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"行ってしまえば、
行く前の不安なんて忘れてしまいます"

  • 【参加者】上牧 由美さん 大学1年生 (参加当時)
  • 【参加プログラム】カナダ・ボランティア「動物保護」(ホームステイ)
  • 【活動場所】カナダ・バンクーバー郊外 / 参加時期:8月 / 参加期間:3週間

参加のきっかけから帰国後まで、体験者の声を詳しくご紹介します。参加をご検討の方は是非お読みください!

出発~ワーク

初めての大学の夏休み、2か月もの期間を有意義に過ごすには

夏休みに入る前から2か月もの期間をどう過ごせば有意義なのかを考えていました。そんな時CIEEの海外ボランティアを知り、「英語にもっと触れてみたい、自分の考えを英語でどこまで伝えられるか試してみたい」と思い参加を決めました。以前から海外や英語を話すことに興味がありましたが、英語の授業を受講するなかでその思いがより強くなっていきました。決して語学に自信はありませんでしたが、不安よりも挑戦してみたいという気持ちのほうが強かったです。

CIEEの海外ボランティアは多くのプログラムが様々な国で行われています。その中でも英語の訛りがあまりないということ、ボランティア大国であること、動物保護活動があるなどという理由からカナダを選びました。カナダに行ったことがある友人や先生も勧めてくれました。また動物は昔から好きなのですがそれに関わる活動に参加したことがなかったのでそちらも勉強したいと考えていました。

穏やかでありながら活気もあるバンクーバー郊外の都市バーナービーに滞在

私が過ごしたバーナビー市はカナダのブリティッシュコロンビア州南西部に位置する都市です。とても穏やかな住宅地に家がありました。日本のように住宅が密集したような場所ではなく、一つ一つの家がとても大きくてどの家にも広い庭があります。電車やバスなど交通の便が良いので気軽に都市へ出かけることができます。

バンクーバーには電車を使うと行けます。バンクーバーは都会でありながら世界一住みたい都市に選ばれています。たしかに、たくさんの人で賑わっていますが、日本の都会のようなピリピリとした空気が流れているわけではなく、穏やかでありながら活気のある街でした。また海や山、公園などの自然も多く存在し、ショッピングだけでなく景色も楽しむことができました。バンクーバーにチャイナタウンがあることもあり、アジア人が思ったより多いというのが印象的でした。また夏休みの時期ということもあり、日本人の学生や観光客も多く見受けられました。

動物保護施設SPCAでのボランティア活動

SPCAという動物保護施設で働きました。この施設は飼い主に捨てられた犬猫や野良猫などを引き取り、里親が見つかるまで世話をする施設です。活動時間は平日(週5)の8時から12時までで、家から歩いて30分のところに施設がありました。動物保護施設でしたが常に動物と触れ合っていたわけではありません。毎日おこなった仕事は犬猫たちの食器洗い、洗濯物の片付け、小屋の掃除でした。私がただ一人のボランティアだったので一人で黙々とやっていました。

もちろん犬や猫と触れ合う時間もありました。子犬と遊んだり、シャンプーをしたり、猫のトリミングなどもしました。動物の世話をする仕事は1日の中で一番楽しみにしていた仕事で、毎回とても癒されました。
初めは職員の指示が理解できず、何をすればよいのかわからない時もありました。しかしSPCAに通い続け、仕事にも慣れていくうちに自分が今何をするべきか、何をすれば職員がスムーズに仕事ができるのかと考える余裕も出てきました。

私は英語が話せない分、挨拶はきちんとしようと心がけました。また職員の名前をその日に覚えることもしました。やはり名前を覚えたほうが相手も喜んでくれますし、会話も自然と弾みます。SPCAで働くなかで動物保護の仕方だけでなく、仕事をする際のマナーやコミュニケーションの取り方も学ぶことができました。英語はほとんど通じませんでしたが温かい職員の皆様と充実した日々を過ごせました。

ボランティア活動―1日のスケジュール(例)
  • 07:00 起床
    07:45 ボランティア先へ出発(行きはホストファミリーが車で送ってくれました。)
    08:00 ボランティア開始
    12:30 ボランティア終了
    13:00 帰宅後、昼食(徒歩で30分かけて帰りました)
    14:00 買い物に出かけたり、お孫さん2人とあそびました!
    19:00 夕食
    (夕食の後は、ホストファミリーの親戚の家に遊びに行ったり、ホストマザーと一緒にジョギングをしました。)
    23:00 就寝

