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達セミに学ぶ 英語学習のヒント

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英語教師による英語教師のための情報シェアの場「達人セミナー」通称「達セミ」をご存知ですか。毎週のように自発的かつボランティアで全国各地にて開催され、それぞれの授業方法を公開しシェアしています。基本的には中学・高校の教師の方々が中心ですが、その授業には英語を楽しく学ぶヒントがたくさん隠されています。その中から毎号1名の先生にレポートしていただきます。

今回のヒントはこれ:

  • 多読で楽しく生涯学習

岡山県公立高校
達セミフレンズ

一生涯英語と楽しく付き合って!

多読はちょっとした隙間時間に行える格好の英語学習法の一つです。

ペーパーバックを一冊読んだ経験が、次の読書へといざなってくれ、そしてまた次へ。そうなると一生涯英語と楽しく付き合っていくことができます。

高校教科書の語数は?

高校の教科書は文字数の多いリーディングの教科書でさえ、一冊15,000語程度(各レッスン後の練習問題は入れていない)です。これを週2時間の授業ペースで読んでいくと,1年間の授業で、たいてい全てを読み終えることはできません。超人気の『ハリーポッター』第1巻が約8万語であるということを考えると、1年間で15,000語いかない学校のペースは、英語が使えるようになるまで学習する量としては甚だ少ないのです。そこで、目指せペーパーバック!でも最初から『ハリーポッター』は無理なので、簡単な絵本から読書の訓練をしていきます。

多読のお勧めの順番は?

まず,導入期にお勧めが、Oxford Bookworm Starters(700~1,500語), I Can Read Level 1, 2(700~2,000語)です。このレベルを何冊も読んで、読書の基礎体力をつけます。特にお勧めはI Can Read Level 2にあるFrog and Toadシリーズです。約2,000語で、導入期には少し長いような気もするのですが、小学校の国語の教科書に載っているお話があり、生徒たちはとても懐かしんで好んで読んでいます。導入期には、『グリム童話』、『アラビアン・ナイト』、日本の昔話など、日本語で知っているお話を読んでみるのもよいように思います。Oxford BookwormやPenguin Readersのシリーズはレベルの低いものから高いものまでそろっています。高校1年生の最終ゴールを仮にMagic Tree Houseシリーズにして、1年間その日の気分に合わせて、読みたい本を読んでいきます。Magic Tree Houseは約5,000語の児童書です。兄のJackと妹のAnnieが本の世界に入って冒険をするお話です。1年生の終わりにここまで来られた生徒たちは、2年生になると、Oxford BookwormやPenguin Readersを楽しみながら、Roald Dahl(約3,000~40,000語)やDarren Shan(約40,000語)の世界へ突入していきます。

高校卒業後は?

語数が増えれば厚みも増す本は持ち運びには不便です。

  • いつでもどこでもさっと取り出して読める。
  • 本を購入する前にサンプルを読むことができる。
  • PC用のソフトをダウンロードすると、どのパソコンから読んでも続きから読める。
  • 本の読み上げ機能を使ってリスニングができる。
  • Charles DickensやConan Doyle, Lewis Carrollなど、無料で読める名作が数多く揃っている。

これは電子書籍のメリットです。私が今使っているのはKindle 3です。e-インクを使用していて画面の反射もなく、紙の本を読んでいるのとほぼ同じ感覚です。

抵抗なく洋書が読めるようになった生徒たちが、今度はデジタルコンテンツを使って生涯英語に慣れ親しんでくれるようになることを心から願って日々のトレーニングに当たっています。

参考ウェブサイト
「めざせ100万語!多読で学ぶSSS英語学習法」
「英語上達完全マップ」

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