CIEE日本代表部は、1965年に日本で初めて20代の若者をアメリカの大学へ組織的に派遣しました。
以来、47年、海外の大学を拠点とした研修を大学生、教員、社会人を対象として実施してきました。

1995年には新しい時代のニーズに応える形で、海外でのボランティア活動として最初のプログラム「国際ボランティアプロジェクト」を開始。初年度の参加者は約50名でしたが、数年後には年間数百名が参加する人気のプログラムとなり、近年の派遣先、活動内容の拡大を通じ、2012年夏、海外ボランティアプログラム参加者累計が1万人を超えました。

 

その節目を機に、改めて海外ボランティアで経験した「地球サイズの出会い、発見、成長」について2009年度参加者の曽我晴香さんにお話をうかがいました。曽我さんの参加時の写真は、その後ポスターやWebサイトでCIEE海外ボランティアのイメージ写真として利用させていただいてきました。

―曽我さんプロフィール&海外体験歴―
高校時代:        アメリカにて2週間のホームステイ
大学1年次夏休み: 「ボランティア&ホームステイ(カナダ)」に参加
大学1年次春休み:  大学主催 インドの語学研修に参加
大学2年次:       交換留学制度を利用し香港中文大学へ留学
大学3年次:       帰国後、就職活動
大学4年次夏休み:  ベトナムでのインターンシップ参加、 カンボジア旅行
現在(2012年9月時点)、創価大学4年。来春より日系電機メーカーに就職予定

曽我さんの香港での留学体験は

「TOEFLメールマガジン」の記事で

詳しく読むことができます。

 

 留学体験インタビュー

 

 

ポスターやWebサイトで利用させていただいた写真はどんな状況で撮ったものですか?

ボランティア活動先のデイケアセンターで、

同じくボランティアとして働いていた地元の大学生と撮ったものです。

デイケアセンターには午前中と午後のクラスがあり、

2歳から5歳くらいのお子さんを担当していました。

親御さんの許可なしに、お子さんの写真を撮るのははばかられたので、

写真には残していませんが、各クラス共に10人程の子供たちと

触れ合うことが出来ました。


ボランティアに参加されてから3年経ちますが、改めてご自身にとってどのような経験になったと考えていますか?

 

ボランティアには、仕事や目的がある環境で、現地の人と会話をしたり、

英語のボキャブラリーを身に着けたり発見したいと思ったので

参加しました。

参加後は、自分の進路を選ぶ時の選択肢が広がったと思っています。

2年次の留学も1年の時のボランティアがあって、

「やはり留学したい」という気持ちが強くなり、

選択肢として留学を考えましたし、

就職活動も“海外で活躍できる“ということを一つの軸に行っていました。

1年生の時にボランティアに参加したことで、

残りの3年間を海外に目を向けて有効に活用することが出来ました。

ボランティアやその他の海外体験を通じて、印象に残っている人との出会いはありますか?

 

様々な場所でたくさんの出会いがあったので、選ぶのが難しいですが、特に影響を受けた方は2人います。

一人はカナダでのボランティアを行った際のホストマザーです。4人の子どもがいながらも仕事を続けていて、

いつも明るくバイタリティに溢れる方でした。 日本では結婚すると仕事を辞めてしまう女性が多いという話になった時、

「母親が好きな仕事をして輝いている姿を見せることが、子どもにとっての教育のひとつでもある」というホストマザーの価値観、

仕事観を聞いて、私も好きな仕事を続けていきたいと考えるようになりました。

 

もう一人は、香港留学中に仲良くなった韓国からの留学生の女の子です。留学中に東日本大震災があった際、

その子が日本のことを私が想像していた以上にすごく心配してくれ、「あなたと友だちになっていなかったら、

こんなに日本のことを心配したりしなかった。」と言ってくれてとても嬉しかったです。

彼女とはなんでも話せる間柄だったので、戦争に関連する日韓関係についても話をしたのですが、

民間、個人レベルで友情を育み誤解を解いていくことが、いかに大切か実感しました。

 

 

語学研修、旅行、インターンシップ、ボランティアを比較すると、それぞれどのようなメリットがあるでしょうか?

