に、「文章の構成の仕方等パラグラフの書き方がわかったような気がします。そのためテストでもあわてなくてすむようになった。」と回答した生徒が60名、「文章の構成パターンが分かってきたので前より速く書けるようになった。」が14名、「なんとなくトピックセンテンスを意識できるようになった。」と書いた者が8名いました。
---読み手を意識した指導とテーマの工夫に関しては、JTE主導で作文のトピックを精選し、E-mail Exchangeを導入することで生徒は相手に伝わるように意識しながら書く傾向が強くなり、授業中の質問回数が増えました。下位群の生徒への細かいケアや複雑さ・正確さを更に伸ばすための工夫は充分ではなく、来年度への課題として残りました。萬谷先生グループの大学院生による論理構成分析による指摘は非常に参考になり、限られた時間の中で課題指示に即して論理的に書く指導を見直す必要性を感じました。
---コンピュータを使った授業(JTE2名のTeam Teaching)は全て午後に行われたが、生徒の授業に対する積極性はかなり高かったものと言え、移動教室ながら遅れてくる生徒は少なく、授業中の集中度も高かったのです。E-learning、Word、Power
Point、E-mail Exchangeなどコンピュータを使ったライティング授業の可能性は今後ますます期待できるものと考えられます。特に、Criterionの導入は、自由英作文の最大の課題とされる評価の面で、かなりの効果が見られました。CriterionはTOEFL、GMAT、論文執筆などで必要なアカデミックライティング能力を育成する学習プログラム。教師と学習者はインターネットで繋がり、課題の割り当て、提出、教師によるアドバイス、クラスの管理などをすべてオンラインで行えます。E-raterによりエッセイの自動採点ができ、学習者はエッセイをタイプし提出すると、スコアと詳細なフィードバックが30秒程で戻ってきます。
---Criterionは30秒で評価が返ってくるため、生徒に「上手に書こうとする動機付け」を与え、いい評価をとろうと意欲的になった生徒が出てきました。又、E-mail
Exchangeも「書く動機付け」としてかなりの効果が期待できました。自主的に5度のやりとりを行った生徒がいました。Power
Pointはパラグラフを意識させるのに効果があり、生徒にPresentationをやらせることで楽しみを感じた生徒も少なからずいました。
---生徒がどのレベルにまで到達することが必要かのガイドラインをTOEFLのTWEを参考にしました。
技能別スコアと習熟度ガイドライン
Essay
Ratings / Explanations of Scores
Level 3: An essay at this level may reveal one or more of the
following weaknesses:
- inadequate organization or development
- inappropriate or insufficient details to support or illustrate
generalizations
- a noticeably inappropriate choice of words or word forms
- an accumulation of errors in sentence structure and / or usage |
Criterionを導入しTWEの予想スコアを判定します。
ここ4年間の生徒の学習成果をグラフにしました。昨年、大きく伸長したのは、テスト実施時期がこちらの指導が行き渡った直後にテストを実施したためです。
他の年は少し早く実施しました。これにより、私たちの指導の成果が大きく影響することが分かりました。 |