国際教育交換協議会(CIEE)日本代表部
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オーストラリア新発見 インタビュー

 


      

(前編つづきから)

―就学前は多くの子どもが幼稚園、保育園のようなものに通うのでしょうか?
  州によって教育制度や呼称が少しずつ違うのですが、たとえばニューサウスウェールズ州では、3〜4歳の子どもが通うプリスクール、5歳児を対象にしたキンダーガーデンがあります。たいていの場合小学校に併設されている準備学級にあたるキンダーガーデンは義務教育ではないのですが、ほとんどの子どもが通います。


日本とオーストラリアの関係


―日本語の教育は今でも盛んなのでしょうか?

  日本語を教えている学校は多いですね。小学校から公立でも外国語の教育は頻繁に行われていて、日本語の教育もまだまだ盛んなようです。ビクトリア州の公立小学校で日本語と英語のイマージョン教育を行っている学校があるのですが、公立でそれをやるというのはすごいと思います。オーストラリアは多文化・多国籍国家ですので、言語教育を通じて他文化を理解することが推奨されているんです。

―どうして日本語の教育が盛んになったのでしょう?
   オーストラリアは地理的にアジア・太平洋地域に属していて、特に産業面ではアジアの一部という認識があります。対アジアの輸出入が大きな位置を占めるので、そのような密接な関係からお互いの理解やビジネスを活発にするために言語教育が重要視されているのだと思います。実際仕事で知り合うオーストラリア人は日本語が上手な方が多くて驚きます。学校での実践的な言語教育が生きているということなので、日本の学校も見習うところがあると思います。


オーストラリア ミニ知識(1)
留学生の数は減っている?増えている?

オーストラリアの教育を受ける留学生の数は年々右肩上がり。現在国別では1位 中国、 2位 インド、3位 韓国 という順で多いそうです。日本から学生ビザで留学する人数は減っていますが、ワーキングホリデーでは11,000人以上(2009-10)がオーストラリアに渡っています。期間は限定されますが、ワーキングホリデービザ・観光ビザでも学校に通えることから、日本人にとってオーストラリアは人気の留学先です。


―近年では産業の面で日本とオーストラリアの接点はどのようなものがあるでしょうか?
  伊藤園さんがオーストラリアに農園を持っていて、工場もあるのですが、良質な日本ブランドの緑茶(グリーンティー)をオーストラリアでも販売しているというのがあります。一方、オーストラリアのオージービーフやオーストラリアワインは日本人の生活にすっかり浸透しているのではないでしょうか。

―以前インタビューしたオーストラリアでのボランティア参加者の方は、観光立国でありながら自然大国でもあることから、観光とエコが密接になっているのを感じたとのことですが、その点はいかがでしょうか? (→ ボランティア経験者の声はこちら
  オーストラリアはエコロジーに対する意識が高く、エコに関する研究も進んでいますし、ホスピタリティの分野でもその通り取組みが進んでいます。具体的には、ホテルなどのシーツを不必要に毎日洗わないようにしようとする運動など、エコを意識した働きかけが観光業界全体に広がっています。

―短期の海外ボランティア等でオーストラリアの環境に関する取組みやチャイルドケアにさらに興味を持った方のために、その社会的背景や情報を得ることができる機会など教えてください。
  まずチャイルドケアは勉強の分野としても、チャイルドケア自体もオーストラリア社会での役割はとても重要視されています。オーストラリアでは両親共に働いている場合も多いのでサービスとしてチャイルドケアが必要とされています。ニーズが常に高いのでビジネスとしても盛んですし、産業界のニーズが多いということは専門教育を受ける機会(コース・プログラム)も多いということになります。
環境への取組みについてもっと知りたいということであれば、オーストラリア政府の環境省(Department of Sustainability, Environment, Water, Population and Communities)がWebサイトで政府の取組みなどを情報発信していますし、先ほどお話しした水資源管理については、International Centre of Excellence in Water Resources Management (ICE WaRM) という機関のWebサイトも参考になると思います。

(ご紹介いただいた参考Webサイト)
> Department of Sustainability, Environment, Water, Population and Communities
> ICE WaRM

グローバルな人材となる準備をするのに最適な国

―日本人にとってオーストラリアが与えてくれる可能性や成長の場としてのオーストラリアの強みは何でしょうか。

  今、「グローバル人材」の必要性が唱えられていて、日本もさらなるグローバル化が求められる中で、まだ一部ではありますが楽天さんなど英語を公用語にする企業も出てきています。それはただ英語力だけではなく他の国の人たちとコミュニケーションを取っていく力がないとだめだということだと思いますが、その流れはこれからもう逆行はしないと思います。求められる人材としてはグローバルマインドを持ち、コミュニケーション能力があって、かつ言語能力があるということになります。そのような時代にオーストラリアの教育は最適です。多国籍・多文化で、留学生も様々な国から来ていて、現在、居住人口の4人に1人は外国生まれという国ですから、その中で立ち回る力、交渉したりリーダーシップを取っていく力を養うには最高の環境だと思います。自分がどの道に進みたいのか考えた時に選択肢が広がりますね。日本にいたいと思えば日本にもいれますし、例えばマレーシアで就職したいと思えばマレーシアに行けますし、そのような自分の可能性を広げるための準備をするにはオーストラリアはとても良い国です。
  (株)ベネッセ会長の福武さんもオーストラリアの教育の良さに賛同してくださる方のひとりです。GCAという会社を設立されたんですが、ニューサウスウェールズ州のTAFEと提携していて、日本の高校を卒業した人たちをそのTAFEに進学させ、職業に直結する専門職能力と英語力を身につけるプログラムを運営されています。それだけオーストラリアの教育というのはグローバルなフィールドで立ち回っていく力をつけるのには最適なんだと多くの人が認めているひとつの表れではないでしょうか。

―本日はオーストラリアの新たな魅力を詳しくお話しいただきどうもありがとうございました。

オーストラリア ミニ知識(3)
世界大学ランキングに多くの大学がランクイン

イギリスの情報誌“The Times Higher Education”が発表している世界大学ラインキングにはオーストラリアの大学39校のうち、5校に1校が200位以内にランクインしています。この割合は他の国と比較するととても高く、オーストラリアの教育水準の高さを物語っています。特にMBAプログラムでは、メルボルン大学など5校が100位以内にランクインしています。




オーストラリア ミニ知識(2)

知っていましたか?オーストラリアが生んだ偉大な発明品

オーストラリア人によって発明されたものには、航空機のブラックボックス、地雷探査機、人工内耳などがあります。また、オーストラリアで使われているプラスチック紙幣は耐久性も高く、他の国でも採用されています。これもまたオーストラリアのオリジナルです。

        オーストラリア大使館 冨永さん



●オーストラリアの教育、留学の最新情報はStudy in AustraliaのWebサイトをご覧ください●
オーストラリア大使館(Study in Australia)

●CIEE海外ボランティアでオーストラリアにて開催されるプログラム●
エコ・ボランティア(オーストラリア/ニュージーランド)
ボランティア&ホームステイ(オーストラリア/ニュージーランド)

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