 

まず、語学研修は目的が語学の習得なので、会話や文法など語学に集中できるのがメリットだと思います。

ただ、語学はあくまでツールでしかないので、お金や時間をかけても帰国後に継続して使わないと忘れてしまうのが

デメリットとしてあります。導入としてまずは語学からという視点では良いと思うのですが、

長期間それを目的に海外に行くのはもったいないかなと思います。

 

旅行は、テレビで見ていた場所や風景を生で見ることができる感動がありますが、たいていは短期間ということもあって

特別なツアーでない限り現地の人と触れ合える機会があまりないのかなと思います。

 

インターンシップは、やはり自分の仕事観が見えてくることがメリットだと思います。実際の仕事を通して、

自身の得意なことが分かったり、仕事の評価から、今後身に付け鵜べき能力が明確になると感じています。

また、お仕事をされている方と過ごすことで、自身のキャリアプランを考える上でも視野が広がる点良い機会だと思います。

旅行や語学研修に比べ、大変さもありますが、大学ではできないことができたり、知らないことを学べると実感しています。

 

(カナダでのボランティア参加時の写真)

 

ボランティアは、旅行と比べて明確な目的や、それを達成するためのアクティビティがある、ということが

とても重要な点だと思っています。内容によるとは思いますが現地の人と触れ合える機会もあります。

失敗があっても、滞在中や帰国後に反省の機会があり、次の目標設定につながる、そのような活動があることが

大切なことだと思います。ただ、デメリットではないのですが、そのように自分で目標設定をしないと、

成果を振り返るときも漠然としたものになってしまいます。

インターンシップだと何かをいつまでに調べる、など提出期限が設定されていて、結果も数字に表しやすく、

仕事に対する評価もはっきり出ます。

その面ではボランティアのワークは必ずしも目標や評価を数値化できない部分もあるので、

自分が参加する目的を事前に十分考えておかないと、成果がぼんやりしてしまうのではないでしょうか。

 

様々な海外体験をされる前と今では、語学力の重要性についてはどう思われていますか?

 

ヨーロッパの人たちが2か国語を当たり前のように話せるのを見る中で、

語学の必要性を痛感しましたし、自分の意見を伝えるにも不可欠だという

考えは今でも変わっていません。

しかし、「語学はツールでしかない」というのを実感もして、

いくらボキャブラリーがあって流暢に話せる能力があっても、

自分が何を知りたいのか、伝えたいのかという「中身」がないと

会話も続かないし、表面的な交流に終わってしまうというのを感じました。

 

そのことに気づけたのがCIEEの海外ボランティアでした。

1年生の時は、漠然と海外で働きたいという思いがあり、

そのステップとしてボランティアに参加したのですが、

なぜ自分は児童教育のボランティアで、ホームステイで、

という選択をしたのか、今考えると理由づけが

ちょっと薄かったかなという反省も感じています。

 

現地の人とも触れ合えて楽しく会話はできても、

自分がこれから進みたい道の分野についての質問もできたら

更に良かったかなと思います。

その反省があって、留学では自分が何を学びたいのか明確にできました。

 

海外とのつながりという面で、将来の展望をお聞かせください。

 

留学帰国後は就職活動を始めました。“日本のモノづくりを海外に発信したい”という軸があり、

モノの中でも嗜好品でなく、生活に不可欠なものを扱いたいと思っていたので、最終的には電機メーカーに就職することに決めました。

今後の目標としては、まずは仕事をしっかり覚え、海外の案件やプロジェクトに携わりたいというのがあります。

情報を外に発信することにも興味があるので、いずれは広報やIRなども経験したいです。

 

仕事と離れた夢としては、少し漠然として大きなものになってしまいますが、「国を超えて人と人を繋ぎたい」という思いがあります。

高校時代のアメリカホームステイの経験から、一つの国に友達を持つことで、その国をとても身近に感じることができると

実感しました。今後も多くの国で友人をつくり、その経験を外に発信することで、

他の人が世界に足を踏み出すきっかけになりたいと思っています。

 

これから海外ボランティアや留学などで海外へ行こうと思っている人たちへアドバイスはありますか?

 

自身の視野を広げるためにも、積極的に海外に飛び出してほしいです。

しかし、「行ったら何か得られるだろう」という受け身の姿勢ではなく、

自分は何をしたいのか、何のために行くのかを考えて臨むことも

大切だと感じています。

充実した海外体験を通して、みなさんの可能性が大きく広がるよう、

心から応援しています!

 

 

― 本日はどうもありがとうございました。

~次はあなたが~
地球サイズの出会い、発見、成長

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