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CIEEレポート

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このコーナーでは、教育関係の皆様に耳よりの、CIEE日本代表部が主催・参加したセミナーやイベント等についてレポートします。

今回は、4月に大阪で開催された「実践的英語教育」強化事業推進フォーラムについてご報告します。

大阪府主催、ETS/国際教育交換協議会(CIEE)共催
「実践的英語教育」強化事業推進フォーラムについて

国際教育交換協議会(CIEE)日本代表部
管理部広報 景山 傑

平成24年4月21日、大阪府咲洲庁舎の咲洲ホールにて開催された、「実践的英語教育」強化事業推進フォーラムに参加しました。大阪府では平成23年度より、国際的に活躍できる人材育成を目指し、大阪府下の高校生及び高等専修学校生の英語によるコミュニケーション能力向上のために「実践的英語教育」強化事業を開始しました。本事業への参加希望校はTOEFL iBTをチーム単位で受験し、その平均点が基準点を上回った学校に助成金を交付する取り組みとなっています。初年度は8校が参加を申請、うち4校が支援決定校として助成金が交付されました。CIEEは、この「実践的英語教育」強化事業の立ち上げ時点から関わり、事業推進へのサポートを行ってきました。

本フォーラムは、この「実践的英語教育」強化事業の一環として、英語を用いてグローバルな活動をしておられる著名人による講演会、支援が決定した学校によるデモンストレーション、企業関係者や学識者によるパネルディスカッションを通じて実践的な英語学習の意義や必要性に対する理解を深める目的で開催され、CIEEは主催である大阪府の共催として協力しています。

はじめに、字幕翻訳者の戸田奈津子さんより基調講演がありました。字幕翻訳の第一人者として、また海外から来日する著名人の通訳として活躍しておられる戸田さんからは、フォーラムに参加した学生、教育者、企業など、様々な参加者に対して様々な視点からお話しがありました。特に印象深かったのは、「最近は字幕映画が廃れ、吹き替えにとって変わりつつある。その理由は字幕を読めない人がいること。英語も大切だが教養あって初めて国際人と呼べるのであり、日本人はまず国語を学ばなければいけない」とのお話でした。

次に、本事業で支援が決定した学校の中でも最優秀の成績を納めた関西学院大学千里国際高等部・中等部による授業のデモンストレーションが行われました。同校は今回の事業で120名がTOEFL iBTを受験、平均スコア72.48と8校中最高点でした。今回は実際に開講している授業の紹介の他、実際のWritingクラスのデモンストレーションが行われました。Writingクラスとはいえ、生徒は黙々と英作文をするのではなく、他の生徒や先生とのディスカッションを交えながら文章を作成する授業で、今回は「大阪の良いところ」を皆で話し合いながら文章作成をしていました。

最後に、「使える英語を身につけグローバル社会を生きる」と題し、IATA JAPAN総務部長の石田哲也氏、京都大学 高等教育研究開発推進センター教授の田地野彰氏、関西外国語大学 国際交流部長の森川 長俊氏、大阪府立野崎高等学校長の福永光伸氏をパネリスト、CIEE TOEFL事業部長の根本をモデレータとしてパネルディスカッションが行われました。まず、各パネリストから「英語」に関連して取り組んでおられる事柄のプレゼンテーションがあり、その後、これまでのキャリアパスと英語との関わりについてお話、英語学習者に対するメッセージなどが発信されました。航空業界の国際的なルールを定める団体として、教育者として、また教育者でも過去の一般企業での経験を踏まえて、英語をどのように体得して、それを駆使してきたか、どのように研究、指導してきたかといったお話があり、最後に英語学習者に対するメッセージが発信され、TOEFL iBTに取り組む重要性や、TOEFLを通して身につけることのできる英語力(EAP/English for Academic Purpose)の有意性、また大学時代に留学を経験することの意義など、来場者にとって多くの示唆に富んだパネルディスカッションとなりました。フォーラムは盛況のうちに終了となり、今年度の事業拡大に期待のもてるキックオフイベントとなりました。

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