体験レポート

  • print
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

“度胸や冷静な判断力がついたこと等、この活動を通して自分の成長に気づけました”

海外ボランティア体験への期待と不安、楽しさを体験した方の声をご紹介します。参加のきっかけから帰国後まで、詳しくご紹介します。参加をご検討の方は是非お読みください!

  • 【参加者】 大学生 Sさん(参加当時)
    【参加プログラム】 アメリカ「教師アシスタント」
  • 【活動先】 アメリカ・アリゾナ州 
  • 【参加時期】 2~3月
    【参加期間】 3週間

「海外の教育を知りたい!」「自分を変えたい!」

私は今まで海外に留学したことがなく、以前からいつかは留学してみたいと考えていました。そんな時大学でCIEEの海外ボランティアの説明会に行き、教師アシスタントのボランティアがあることを知りました。私は大学で教職課程を履修していたので、ただ留学して向こうの大学に通うよりもボランティアをしていく中で海外の教育に触れながら英語も学べるこのプログラムにすごく惹かれ参加を決意しました。自分の英語力にはまったく自信はありませんでしたが、海外の教育を知りたい、子どもたちと一緒に生活してみたいという気持ちが大きかったです。

また、このプログラムに参加し、自分から行動しなければ何も吸収できない環境に行くことで自分自身を変えたいという思いもありました

アメリカ内陸部の自然を感じるアリゾナ州フェニックス

私が過ごしたフェニックスはアメリカのアリゾナ州中央部に位置する都市です。砂漠気候のためとても暑く乾燥しています。大通りから一本入ると住宅街があります。日本のように密集はしていませんが大きな家がぽつぽつと並んでいます。

基本的には車で移動していて10店舗ほど集まっているところが何カ所かあり、スーパーや図書館など幅広くお店があります。30分くらい行くと、大型ショッピングモールや大きく自然豊かな公園もあり、すごく充実しています。2時間ほどかかりますがセドナという個性的な形をした赤い岩に囲まれた観光地もありますし、ボタニカルガーデンという植物園も日中と夜は全く違っていて素敵でした。

自分から何をすべきか考えて行動した

私が参加したボランティアは、「教師アシスタント」とあるように基本的には担任の先生のお手伝いです。活動時間は8時から15時までで、学校はホームステイ先から車で15分ほどのところにありました。私の場合、3週間の内の最初の1週間はキンダーガーデンクラス(小学校に上がる手前の年長クラス)、残り2週間は2年生のクラスで活動しました。

活動内容は基本的に同じで、朝にその日の授業の準備を先生と一緒にして、子どもたちを教室に迎えることから始まります。授業中は先生がスムーズに進められるように端でプリントを切ったり、テストや宿題の丸つけなどをします。私は手が空くと子どもたちと同じようにノートをとったり問題を解いたりしていました。子どもたちが理解できていないようだったら授業の邪魔をしない程度であれば教えたり、集中力の切れた子には声掛けをしていました。

先生から「これをして」と指示がある場合もありますが、受け身でいるよりも自分から次に何をすべきか探して行動するように私は心がけていました。移動教室も1日に2回ほどあり、一緒に参加するかしないか私に任せてくれていたので私は参加するようにしていました。15時に授業が終わると、親御さんが迎えに来ていて「さよなら」をします。全員が帰ると机の整理整頓、掃除をして明日の授業の準備を手伝います。ホストファザーが同じ学校の先生だったので準備を終えて約束の時間になると帰らせてもらっていました。

日本とは全く違う教育方法を知ることができましたし、どのようにすれば子どもたちが楽しく学べるのか教えてもらいました。子どもたちは本当にかわいくて、毎日楽しんで活動していました。最初はすごく戸惑っていましたが、先生方も子どもたちもすごく気さくに話しかけてくれました。流暢な英語ではなかったですが理解しようとしてくれてすごく暖かい人たちに囲まれて活動できました。

学年に合わせてみんなが楽しめるオリジナル授業を行なった

私は合計3回オリジナル授業をさせていただきました。 1回目はキンダーガーデンクラスで、新聞紙を使って兜を作りました。担任の先生に相談したところ、子供たちは5、6歳なので、しっかりとした30分授業では集中力が持たないだろうといつもの授業と並行して教えることになりました。先生から新聞紙をもらい、3人ずつ私の机に来てもらって教えました。単語を並べたような文でしたが、一緒に折りながら説明して全員に楽しく教えることができました。