生活・参加後の感想

イタリア人のホストファミリーはごはんが楽しみのひとつ

カナダも季節は夏でしたが日本のような蒸し暑さはなく、カラッとした過ごしやすい気候でした。普段の服装は長ズボンに半袖で朝晩の寒い時はパーカーを羽織りました。また暑くても日差しが強いときは肌がピリピリしたのでその時もパーカーを着ました。しかしホストファミリーはノースリーブに短パンでしたので私の服装をみて暑くないのか、と何度もきいてきました。湿気がない分、日本人には夏というより春に近い気候でした。また日差しが強いのでサングラスも必需品でした。夏は(特に8月)カナダの年間を通しても過ごしやすい季節らしく、晴れの日が続き、雨もほとんど降らなかったです。

食事はとてもおいしく、一日の楽しみの一つでした。ホストマザーはイタリア人だったので食事はパスタなどのイタリアンで日本人好みの味でした。カナダに行く前は食事に関して不安がありましたが、実際はあまりのおいしさに2人前食べてしまうほどで、とても恵まれていたとおもいます。また自家農園があり、野菜はいつもとれたてのものでした。ここで食べたトマトがあまりにおいしく、嫌いだったトマトが食べられるようになったほどです。

ホームステイ先では私専用の部屋が用意されており、ストレスを感じることなく過ごすことができました。ホストマザーがとても気をつかってくださり、洗濯や掃除などは私の仕事中にすべて済ませてくださいました。快適な暮らしができたことに感謝しています。

お孫さんの誕生日パーティーにも参加

平日の仕事の後はホストファミリーのお孫さんと遊びました。幼稚園児でとてもかわいかったです。庭でプール遊びをしたり、一緒にケーキを作ったりしました。また日本からもってきた折り紙もとても喜んでくれました。しかし子供の話す英語は聞き取るのがより難しく、理解できないときもありました。そのたびに子供に気を遣わせてしまったのが情けなかったです。

休日はホストファミリーの親戚や友達と過ごしたり、バンクーバーに観光に行ったのが思い出です。親戚同士が集まることは恒例の行事らしく、天気の良い日は公園でピクニックにいきました。各家族がご飯を作ってくる持ち寄りパーティーでとても豪華でした。多くの家族と関われたのはホームステイならではでした。

またホストファミリーのお孫さんの誕生日会にも参加したのも良い思い出です。海外の誕生日会は初めて参加したのですが、とても豪華でにぎやかでした。おもてなしの仕方も日本と違うところがあり、勉強になることも多かったです。家族のイベントにも参加することができてホームステイを選んでよかったと思いましたし、素敵なホストファミリーに出会えたことに感謝しています。

バンクーバーは見どころがたくさんありショッピングや観光を楽しめました。研修中ほとんどの日が快晴だったのでとてもすばらしい景色がみられました。特にカナダプレイスからみられる景色はとても壮大で、スタンリーパークでの散歩もとてもきもちよかったです。

積極的な姿勢が何より大事

英語が話せなくても積極的に伝える姿勢でいれば会話はできるということを学びました。はじめは相手の言っていることが理解できず会話が成立しなかったのですが、聞き返したり、相手の言ったことを自分の言葉で話して確認することで会話がスムーズになり、距離も縮んでいきました。ほかにも明るい挨拶や、笑顔などもコミュニケーションの際に大切だということを学びました。

また改めて日本の良さに気付くこともできました。とくに日本はサービス面が充実していて細かいところまで目が行き届いているとおもいました。たとえば日本の場合バスの乗車の際運転手は全員の安全を確認してから発車しますが、カナダでは最後の乗客が乗った瞬間発車します。バス停も日本のように丁寧に時刻表が書いてあるわけではありません。お店の店員もレジ打ちが遅く、少々ぶっきらぼうに感じてしまう対応の人もいました。これらはとてもささいなことですが、迅速でかつ丁寧な対応は日本人として誇らしくおもいました。

