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アイルランド編】
アイルランド大使館(Embassy of Ireland) 平井信子氏

CIEEは各国への留学を考えている皆さんを応援しています!!
このシリーズでは、留学への「はじめの一歩」を踏み出すための情報をお伝えしています。
分かっているようで実ははっきりと把握できていない各国の留学情報を、公的情報機関を訪問して専門家に伺います。
6回目は、知られているようで実は、まだあまり日本からの留学生が少ないヨーロッパの国、アイルランドに焦点をあて、アイルランド大使館の平井 信子さんにお話を伺いました。

 
■アイルランド大使館

日本にはアイルランド政府系の留学情報機関として、アイルランド大使館とアイルランド政府観光庁の2つがあります。基本的には大使館が正規留学関連を扱い、政府観光庁が語学学校関連を担当しています。大使館は、学校案内や留学に関する資料の公開と教育機関の学校案内の配布等を行っています。大使館での留学カウンセリング等は行っていませんが、AIEJ(日本国際教育協会)が東京と神戸で開催している留学フェアに参加し、情報提供や留学相談を行っています。大学に関する情報は「Education Ireland」(英文)という冊子に基本的なアイルランドの情報や教育システム、学位の種類、ビザ関連情報等とともに掲載されています。語学関連の資料はアイルランド政府観光庁Tel: 03-5275-1611)で入手可能です。

アイルランド大使館には図書館もあり、アイルランドに関する本がそろっています。事前に予約していただければ一般の方でもご利用いただけます。主に文化、文学に関する本が充実しており、小泉八雲の名で知られるラフカディオ・ハーンに関する書物もあります。この他にビデオやCDなども貸し出しています。ご興味のある方は、アイルランド大使館までお問い合わせください。(Tel: 03-3263-0695)その他、アイルランドや、アイルランド文化についての質問は、英文の書面にて大使館までお問い合わせください。文化に関連したイベントとしては1115日に「The Spirit of Ireland」と称する演劇・音楽・アイリッシュダンスなどをご紹介する無料イベントを予定しております。(現在は終了しています。)今後、このようなアイルランドに関するイベントを徐々に増やしていきたいと思っています。

 
■アイルランドで学ぶ魅力

アイルランドの日常語は英語です。治安は良く、生活水準も高い国です。またケルト文化の影響をうけた、文学、音楽、演劇が盛んなど、文化的水準が高いのも特徴の一つです。一度アイルランドへ行かれた方はお分かりかと思いますが、国民はフレンドリーで環境も良く、学習するには最適の環境といえます。近年世界中からアイルランドへ語学留学する人が増えてきており、アイルランド滞在経験者からの口コミがきっかけで訪れる人もいるようです。

他の国と比べて面白いのは、留学生の出身国です。まず圧倒的に多いのがアメリカです。次に多いのがヨーロッパからのErasmusという交換留学制度を利用した学生です。アジアからはマレーシアからの学生が多いです。日本人の数はまだ少ないですが、今後は増えていくと思います。アメリカ人の学生が多い理由としては、アイルランド系アメリカ人の留学生の数が多いことがあげられるかもしれません。アイルランドは国外への移民が多く、アイルランドからアメリカへ移民も多いのです。

留学先として日本人のあいだで人気なのは、文学、歴史などアイルランドならではの分野です。人気の分野は出身国によって異なり、アジアからの学生はより実学的なエンジニアリングのものに興味を持っているようです。一方、日本人や留学生の大半を占めるアメリカ人は、アートや人文科学を学んでいる学生が多いようです。キリスト教文化に根ざし、修道院が学習の場として栄えてきた国ですので教育に重きを置いています。中世には「聖人と学者の島」としても知られていました。その伝統からか、こんなに小さな国であるにもかかわらず、ノーベル賞受賞者を過去に4名も輩出しています。質の高い教育が保てる理由として、大学入学の競争率が高いため、大学の質が常に高水準に保たれていることが挙げられます。大学をはじめとした高等教育機関では、文学は勿論、美術、デザイン、医学、ビジネス、IT、人文科学など幅広い専門分野が用意され、それぞれのコースは英語学校諮問委員会(ACELSによって保証されています。留学生は主に私費留学の形態を取っていると思います。奨学金の制度もありますので関心のある方は大使館までお問い合わせください。

 
■アイルランド留学に必要な条件

アイルランドでは、留学の場合にもビザの申請が必要ありません。ただし、3ヶ月以上滞在する場合には現地で外国人登録が必要となります。学力の面に関しては、一般に大学・カレッジへの入学申請はCAOと呼ばれる中央申請事務所(Central Application Office)を通して審査が行われますが、大学が直接入学受付をしていることもありますので、ご自身で確認を取ることをお勧めします。履修可能なコース一覧を記載したハンドブックや申請手続きについての資料はCAOから入手できます。詳しくは こちらでご確認ください。アイルランドは人口の約40%が25歳以下で、大学への進学率も高いため競争率もかなり高いです。外国人留学生は英語力の判断材料としてTOEFLIELTSなどのスコアを提出する必要があります。準備コースへ入学することも一つの方法です。一方、大学院またはそれ以上のレベルへの入学申請は、基本的に各研究機関に直接応募する形になります。外国人学生の申請手続きは学校によって異なりますので、こちらの場合も直接教育機関へご確認ください。大学の学部への留学は外国人にとってハードルが高いかもしれませんが、大学側も海外留学生への門戸をさらに広げようとしていますので、今後は留学しやすくなっていくかと思います。

 
■アイルランド留学を希望する方へのメッセージ
アイルランドは、緯度は高いのですが、近くを暖流が流れているので雪もあまり降らず、比較的温かい気候です。風が強い日が多いですが、お天気のいい日は気持ちの良い緑が楽しめます。ヨーロッパの国としてEUにも加盟しており、2004年上半期はEU議長国となります。日本からの留学生が少ないのは、アイルランドの情報が少ないことも大きな理由の一つだと思います。加えて、大学数が少ない、なんとなく遠い国のイメージがあってまだまだ知られていない部分が多いと思います。先ほど述べた、1115日に開催予定のシンポジウムは、アイルランドを知るよい機会になると思います。どなたでも無料で参加いただけますので是非ご参加ください(現在は終了しています)。アイルランドの人々は、想像性が豊かで、それはダンスや音楽にも見て取れると思います。また、言葉の力「言霊(ことだま)」を大切にしているアイルランド民族特有の文化・習慣を是非体験してください。語学の勉強も大切ですが、常に何事にもアンテナを張り巡らせ、生活・文化の違いを受け入れ、学ぼうとする前向きな姿勢も持ってください。構えるのではなく、自分を解放してその国へ溶け込む努力をしていく事がアイルランドに限らずどの国に留学する際には大切です。
留学中には、様々な不便や問題にも直面すると思いますが、それらを乗り越えることで成長できると思います。私はアイルランド留学中、大学が始まってすぐに骨折をしてしまいました。これはしなくてもよい経験でしたが、違った面から見ればあの時骨折をしたからこそ出会えた人々や思い出があると考えています。些細な事ではくよくよせず、いろいろな事をポジティブに考える事が大切です。なぜか懐かしくてほっとするアイルランドの環境で、今後さらに多くのかたが有意義な経験をなさる事を期待しています。
 
開館時間:10:00-12:3014:00-16:00(月〜金)
東京都千代田区麹町2-10-7 アイルランドハウス
Tel: 03-3263-0695
Fax: 03-3265-2275
URL: http://www.embassy-venue.jp/ireland/index.html
地図: こちら
(インタビュー:TOEFL事業部 秋山めぐみ)

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