2回目は2年生のクラスで神経衰弱をしました。マッチングゲームとして知られていたので、カードを日本の50音が載っていてその文字から始まるイラストの描いてあるカードで遊びました。先生は快く了承してくれ私に任せてくれました。23人クラスだったので5、6人のチームを5つ作って順番を決めてもらい3回ほどしてもらいました。子どもたちはプリントされている日本語に興味津々で、たくさん質問をしてくれました。少しでも日本語に触れて学んでくれたので嬉しかったです。短い時間でしたが子どもたちはとても楽しんでくれたように思います。

3回目はホストファザーの5年生のクラスでした。もともと日本にはすごく興味を持ってくれていて、折り紙を教えて欲しいとの要望を受けたので、一番代表的な『鶴』を教えました。モニターで黒板のスクリーンに映してもらい、折りながら説明して教えました。しかしやはり今まで折り紙をを折ったことのない子どもたちにとって表や裏など手順が複雑だったのですごく苦戦していましたが、一手順終わると子どもたちの机を回って一人一人教えて回りました。みんな楽しんで折り紙を体験してもらうことができました。

ある一日のスケジュール
  • 06:30 起床
    07:40 小学校へ出発(ホストファザーの車で移動)
    08:00 ボランティア開始
    12:30 先生たちと昼食
    16:30 ボランティア終了(ホストファザーの車で帰宅)
    17:30 夕食作りの手伝い、お子さんと遊ぶ
    19:00 夕食
    22:00 就寝

冬でもサングラスは忘れずに!

日本は真冬の時期でしたが、フェニックスは夏のような気候でした。蒸し暑さはなくカラッとしていましたが、日差しがとても強かったです。普段の服装は長ズボンに薄手の長袖でした。朝晩は冷えているのでカーデガンやパーカーを着ていました。現地の人はみんな半袖を着ていましたが、教室内はクーラーがよくきいていたので長袖を着ていました。私は忘れてしまいましたが、サングラスは持っていたほうがいいです。

渡航前は食事について不安でしたが、食事はとてもおいしかったです。私のホストファミリーは少しベジタリアンで、ほぼ毎日違う料理を作ってくれてとても恵まれていました。豆やアボカドを使った料理が多く、日本人好みの味でした。フルーツ好きで朝食夕食の後には必ず何がいいか聞いてくれて切って出してくれました。紅茶も様々な種類があって初めてジャスミンティーを飲んですごく好きになれました。金土日は外食で何を食べたいのか私の意思を優先してくれました。私の部屋も用意してくれていて自分の時間も作ることができました。食器洗いなどは積極的に手伝いましたが掃除洗濯などは一緒にしてくれました。

ホストファミリーとの充実した生活!セドナやボタニカルガーデンも満喫!

平日の活動の後はそのまま2人の娘さんのお迎えに行って帰宅後一緒に遊んだり、オリジナル授業の準備などをしていました。ホストマザーも仕事をされていたのでホストファザーが夕食を作ってくれている間、0歳の娘さんをみていました。5歳の子とは庭でサッカーをしたりかくれんぼをしたり、私が日本から持って行った折り紙にも興味を持ってくれてたくさん作りました。

ホストファザーは私が日本で教員を目指しているのを知って、教育についての話もたくさんしてくれました。日本とアメリカの教育の違いや家にあるたくさんの本の中からアメリカで人気の絵本を読み聞かせしてくれました。ホストファザーの教室に置いてあった発音や音節を教育する指導本に私が興味を持っていたので、よく貸してくれて家で読んでいました。

休日はいろんなところへ連れて行ってくれました。セドナは本当に絶景でとても壮大でした。人気のアイス屋さんに連れて行ってくれたり、展望台に行って木星を見られたのも素敵でした。一番印象に残っているのは、ボタニカルガーデンです。植物園で昼と夜に2回行き、昼はたくさんのサボテンやいろんな種類の花を見ることができ、夜になるとライトアップされていて大きなオブジェなどとても綺麗で感動しました。ほかにもホストファザーのピアノ発表会にも行き、普段行かない場に行くことができてすごく良い経験になりました。

自信の無い英語力をカバーするために続けた努力

英語に自信が無くても、話したいという気持ちや姿勢が大切だと分かりました。始め、周りの方は私に話しかけてくれるとき、ゆっくりと理解しやすいように話してくれていたのでなんとなく理解はできていましたが、OK. やYESばかりで返していました。先生同士の会話や子どもたちに注意している内容などはあまり分かりませんでしたが、だんだんと日にちが経つにつれて会話が聞き取れるようになりました。理解できているか確認してくれることが多かったのですが、相手の言葉を自分の言葉で言い直すことで確認でき、コミュニケーションがスムーズに取れるようになりました。