そしてすこし大げさかもしれませんが自分は日本代表だと考えることで一つ一つの行動に責任をもつようになりました。ホストファミリーから、私が初めての日本人だと聞かされたとき、自分の行動次第で私に対する考えだけでなく、日本人のイメージまでもつくりあげてしまうと気付いたのです。そのことを常に意識したのでボランティアのマネージャーに仕事をほめられたり、ホストファミリーに「次も日本人がいいわ」と言ってもらえたりしました。

飛行機の遅れも楽しいハプニングとして感じるほど、動揺しない自分の成長に気づけた

1つだけ予想外のハプニングがありました。帰国日に台風の影響で飛行機が遅れ空港で6時間待機、さらに仁川経由だったため韓国で1泊し帰国が一日遅れたのです。しかしいままで何度もハプニングに遭い、すべて何とかなったのでこの日もまったく動じることはなく、むしろ面白いと感じるほどでした。多少のことに動揺しなくなったという点で自分自身の成長に気づくことができました。

説明会でもハプニングは起こって当然といわれていたので冷静になることができました。起こるかどうかわからないことに不安がらず仮にハプニングに遭遇しても楽しみとして処理したほうが気持ちも楽になるはずです。

今回“一つ一つのことを考える姿勢”が自分には足りないと気づきました。日本について、自分についてなどをあまり考えてなく、また物事に対して受け身になっていました。海外に出れば何かを得られるという考えは少し間違いで、日本のことや自分のことをよく知ったうえで、「学びたい!」という意思がなければ吸収できることも少ないのだと思います。私は期間中気が付いたことを日記につけるようにしていました。そうすることで視野を広げながら行動でき、違いや発見をたくさん見つけることができました。これからはただ楽しいや悲しいという感情だけで一日を過ごすのではなく、つねにアンテナをたてて自分をとりまく環境に疑問をもったり、感動したりする姿勢を大切にしていきたいとおもいます。

これから参加される方へ

語学力や向こうでの生活、出発までの手続きなどを考えてしまい、はじめは行きたいと思う気持ちよりも、不安のほうが大きくなってしまうと思います。私は申し込みに英語インタビューや英文履歴書などが必要と知ったとき、自信がなくて行くのを諦めようと思ったこともありました。しかし大学の先生のところに通い、英文の添削をしていただいたり、日常会話の練習をしていくうちに不安が楽しみに変わっていきました。今抱えている不安は出発する前までの自分の準備次第で和らぐものです。ですから少しでも行きたいと思う気持ちがあるのならば参加することをおすすめします。そして行ってしまえば行く前の不安なんか忘れてしまうので大丈夫だと思います。

そしてなるべく早い時期のほうがいいと思います。私は行ったことに満足するのではなく、これからに活かすことのほうが大切なのだと今回の研修で気付きました。研修中に考えたことを発展させる時間を多くとるためにも早い時期に行くことをおすすめします。私はこれからの大学生活をどう過ごすか考えるきっかけになったので1年の夏に行けてよかったと思っています。

多くの国でさまざまな内容で行われているので、自分の興味のある国や、プログラムがあればぜひ参加してみてください。

旅メモ

参加費用
218,000 円 (※参加当時 期間:3週間、CIEEメンバー校所属のため5,000円は免除)
渡航・滞在費 航空券
往復で190,000円(大韓航空)
滞在場所
バーナービー(ブリティッシュコロンビア州・バンクーバー郊外)
持参した金額
現金 40,000円
クレジットカード 使用
日本を紹介するもの
扇子・折り紙・浴衣

私が行った時期が夏だったので扇子をプレゼントしました。折り紙はお孫さんがとっても気に入ってくれました。折り紙の本も一緒に持っていき、いろいろなものを作ってあげました。また浴衣をホストマザーに着付けてあげました。とても喜んでくださいました。

 

上牧さんが参加したプログラム

カナダ・ボランティア「動物保護」「環境保護」「地域サポート」

カナダの一般家庭にホームステイをしながら、派遣先となる地域の各施設にてボランティア活動に従事します。活動内容は動物保護の他、「環境保護」「地域サポート」があり、1つを選択。期間は2週間以上(1週間単位で設定)。滞在はトロント、バンクーバー、ビクトリア、カルガリーから選択できます。

>>カナダ・ボランティア「動物保護」の詳細はこちらをご覧ください