自分に自信が無くてすごく不安でしたが、どんな人にも笑顔で接することを心がけていました。丁寧さと細かな配慮が日本の良さなのだと気づくこともできました。日本に帰ってきて空港の標識の多さにびっくりしたし、スーパーなども日本のように事細かに書いてありません。折り紙を教えている時にも思いましたが、私たちは小さな頃からしているとはいえ、角をそろえることなどにすごく神経を使いますが、アメリカの子どもたちは折れればいいという感じでした。また子どもたちに日本語を教えて日本語の美しさにも気づけましたし、日本のことを知ってくれている方が多く、日本のことを絶賛してくれていてとても誇りに思いました。

ハプニングも成長につながった

一番のハプニングは、悪天候でサンフランシスコまでの便が遅れ、サンフランシスコについた頃には日本行の便が出発しており、サンフランシスコで一泊することになって帰国が1日遅れたことです。一人で知らない土地のホテルに泊まることはすごく不安でしたが、ホストファミリーにも迷惑をかけたくなかったのですぐに決断しました。

ホストファミリーから、サンフランシスコ空港でホテルの予約ができるように手配すると伝えられましたが、空港に着いても誰も私に声をかけてくれる人はおらず、自分で手配しなければいけないのだとわかり、すごく焦りました。自分で電話をかけてみましたが早くて聞き取れず困っていたら近くの警備員の方が話しかけてくださり予約を手伝ってくれてシャトルバスのバス停まで送ってくださり無事に一泊して帰国することができました。

以前の私ならパニックになってどうしていいかわからず、何も出来ていなかったと思います。度胸がついたことや冷静に何をすべきか判断することが出来たこと等、この活動を通しての自分の成長に気づけました。また、私の話に耳を傾けて手伝ってくれた現地の方の優しさにすごく感謝しました。このハプニングがあったことでまた一つ成長することができ、結果的にいい思い出となりました。

参加を考えている方へ

参加前は行きたいという思いも強かったですが、同時に自分の語学力の無さに不安しかありませんでした。英語インタビューでも全然思うように話せなかったので、このままではだめだと思い、大学のネイティブスピーカーの先生と会話をするように心がけたり、映画を観て使えそうなフレーズをメモに取ったりしました。また、授業で使えるフレーズなども書き留めていきました。準備をしていく中で、アメリカで活動している姿を想像していくと楽しみのほうが上回りました。

ボランティア活動中も常にメモを取っていて、先生のフレーズや授業内容などを書いておくことで自分が教えるときにとても役立ちました。教師の仕事に興味のある人にとって、このプログラムはとても良い経験になると思います。アメリカの英語教育を知ることで教師になりたいという思いが強くなりましたし、英語を使う楽しさ、教える難しさを経験することができました。私は3回生の冬に行ったのですが、もっと早くに行っておけばよかったとというのが唯一の後悔です。この経験を次につなげるために、学んだことをこれからどのように大学生活で活かしていくのかが大事だと感じたので、たくさんのことを吸収できるように、できる限り早めに参加することをお勧めします。

旅メモ

渡航・滞在費 航空券

往復で15万円(ユナイテッド航空)

持参した金額

現金8万円 、クレジットカード

日本を紹介するもの・おみやげ

扇子、和柄のふろしき、折り紙、お菓子、けん玉を持っていきました。
とても喜んでくれ、折り紙の本も持っいきましたが娘さんがすごく気に入ってくれて最終日にあげました。お菓子もおいしいと喜んでくれました。

 

Sさんが参加したプログラム

アメリカ「教師アシスタント」

アメリカの現地小学校にて英語での授業サポートと教師体験

ユタ州ソルトレイクシティ近郊およびアリゾナ州フェニックス近郊の小学校でアメリカ人教師のアシスタントを行うプログラムです。授業以外にも、昼食、休み時間、放課後など1日の大半を子供たちや教師と共に過ごし、期間中最低1回、約20分~30分間のオリジナル授業を1人でおこなうことでアメリカの教育現場を本格的に体験することができます。日本にはない教育方法や価値観に触れることで、日本の教育や子どもたちのことを真剣に考えるきっかけになるでしょう。将来教員を志望しているかどうかに関わらず、「子どもとの交流、世話することが好きな人」であれば素晴らしい体験ができるプログラムです。

アメリカ「教師アシスタント」プログラムの詳細はこちらをご覧ください